板橋ザンギエフ選手が盟友対決を制し戴冠。「TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2」フォトレポートをお届け

　2020年12月18日から12月20日にかけて，東京都内のOPENREC STUDIOにて「ストリートファイターV チャンピオンエディション」（PC / PS4）を使用した大会イベント「TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2」のオフライン決勝リーグが実施された。


　本イベントは，格闘ゲームを中心に大会やイベントの企画運営を行っているTOPANGAが主催する賞金付きの長期リーグ戦大会。オンライン予選の上位入賞者3名と招待選手21名の合計24名によって争われた予選リーグを勝ち抜いたのは，以下6名の選手だ。

• Hitbox｜カワノ（コーリン）
• DNG｜板橋ザンギエフ（アビゲイル/ザンギエフ）
• Mildom Beast｜ふ〜ど（ポイズン/バーディー/レインボーミカ）
• Red Bull｜ボンちゃん（かりん/ナッシュ/サガット）
• Red Bull｜ガチくん（ラシード）
• GRAPHT｜ぷげら（ポイズン/バイソン）

※初出時，オンライン予選の通過人数，ぷげら選手の結果について，表記に誤りがありましたので，内容を修正しました。

　本稿では，2020年における「ストリートファイターV」競技シーンの最後を飾ったオフライン決勝リーグ最終日の模様をフォトレポートでお届けする。なお，イベントの模様はタイムシフトでも確認できるので，こちらもあわせて目を通してほしい。

■配信タイムシフト

・決勝リーグDay1
https://www.openrec.tv/live/2p8v33mp3zy

・決勝リーグDay2
https://www.openrec.tv/live/pnzg0075wry

・決勝リーグDay3　※本記事の配信アーカイブ
https://www.openrec.tv/live/2p8v33mp3zy

「TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2」公式サイト

「ストリートファイターV チャンピオンエディション」公式サイト

●第1試合・板橋ザンギエフ選手VS.カワノ選手

Day2までのスコアは両選手とも2勝1敗という状況。この時点でふ〜ど選手が3戦全勝だったため，優勝を目指すのであれば，両選手ともに絶対に落とすことのできない重要な試合となった

レバーレスコントローラ「Hitbox」を使いこなすカワノ選手。2020年10月からHitboxにサポートされ，プロゲーマーとして活動している

試合は板橋ザンギエフ選手が得意とする読み合いを制し，優勢に進めていく。しかしそれに負けじとカワノ選手も細かいキャラ対策と的確な対応力を見せ，徐々に追いつく展開に

6-5のスコアとなり勝てば板橋ザンギエフ選手の勝利が決まる試合（7本先取制）。カワノ選手が追い詰めるも，板橋ザンギエフ選手が読み合いをことごとく制して，見事勝利した

●第2試合・ふ〜ど選手VS.ボンちゃん選手

現在1位のふ〜ど選手に対し，2勝1敗のスコアとなるボンちゃん選手の対決。ボンちゃん選手はここで敗れると優勝の目が消えてしまう

この試合でふ〜ど選手がチョイスしたのはバーディー。このキャラセレクトが功を奏したのか，序盤に勝利を積み重ねると，6-3のスコアで勝利へのリーチをかける

状況を打開したいボンちゃん選手だったが，ふ〜ど選手のバーディーを崩しきれず，3-7のスコアで敗北。この結果，優勝が確定する最終試合はふ〜ど選手と板橋ザンギエフ選手の組み合わせに決定した

●第3試合・ガチくん選手VS.ぷげら選手

5位と6位が確定するガチくん選手とぷげら選手の試合。前半はぷげら選手が試合を掌握し，ガチくん選手を追い詰めるが，中盤以降はガチくん選手が要所の読み合いを制し，次第に流れを掴んでいく

6-6のスコアでデュースまでもつれ込んだこの試合。中盤以降に流れを取り戻したガチくん選手が8-6で勝利し，5位を確定させた

●第4試合・ボンちゃん選手VS.カワノ選手

ボンちゃん選手とカワノ選手の試合では，3位と4位が確定することに。カワノ選手が初戦から3連勝を決め，大きくリードするも，ボンちゃん選手も負けじと2連勝後に1敗をはさんで再び2連勝し，カワノ選手に食らいつく

先ほどの試合と同じく，6-6のスコアになり，デュースに突入。ボンちゃん選手が7勝目を挙げ，カワノ選手を追い詰めるも，カワノ選手が驚異の粘りで一気に3連勝し，3位を確定させた

●第5試合・板橋ザンギエフ選手VS.ふ〜ど選手

「TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2」の優勝決定戦は，板橋ザンギエフ選手とふ〜ど選手の組み合わせに。およそ12年前，「ストリートファイター」シリーズの競技シーンに飛び込んだ「バーチャファイター」プレイヤーの2人がこの舞台で相見えることとなった

板橋ザンギエフ選手は本日絶好調の仕上がりを見せるアビゲイル。対するふ〜ど選手は，本日初となるレインボーミカを投入した

試合は，板橋ザンギエフ選手のアビゲイルが豪快な動きで試合を完全に支配。立ち回りと読み合いのどちらでも優位に進め，スコアを積み重ねていく

流れを取り戻したかったふ〜ど選手だったが，板橋ザンギエフ選手の猛攻は止められず。7-2という圧倒的なスコアで板橋ザンギエフ選手が勝利し，「TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2」優勝の栄光を手にした

表彰式

6位・GRAPHT｜ぷげら
オンラインリーグ予選のCブロックを2位で突破し，今大会におけるダークホース的存在となったぷげら選手。今回は残念ながら6位でフィニッシュとなったが，今後のさらなる活躍にも期待したい

5位・Red Bull｜ガチくん
5位で大会を終えたガチくん選手。来年2月，ドミニカで開催される「Capcom Cup」決勝大会への切符を獲得しており，活躍が期待される

4位・Red Bull｜ボンちゃん
久しぶりの大舞台にも関わらず，存在感を発揮したボンちゃん選手。結果としては4位だったが，使用する3キャラすべての練度が高く，高水準な動きを見せていた

3位・Hitbox｜カワノ
若手の枠に留まらず，国内最強候補の1人と噂されるカワノ選手。予選リーグを無敗で突破し，決勝リーグでもすばらしい活躍を見せ，存在感をアピールした

2位・Mildom Beast｜ふ〜ど
数々の大型大会でハイアベレージの成績を残すふ〜ど選手。本大会では惜しくも準優勝となったが，頭抜けたプレイングスキルと独特の読みを見せ，終始安定した実力を発揮していた

優勝・DNG｜板橋ザンギエフ
盟友対決を制し，優勝を果たした板橋ザンギエフ選手。「FAV CUP mini」を5連覇するなど，大会前から絶好調の仕上がりを見せており，一部プレイヤーからは今大会の優勝候補筆頭と目されていたが，下馬評通りの活躍を見せた形となった

優勝した板橋ザンギエフ選手には，副賞としてTOPANGAから賞金250万円が贈られた

イベントの最後は，当イベントの主催となるTOPANGA代表・豊田氏の挨拶で締めくくられた

「TOPANGA CHAMPIONSHIP Season2」公式サイト

「ストリートファイターV チャンピオンエディション」公式サイト