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ValveのVRゲーム「Half-Life: Alyx」は2020年3月リリースへ。「Half-Life 2」の前日譚となるストーリーを描く
※公開されたトレイラーには「MARCH 2020」とあるが,Steam当該ページの“リリース日”は2020年4月となっている。
Half-Lifeシリーズとしては,2007年に登場した「Half-Life 2: Episode Two」から実に12年半ぶりの新作となるHalf-Life: Alyx。本作は,異世界「ゼン」への時空の扉が開かれた「ブラック・メサ事件」の後,ポータルストームと呼ばれる超現象を利用してのし上がった出自不明のコンバイン軍が,地球上のすべての軍隊をたった7時間で潰滅させてしまった「7時間戦争」の直後のストーリーを描いたものとなる。設定としては「Half-Life 2」シリーズでゴードンがシティ17にやってくるまでの前日譚という位置付けだ。
主人公のアリックス・バンスは,コンバインの要塞がそびえるシティ17に移送されて以降,父のイーライ・バンス博士と共に地下活動を展開することになった女性科学者。彼女は,残された有志と共にレジスタンスとして活動し,コンバインや,ゼンのクリーチャー達と戦っていくことになる。
半壊した壁に身を潜めたり,突然飛び出してくるヘッドクラブの脅威にさらされたり,三つ足で巨体のエイリアン「バーナクル」の下に潜り込んで一撃で粉砕するといった,一人称視点のVRゲームならではのアクションを堪能できそうである。トレイラーを見る限り,建物の中にある棚を見て手で遮蔽物をかきわけつつ銃弾やヘルス回復アイテムを探したり,エイリアンをコントロールするインタフェースをハッキングしたりといった,かなりコアなゲームプレイが楽しめる模様だ。
Half-Life: Alyxは,一定の空間内を実際に歩き回る,いわゆる「ルームスケール」の環境で遊べるほか,1か所で立った状態,椅子に着席した状態という具合に,複数のプレイスタイルに対応する。このあたりはVRゲームとして見たときにも興味深い点だ。コントローラスタイルは,フィンガートラッキングとトリガーベースの両方をサポート。移動方法としては,ポイントAで消えてポイントBに現れる「テレポート」,ポイントBまで滑らかに移動する「シフト」,そして歩いたり走ったりといったアナログスティックを使用しての連続的な移動が可能であるという(関連リンク)。
ゲームエンジンは,「Dota 2」でも採用されている「Source 2」。Steam Workshopに対応予定で,ソフトと同時に公開されるValveのレベルオーサリングツールである「Hammer」を利用することによって,MODクリエイターが新しいマップを開発することもできるようだ。リリース以降は,ファンによってさまざまなコンテンツが生み出されていくだろう。
すでに日本語の公式サイト(リンク)がオープンしており,前述のとおりSteamのストアページもローンチ。通常価格は6290円だが,現在は10%オフの5661円(共に税込)で予約購入が受け付けられている。Valve Indexの購入者なら,Half-Life: Alyxを,武器スキンなどの特典と共に無料で入手可能とのことだ。
Steamの「Half-Life: Alyx」ストアページ
「Half-Life: Alyx」公式サイト
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Half-Life: Alyx
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