プレイレポート
DMM GAMESの新作「ガールズ・ブック・メイカー 〜君が描く物語〜」をプレイ。名作の世界を巡る冒険に旅立とう
本作は,「恋姫†夢想」シリーズなどで知られるNEXTONとDMM GAMESの合同ブランド「ユメミル」が制作したPCゲーム「ガールズ・ブック・メイカー -幸せのリブレット-」を原作とした“異世界トラベルRPG”だ。本の中の世界で出会うヒロインたちとともに,ハッピーエンドを目指して物語を紡いでいく。そんな本作をリリース前に試遊できたので,プレイレポートをお届けしよう。
「ガールズ・ブック・メイカー 〜君が描く物語〜」公式サイト
名作の物語を守るため,美少女たちとともに戦おう
現実世界の小説や童話といった作品の世界が「物語世界」(リブレット)として管理されている異世界「大図書館」では,リブレットを食い荒らす虫を操る「リジェクテッド」という謎の存在による脅威に晒されていた。
このままでは,現実世界から物語が消滅してしまう。物語を守る「司書」として現実世界から召喚された主人公(プレイヤー)は,仲間となる美少女たちとともに本の世界に飛び込み,謎の敵と戦うことになる。
シナリオは「ガールズ・ブック・メイカー -幸せのリブレット-」の後日譚であり,大図書館の館長イストリアや司書のテイルなど主要なメンバーが引き続き登場している。本作で初めてプレイする人には少々説明不足な部分も感じたが,「物語世界に入って問題を解決する」という分かりやすい流れになっていることもあり,すんなりと話に入っていけるだろう。
有名な童話や古典,小説などが元となっているリブレットには,物語の管理人である「レジスタ」と,物語の登場人物「プリマ」が存在している。例えば太宰 治の「走れメロス」では,リブレットの名はダザイ,プリマの名はメロスとなっているように,作家名や登場人物などをモチーフとした美少女として描かれているのが特徴だ。
また,プリマは,物語の登場人物そのものではなく,その役柄を演じる役者のような立ち位置となっている。一般的なイメージでは正義感の強い人物であるメロスが“自分がどのように見られているか悩んでいる意識の高い女性”だったり,悲壮な物語の登場人物だが,当の本人は能天気に暮らしていたりと,作中の人物とプリマの性格が異なるところが面白く,またそのギャップが,本作のストーリーの重要な部分を担っている。
仲間集めは「ガチャ」が基本となる。レアリティは★2から★5までで,試遊した時点で71名のキャラクターが確認できた。
ギフトを渡して「親密度」を上げれば,個別の「キャラクターエピソード」を開放できる。このエピソードでは,物語の登場人物を演じている姿ではなく,本来の姿の美少女たちに触れられるところも魅力だ。バトルに参加させることでも親密度は上がるので,好みのキャラクターはどんどん使っていこう。
事前の編成が勝敗を分ける次世代フォーメーションバトル
ゲームの基本的な流れは,時間経過で回復する「ST(スタミナ)」を消費してストーリーが進展する「メインクエスト」や,育成素材が手に入る「曜日クエスト」などに挑み,キャラクターやパーティを強化しながらストーリーを進めていくというもの。こういったブラウザゲームをプレイする人にはおなじみの形だ。
「次世代フォーメーションバトル」と銘打たれたバトルは,基本オートで敵味方が1体ずつ交互に攻撃を行っていく。スペシャル技,スキル,アビリティといった技も各キャラクターが自動で使用するため,プレイヤーはちょこまかと動き回るチビキャラたちの動きを眺めるだけで問題ない。本作におけるバトルは,バトル開始前の「編成」がすべてといっても過言ではないのだ。
編成では,縦3マス×横6マスの中に,最大9体のキャラクター(ユニット)を任意に配置できる。前面にパラディンやウォリアーといった防御に長けたユニットを配置し,後ろに攻撃力は高いが脆いアタッカーとマジシャン,仲間を補助するサポーターを並べることが基本となるだろう。
行動する順番も自分で決められるのが本作の特徴となっている。この行動順を決めるうえで重要なのがサポーターだ。攻撃力アップなどの補助スキルの効果を誰に付与するか。これによって戦いを有利に進められるかどうかが変わっていくだろう。
壁を増やして安定感のある編成にする。防御は捨てて攻撃力の高いユニットだけで短期戦を挑むなど,プレイヤーのアイデア次第でさまざまな戦術を実行できることが本作のバトルの魅力だ。
この,予想して挑むという部分が本作のバトルの本質であり,新しい仲間が加入するたびに新たな戦術を考えたり,実際に試して試行錯誤したりできるのが面白い。
もちろん,お気に入りのキャラクターだけを使って進めていきたい人もいるだろう。育成次第ではパワーでゴリ押しすることも可能なので,自分なりのプレイスタイルで勝利を目指そう。
キャラクターは,各種バトルで得たアイテムを使って「強化」することでレベルが上がり,さらに「進化」でレベル上限が開放される。どちらも曜日クエストで効率良く素材を集められるので,じっくりプレイし,着実に育成を進めていこう。
いわゆる放置コンテンツとなる「遠征」では,キャラクターに装備させる「アクセサリ」が入手できる。このアクセサリを「強化」したり「精錬」することでパラメーターにボーナスが付くので,キャラクター自身の育成と並行して進めておきたい。
一人のキャラクターをトコトン極めるというよりは,部隊単位で強くしていくイメージで,編成人数が多い分だけ育成は大変ではあるものの,それだけに自分で考えた戦術がうまく機能したときの喜びは大きい。
DMM GAMESらしさのある可愛い女の子を前面に出した手堅い作りで,さらに個性的なストーリーや予測して戦術を立てるバトルという魅力がある本作。試遊した時点ではほかのプレイヤーと競うコンテンツもなく,自分のペースでじっくり楽しめそうな印象だ。正式リリースの時期を逃さず,空想の物語の世界へと飛び込んでほしい。
「ガールズ・ブック・メイカー 〜君が描く物語〜」公式サイト
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ガールズ・ブック・メイカー 〜君が描く物語〜
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