企画記事
66本の中からどの2本を選ぶ? お得な「ニンテンドーカタログチケット」の対象タイトルから,オススメの組み合わせをライター陣が紹介
2019年5月のサービス開始から対象ソフトは増え続けており,その数は2023年11月10日時点で66本。こうなるとどれが対象タイトルなのかも把握できなくなってくるので,クリスマスや年末年始の購入に向け,本稿で改めて紹介しておこう。
また,4Gamerライター陣にもオススメの組み合わせを紹介してもらっているので,参考にしてほしい。
ライター稲元徹也のオススメ
「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」
「ゼルダの伝説 夢をみる島」
※DL版通常価格での購入より3176円お得ニンテンドーカタログチケットは,筆者もよく使っている。最近では,今年5月の「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の発売のタイミングで,まだ手に入れていなかった「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」とともに購入した。
そんな筆者のオススメは,内容的にも価格的にも「ティアーズ オブ ザ キングダム」と「ブレス オブ ザ ワイルド」の組み合わせなので,もしプレイしていないならその2本を選んでほしいが,どちらか(あるいは両方)をプレイした人はかなりの数にのぼると思うので,本稿ではそれ以外の「ゼルダの伝説」シリーズから名作2作品を紹介したい。もちろん筆者はそれぞれ購入してプレイ済みだ。
1本めは,冒頭でも触れた「ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD」。2011年にWiiで発売された同作のHDリマスター版で,「Wiiリモコンプラス」を使った,剣を自由に振るアクションはJoy-Conでの操作に引き継がれている。ジャイロセンサーでプレイヤーが剣を振る動作が画面のリンクとシンクロする仕組みだ。
またWii版はWiiリモコンプラスとヌンチャクによる直感的な操作方法のみだったのだが,このSwitch版はスティックとボタンによる操作にも対応。Rスティックを倒して剣を振る関係上,カメラはLボタン+Rスティックという操作になっているので,少々慣れが必要かもしれない。
ゲームの舞台となるのは,空に浮かぶ島「スカイロフト」と,厚い雲の下に存在する封印された大地。空と地上を行き来する設計は,後に「ティアーズ オブ ザ キングダム」にも継承された。また,「学園もの」というほどではないものの,学校が舞台の一部であり,ゼルダがリンクの幼なじみで同窓生という設定も個人的にはグッときたところだ。
今プレイするとちょっと古さを感じるところもあるが,シリーズのアクションの新しい可能性を開拓した1本として,遊んでみてほしい。
そしてもう1本は「ゼルダの伝説 夢をみる島」。今からちょうど30年前(!)にゲームボーイ(GB)用ソフトとして発売された同名タイトルをフルリメイクしたものだ。モノクロだったドット絵のグラフィックスは3DCGとなったが,キャラクターはGB版の雰囲気を残した可愛い感じに仕上がっている。GB版を遊んだことがある人には懐かしく,遊んだことがない人には新鮮に感じられると思う。
遭難してたどり着いた「コホリント島」を舞台に繰り広げられる冒険は,オリジナルのGB版に合わせたトップビュー(シーンによってサイドビューになることも)のスタイルで進行。アイテムやギミックを駆使するパズルのような謎解きはシリーズの原点を感じさせる。本作ではアニメーションによるカットシーンも流れるので,よりドラマチックになっているぶん,その切ない物語は涙なくして味わうことはできないだろう。
ちなみにゲームボーイ Nintendo Switch Onlineでは,ゲームボーイカラー対応版「ゼルダの伝説 夢をみる島DX」も配信されているので,比較してプレイするのも面白いはず。
カタログチケットで購入できる「ゼルダの伝説」シリーズ作品は,今回紹介した2本と「ティアキン」と「ブレワイ」の計4本なのだが,Switchでは初代「ゼルダの伝説」がファミリーコンピュータ Nintendo Switch Onlineでプレイできるほか,「ゼルダ無双」シリーズや「ケイデンス・オブ・ハイラル: クリプト・オブ・ネクロダンサー feat. ゼルダの伝説」などのスピンオフタイトルもラインナップされているので,そちらもチェックしていただければと思う。
ライターわさびのオススメ
「バディミッション BOND」
「ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔」
おすすめタイトルとして真っ先に浮かんだのは,「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」と「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」なのだが,この2作をはじめとした鉄板のシリーズものは大体遊んでしまったという人は多いだろうし,なんならシリーズもの以外で新天地を開拓したい人もいるだろう。
そんな人におすすめしたいのが,「バディミッション BOND」と「ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔」だ。前者はいわずもがなの,まっさらな新規IPタイトル。後者は「ベヨネッタ」シリーズの派生作ではあるものの,作風もシステムも一新された別物であり,事前知識なしでも楽しめる。つまり,シリーズの“しがらみ”を気にせず手に取りやすい2本なのである。
2本の魅力を端的に述べるなら,ストーリーがめちゃくちゃイイ。相棒との絆に心動かされ,ときに笑い,ときに涙するバディものという定番のテーマではあるが,ストーリーを読み進めるプレイヤーの心をグッとつかんで離さない,物語の引力がすさまじい。そのうえ,お世辞抜きで泣けるんですよ,これが。
推理ものである「バディミッション BOND」で描かれるのは,数奇な運命によって出会ったワケありな4人による人間ドラマだ。息もつかせぬ展開にぐいぐいと引き込まれたかと思えば,事件に挑む仲間との絆にこれでもかと胸を熱くさせられる。
濃厚でいて緻密に練られた彼らのストーリーは,少年漫画のような熱い展開が大好物な人ならば,どハマりすること請け合い。加えて,ストーリーはバディとなるキャラの組み合わせに制限がなく,4人6通りの絆を楽しめるのもポイント! キャラの関係性を楽しみたい人類は,迷わず「バディミッション BOND」を遊んでくれぃ!
そして,シリーズの主人公である魔女ベヨネッタ(セレッサ)の幼少期を描く「ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔」では,セレッサと悪魔チェシャによる青くて儚い成長物語に涙腺を崩壊させられる。幼く半人前の魔女にはできないことも,相棒のチェシャとなら乗り越えられる。2人はぶつかりあいながらも互いを認め合い冒険を続けていくのだが,この未熟な2人の成長模様に胸をきゅっとさせられるのだ。子供が生まれてからこういう話にめっきり弱くなってしまったためか,ストーリーの要所でダバダバ泣いてしまった。
もちろん,ただシナリオがいいだけではない。プレイヤーを物語の世界に引き込む演出もすばらしく,目でも楽しませてくれる。分かりやすいところで言うならば,「バディミッション BOND」では会話シーンが漫画のコマや吹き出しを用いてコミック風に表現され,息もつかせぬテンポ感で展開される。「ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔」では幻想的な絵本のような作風が徹底されていて、少女の淡い記憶を象徴する独特の空気を醸しだしている。そういった演出が作品世界への没入感を一層高めてくれるのだ。
両作品とも求められるプレイヤースキルは高くなく,ゲームの難度としてはほどよいレベルで,エンディングに到達できずに枕を濡らす心配はないだろう。少しでも心惹かれたのなら,体験版だけでもダウンロードしてみてほしい。きっと,心に残る相棒との物語を見つけられるはずだ。
ライター箭本進一のオススメ
「ASTRAL CHAIN」
「ベヨネッタ3」
未プレイであれば「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」がオススメだが,多くの人にとってはもはや紹介するまでもないだろうということで,「プラチナゲームズが開発した,複数のキャラクターを1人で操るアクションゲーム」というくくりで選んでみた。
どちらも良質のアクションゲームであり,単体でも楽しめるが,前述のテーマに注目すると,ひと味違った楽しみ方ができる。1人のプレイヤーに複数のキャラクターを操作させるには,操作対象の切り替え要素を入れればひとまず解決するが,今回紹介する2本では,それに留まらない工夫が見どころだ。
「ASTRAL CHAIN」では左右のアナログスティックで主人公と相棒「レギオン」をそれぞれ操作する。
両者は鎖でつながれており,それを利用して敵を縛ったり,引っかけたりできる(このシステム自体は,1983年リリースの「リブルラブル」を思い起こさせる)。レギオンは5種存在し,バトル中にリアルタイムで切り替え可能。自動で行動するレギオンとの連携や,特殊操作による主人公との同時攻撃や特殊移動など,多彩な戦術を取れる。操作に慣れは必要だが,独特のプレイ感が爽快だ。
「ベヨネッタ3」では,主人公ベヨネッタが巨大な魔獣を召喚できるが,この時プレイヤーは魔獣を操作する。召喚中のベヨネッタは無防備で,攻撃されると召喚が途切れるうえ,魔獣が攻撃を食らうと暴走してベヨネッタを襲うこともあるため,ベヨネッタを守ったり,召喚を解除したりする状況判断が求められる。魔女が魔獣を使役する設定を生かしたこのゲームシステムにより,単なる操作キャラ切り替え以上の体験を楽しめるのだ。
また,ベヨネッタと魔獣の連携も可能。魔獣に動作が長い攻撃を指示しつつ,ベヨネッタを操作することで両者を擬似的に同時操作できるほか,魔獣との同時攻撃やカウンターも可能となっている。魔獣自体は初代「ベヨネッタ」(2009年)から存在しており,ボスへのフィニッシュ演出で活躍しているが,本作では共に戦う存在としてさらなる昇華を遂げたと感じる。
プラチナゲームズは,8ビットゲーム機の時代から追求されてきたテーマに対し,知恵と工夫でさまざまな解を導き出していると言えそうだ。
なお,「ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔」では,「ASTRAL CHAIN」に近い同時操作を採用しつつ,主人公セレッサは敵の動きを封じ,相棒チェシャは攻撃を担当と,役割の違いが明確になっている。お互いに未熟な者どうしが助け合う設定とあわせ,より感情に訴えかける複数操作体験となっているので,今回紹介した2本の後にプレイするとより楽しめるだろう。
2本でお得 ニンテンドーカタログチケット(任天堂公式サイト)
- 関連タイトル:
ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD
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ゼルダの伝説 夢をみる島
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バディミッション BOND
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ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔
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