プレイレポート
[プレイレポ]正式リリース目前のゾンビサバイバル「Undawn」。PC版のキーボード&マウスに最適化された操作とグラフィックスはいかに
本作はUnreal Engine 4による美しいグラフィックスと,自由自在に冒険できる広大なオープンワールドを両立するゾンビサバイバルゲームだ。6月8日には事前登録者数が300万人を突破しており,ゲーマーから大きな注目を集めている。
今回は正式リリース直前ということで,PC版の最新バージョンによる先行プレイレポートをお届けしよう。
「Undawn」公式サイト
「Undawn」ダウンロードページ
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さっそく本題に入る前に,簡単にUndawnの世界設定やシステムをおさらいしておこう。
ゲームの舞台は,ゾンビウイルスの蔓延によって文明が崩壊してしまった世界だ。生存者たちは「シェルター」や「アウトポスト」と呼ばれる集落を形成し,残った物資を融通し合い,助け合って生き延びている。
あてもなく放浪していた主人公(プレイヤー)が流れ着いたレイヴン・シェルターは,大規模な集落であり,周囲のアウトポストを助ける立場にある。独力で武器を振るってシェルターに到達した主人公は,シェルターの戦闘集団に加わり,世界中の人類を救うべく戦いに身を投じるのだ。
クエストを請けて現地に赴き,それを解決することでゲームが進行する。これが基本の進め方ではあるが,本作のクエストはメイン/サブを問わず,さまざまな場所に用意されているのが特徴だ。広大なオープンワールドを探索しながら,助けるべき人々を探していこう。
主人公にはレベルや装備だけでなく,「身体」「メンタル」「衛生」「代謝」といったステータスが設定されており,空腹具合や天候によって能力が変動する。プレイヤーはベッドやトイレといった拠点の設備を用いて,体調を管理する必要があるのだ。
拠点には体調管理用の家具だけでなく,装備を製造する施設や,食料を生産できる農園なども作成できるので,それらを活用してポスト・アポカリプスの世界を生き抜かなければならない。
メインストーリーやアイテムのクラフト要素など,本作に用意されているコンテンツは極めて多彩だ。序盤の展開やゲームシステムについては,CBTのプレイレポートで詳しく紹介している。ぜひ参照してほしい。
[プレイレポ]オープンワールドでゾンビの群れから生き抜く。CBTを控える「Undawn」の体調管理から拠点建築まで,サバイバル要素満載のアクションを体験してみた
Level Infiniteが開発中のゾンビサバイバルゲーム「Undawn」は,2023年3月30日に開始されるクローズドβテストに向けて,公式サイトで参加者を募集している。今回はCBT前のテストプレイに参加することができたので,ゲーム序盤のプレイレポートをお届けしていく。
PC向けに最適化された操作システム
画面構成やキーバインドも調整可能
さて,ここからはPC版のプレイフィールなどをお伝えしたい。
まずは,多くのゲーマーが気になっているであろうマウス&キーボードの操作感だ。
基本的な操作は,一般的なPC用TPS(三人称視点シューター)と同様で,マウスでのエイムやスコープを覗く動作もスムーズに行える。[Alt]キーを押すと,視点を中央に固定する射撃モードと,画面内でマウスを自由に動かせる交流モードを切り替えられるので,状況に応じて使い分けよう。
そのほか,ジャンプやグレネード投擲などの細かい操作はキーボードに割り当てられている。もちろん,操作のキー割り当ては自由に変更できるうえ,1つのキーに2つまでの同じ操作を割り当てることも可能だ。なかなか自由度は高い。
画面構成はスマートフォン版と同様だが,射撃ボタンなどが表示されないため,画面全体がスッキリした印象だ。画面上のボタンにショートカットキーを設定でき,ボタン自体のサイズも変えられる。操作に慣れたら,スマートフォン版以上に素早く操作することもできるだろう。
そしてPC版の画面は広く,落ち着いて操作ができる。戦闘時のエイムはもちろん,採取や移動においても気持ちにゆとりを持って操作できるのはありがたい。
筆者がPC版の恩恵を強く感じたのは,建築画面での操作だ。スマートフォン版ではホールド操作が多く必要になる場面も,マウスで操作できるので,複雑な形状も作りやすい。素材収集や簡単なミッションはスマートフォン版,高難度コンテンツや建築はPC版といったように,コンテンツに応じてプラットフォームを使い分けるのも良さそうだ。
少々困った点を挙げるならば,射撃モードと交流モードの切り替えが自動で行われないところか。メニュー画面では基本的に交流モードを使うしかないが,そのたびに[Alt]キーを押して切り替える必要がある。何度も繰り返すことになるので,自動切り替え機能が実装されると嬉しいのだが……。
続いて,PC版を遊ぶならこだわりたいグラフィックスのクオリティをチェックしよう。テクスチャの解像度はパッと見ただけでも明らかに高精細であり,PC版ではさらに美しい環境で本作を楽しめるようだ。
建物や遠景を眺めた際のグラフィックスでは,とくに顕著に感じられた。遠景でも草や葉といった細かなオブジェクトが描画され,影の描画やアンチエイリアス(ジャギーをなめらかにする処理)もよりしっかりと効いている印象がある。
グラフィックスのクオリティは,「パワーセーブ」から「究極」までの6段階で変更可能だ。また,フレームレートも「低」から「極めて高い」までの5段階で調整できる。大画面で快適に遊ぶたいのであれば,一定以上のフレームレートを確保したいところ。PCのスペックに自信がない人はフレームレートを「高」以上で動かせる設定を目安にして,グラフィックスのクオリティを調整してみよう。
●人物の比較画像
究極 |
高精細 |
パワーセーブ |
●建物と背景の比較画像
究極 |
高精細 |
パワーセーブ |
なかなか興味深かったことは,フレームレート優先の設定にしたときでも,単にグラフィックスのクオリティを下げるだけでなく,そのほかの手段で違和感の軽減を図っている点だ。例えば,一定以上に離れたエリアには霧のようなエフェクトが出現し,それが描画範囲を示してくれる。
もちろん,高品質な設定でプレイできるスペックがPCにあれば,それに越したことはないが,スペックに不安がある人にとっては嬉しい配慮だろう。
筆者はスマートフォン版のCBTに参加しているが,このたびPC版を遊んでみたところ,ゲームの基本的な楽しさはそのままに,キーボード&マウスに操作が最適化されていることで,すんなりとUndawnの世界に帰還できた。大画面でも見劣りしないグラフィックスを備えており,PC用オンラインゲームとしても十分楽しめるはずだ。
本作は,さまざまな活動を通して“サバイバル生活”を送るゲームであり,昨今のスマートフォン用オンラインゲームと比較しても,自動化ができる場面は多くない。それだけにガッツリと向き合って遊ぶ時間が長く,PCとの相性はばっちりだ。正式リリースされたら,スマートフォンとPCをうまく使い分けてサバイバル生活を楽しんでほしい。
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(C)2023 Proxima Beta PTE. LTD.(C)Lightspeed Studios
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