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「テイルズ オブ アライズ」デモ版の体験レポートをお届け。バトルは更にアクション寄りに変化しつつ,テイルズ オブらしい派手さと熱さが楽しめる
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印刷2021/06/17 23:00

プレイレポート

「テイルズ オブ アライズ」デモ版の体験レポートをお届け。バトルは更にアクション寄りに変化しつつ,テイルズ オブらしい派手さと熱さが楽しめる

 バンダイナムコエンターテインメントは,アクションRPG「テイルズ オブ アライズ」(PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One / PC)を2021年9月9日に発売する。これに先駆け,本作のデモ版をいち早く体験できる機会がメディア向けに設けられた。4Gamerも参加して体験してきたので,本稿では,そのインプレッションをお届けしていこう。

PCで開発中のものにXbox Oneコントローラをつないでプレイしたため,ボタン表記はXbox準拠となっている
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 今回のデモ版では,フィールドの探索と戦闘が体験できた。パーティメンバーは「アルフェン」「シオン」「リンウェル」「ロウ」「キサラ」「テュオハリム」の6人が揃っており,全員が操作可能となっていた。

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 フィールドは淡い色彩が印象的なグラフィックスで描かれ,点在する草や岩からは,料理やアクセサリーの素材となるアイテムが収集できる。さらに川は泳げ,隠された洞窟が見つかることもあるなど探索も楽しい。

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 フィールドのあちこちにはズーグル(モンスター)が棲息しており,岩だと思って近づいたら,実は地中に潜んでいたモンスターの身体の一部で,いきなり襲いかかってきた……なんてこともあり,驚かされる。

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泳いだ先の洞窟に宝箱が。装備を変えるとグラフィックスも変わる
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 戦闘はシンボルエンカウント方式で行われ,敵に触れると画面が暗転し,専用のバトルフィールドに切り替わる。
 移動はいわゆる「フリーラン」方式で,左スティックを倒すだけで望みの方向へ動ける,この点は前作となる「テイルズ オブ ベルセリア」に近い。

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 操作は[RB]が「通常攻撃」,[RT]が「回避」,[A]が「ジャンプ」。[X][Y][B]にはそれぞれ「術技」を割り振れる。さらに術技の3ボタンには,地上で使う術技と空中で使う術技をそれぞれ振り分けて登録することが可能。つまり,地上技3つ+空中技3つの計6種の術技を設定できるわけだ。

 防御手段となる回避は,キャラクターの進行方向へ前転したり身をかわしたりするというもの。バックステップやサイドステップといった区別がないことや,盾を持つキサラ以外のキャラクターにはガードというアクションがなく,この回避のみとなるところが,これまでのシリーズとの目立った違いだ。

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 通常攻撃はリソース消費なしで出すことができ,相手をのけぞらせやすいという特性を持つが,威力や攻撃範囲は特技や奥義といった術技に劣る。術技は強力だが,使用するにはAG(アーツゲージ)と呼ばれるリソースが必要で,AGは術技を出していない間に回復していく。リンウェルやテュオハリムが使用する星霊術は強力だが,発動前に詠唱の時間が必要になるなど,通常攻撃ほど手軽ではない。
 それでもAGが続く限り,通常攻撃→術技,術技→術技……と自由に技をつなげられるため,ガンガン攻め込み敵を倒してく気持ち良さは,いかにも「テイルズ オブ」シリーズらしい手触りだった。

体力ゲージの上にある菱形のゲージが「AG」。術技を使うと減っていく
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回復魔法を使う際には画面右の丸いゲージ「CP」を消費する。CPはキャンプなどの特定のポイントやアイテムで回復可能だ
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 パーティメンバーはいずれも個性豊かだ。HPと引き換えに術技を強化できるアルフェン,通常攻撃も遠距離攻撃のシオン,さまざまな星霊術を組み合わせて使えるリンウェル,スピーディな格闘攻撃が魅力のロウ……と,それぞれに役割や操作感が異なる。
 中でも,直近で情報が公開されたキサラとテュオハリムは特に印象的な性能だ。キサラはパーティで唯一「ガード」を持ち,一部の術技はガード中に繰り出せる。敵の攻撃を防いだ後には即座に術技を出すことができ,重厚な守りから転じて怒濤の反撃が始められるのがカッコイイ。テュオハリムは棍による広範囲攻撃を持つが,攻撃の発動は遅いテクニカル系だ。ジャスト回避すると棍が伸びて攻撃範囲がさらに広くなったり,棍攻撃と星霊術の両方を使えたりするのも面白い。

ガードを絡めた攻防一体の動きが特徴のキサラ。彼女のみ回避行動がなく代わりにガードができる
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デュオハリムは接近戦も遠距離戦も味方のサポートもこなせる。攻撃モーションに若干クセがあったり,性能を引き出すにはジャスト回避が必要だったりと少々テクニカル
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 AGが尽きるとコンボはいったんお休みとなるわけだが,「ブーストアタック」を駆使すればさらに攻めを継続できる。ブーストアタックは,キャラクターそれぞれの「ブーストゲージ」を消費して放つ特殊な技で,これを繰り出すとあっという間にAGが回復するのだ。ブーストアタックは戦闘メンバー4人に加えて,控えのメンバーも呼び出せるため,代わる代わる出せば一度に最高で6回使える。術技と組み合わせて怒涛の攻撃を決めていこう。

 「コンボの最中にAGが尽きたら,なんでもいいからブーストアタックを出す」というだけでも十分強力だが,ブーストアタックはキャラクターごとの特性があり,その使い分けを理解すると,さらにバトルが面白くなる。敵は“空を飛ぶ”“身をかわす”“強固な装甲に包まれている”といったさまざまな特性を持つのだが,パーティメンバーそれぞれのブーストアタックを使えば,これらの特性に対処しながら戦闘を有利に進められる
 例えば,飛行型の敵は,シオンに頼んで撃墜してもらえば,しばらく飛行できなくさせられるし,すばやい敵は,テュオハリムが呼び出すツタで封じてやれば攻めやすくなる。戦略性があると同時に仲間との共闘感が感じられる要素だ。

飛行型の敵にシオンのブーストアタックをぶつけて戦闘を有利に進めよう
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ロウのブーストアタックは硬い装甲を持つ敵に有効
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 さて,先ほどセットできる術技は地上技3種+空中技3種の計6種と書いたが,実際はさまざまな条件でいろいろな派生技を発動できる。例えば,アルフェンやシオンはボタンを長押しすると術技が変化する。

アルフェンの「昇竜刹」はスライディングから剣で切り上げる術技だが,ボタンを長押しすると,技が変化し「鳳凰天駆」が出る(昇竜刹→鳳凰天駆の連係攻撃ではない)
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連続斬り付けの「飛燕刃」は,ボタンを長押しすると周囲を焼き払う「魔王炎撃破」に
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 さらにリンウェルは星霊術の詠唱後に[RB]を押せば発動を保留でき,その後に同じ術を詠唱すれば上位の術が,違う術なら組み合わせに応じた特殊な術が発動する。イメージとしては「テイルズ オブ ゼスティリア」にあったチャージキャストの進化版といったところだろうか。

戦闘中でもメニューを開けば時間が止まり,安心して回復できる。回復アイテムはシリーズお馴染みのグミ
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 そして,敵のHPを減らした状態でコンボを決め続けると「ブーストストライク」が発動できるようになる。これは2人のキャラクターがコンビを組んで大技を繰り出すもので,ボス以外の敵は一撃で倒せる。また,シリーズお馴染みとなっているド派手な必殺攻撃「秘奥義」は特定の条件を満たすことで発動可能だ。秘奥義はプレイヤー操作時だけでなく,CPU操作の仲間が使ってくれることもあった。

敵のHPが減り,コンボ数が多いほど「ブーストストライク」が発動しやすくなる
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アルフェンとシオンが協力して放つブーストストライク「焔の一振り」
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リンウェルとロウのブーストストライクは「超魔閃光牙」
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アルフェンの秘奥義「緋炎衝・開」
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 本作のバトルは,ブーストアタックをはじめとするさまざまな要素が出てくるため,バトルは従来のシリーズよりかなり派手に感じられた。
 これまでのシリーズ同様になんとなくボタンを押していればそれらしくコンボが繋がるし,通常攻撃,術技,ブーストアタックの関係性が掴めてくると,熱く攻め込みつつ「次にどの術技を出そう?」「今は誰のブーストゲージが溜まっている?」と冷静に次の手を考えながら,気持ちよく戦闘を楽しめる。
 これまでのタイトルよりアクション性は高くなっている印象だが,シリーズお馴染みのセミオートモードも存在するため,慣れるまではこちらを使うのもいいだろう。

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 今回のテストプレイは約1時間。これまでのシリーズからさらにアクション要素を高めたゲーム性に最初は少々戸惑ったものの,システムの方向性を理解するとハイテンポなバトルを楽しめた。筆者は戦闘が面白いあまり「硬くて長く戦える敵はいねぇが! たくさんの敵はいねぇが!」と,ナマハゲの如くフィールドをさ迷うほど没頭してしまった。発売まで約3か月,正式発売がこれから楽しみだ。

アルフェンとシオンの会話シーンも見られた。このパーティでは,どうもシオンがリーダーシップを取っているようだ
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