プレイレポート
[プレイレポ]これを待ってた!「崩壊:スターレイル」サービスイン,銀河鉄道は走り出す。先行プレイで感じた確かな手応え,推しポイントを紹介
スターレイルは,HoYoverseの礎を築いた「崩壊」シリーズの最新作にあたる。シリーズの同名キャラクターが登場する“スターシステム”を採用しているが,“銀河鉄道の旅”という壮大なテーマに舵を切り,新キャラクターも多数追加されている。
プレイヤーは宇宙を駆ける“星穹列車”(そうきゅうれっしゃ)に乗り込み,仲間と惑星を巡りながら“星核”(せいかく)と呼ばれる惑星規模の災厄をもたらすものの謎を追う。
今回,4Gamerではメディア向けのアーリーアクセス版をプレイする機会を得たので,本作のさまざまな見どころをお伝えしたい。
「崩壊:スターレイル」公式サイト
「崩壊:スターレイル」ダウンロードページ
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まずはスターレイルの魅力をおさらいしよう
【スターレイルのあらすじ】
アーリーアクセス版は宇宙ステーションでのプロローグを終え,主人公を操作できる状態からゲームがスタートする。主人公はプロローグにて,体内に星核を埋め込まれており,襲来した巨大な敵と戦った際に星核の力を暴発させてしまう。それを駆け付けた星穹列車の乗員たちが鎮めたことや,彼らが星核を追う開拓の旅をしていることから,主人公は一行に加わることになる。
ざっくりまとめると,星核というヤバすぎる力の器となってしまった主人公はその意味や待ち受けるものを知るために,各地に散らばる星核に脅(おびや)かされている星々を旅するというわけだ。
【丁寧な描写で世界を知る】
本作には星核や星穹列車といった独自のキーワードが出てくるが,以前の記憶がないという主人公に教える形で仲間が丁寧に解説してくれる。バトルや育成を重視したい人はサラリと読んでおけばいいし,この世界のことをもっと知りたい人はキャラクターとの会話を選んで理解を深めていける。ボイス入りの会話も多く,日本語テキストも自然なところが嬉しい。
【綿密かつドラマチックなストーリー】
星穹列車のメンバーとなり,最初に訪れることになるのが“ヤリーロ-VI”と呼ばれる小さな惑星だ。星核の影響で大寒波に見舞われ,モンスターが湧き出すようになったことで,人々は最後の砦となった都市“ベロブルグ”で厳しい暮らしを強いられている。主人公たちは星核を封印すべく動き出すが,各勢力のいざこざに巻き込まれてしまう。
ベロブルグの都市は地上と地下に分断されている。貧しい下層部の市民は不満を募らせていたりと,それぞれの勢力やキャラクターにも事情があり,思惑が複雑に絡み合っている。それが主人公たちの働きかけによって少しずつ解けていくところが,物語を進めていく醍醐味になっている。
上層部のお嬢様かつ軍人のブローニャ,下町育ちでレジスタンスのゼーレが互いに心を開いていく様子は何とも尊いし,健気な少女・クラーラと無骨なロボ・スヴァローグが家族の絆で結ばれているのもたまらない……。とにかくちょっとした会話にも抜かりがなく,彼らの心情や背景がしっかり描かれているため,じっくりと読み込みたくなる。
ヤリーロ-VIのクエストをクリアすると,巨大な仙舟「羅浮」で起きた事件に挑むことになる。そして,ここでは仲間の1人“丹恒”(たんこう)の背景にも触れることに……。
【クエストが充実!】
メインストーリーの途中にはいくつかの節目があり,プレイヤーの“開拓レベル”が条件を達成すると先に進めるようになる。開拓レベルはフィールドを探索して宝箱を開けたり,サブクエストなどを達成したり,特定のバトルモードをプレイしたりすると上がっていく。この仕組みがあることで「ちょっと息抜きに街を探索しようかな」という気分にもなるのだ。
サブクエストは単なるお使いでは終わらず,物語が続いていくこともあり,しっかりとドラマがあるのも嬉しい。しかも,必ずしもハッピーエンドではなく,「これで良かったのかな……」と思わせる結末も。とくにベロブルグは厳しい環境という背景があることから,切ない展開も自然な成り行きとさえ思えてしまう……。もちろん,ユニークなクエストもたくさんあり,さまざまな展開を楽しめる。
【マップと街歩きの魅力】
今回のバージョンでは,街の位置関係が分かるマップが追加されていた。各エリアのつながりが分かるようになり,この世界の解像度がグッと上がったような気がする。デザインはおしゃれだし,平面マップも見やすく,どこからでも要所へファストトラベルできるのは便利だ。
その一方で,街を歩いて移動するのも苦にならない。ワンボタンでダッシュができて,そのスピードも快適だからだ。また,街のあちこちで人々が興味深いことを話していて,調べられるものやポイントも多い。
4GamerではCBTの記事でも紹介しているが,ゴミ箱やポストらしからぬロングストーリーや,字幕が割愛されるほどの長尺ラップが仕込まれている。しかも,何かしら報酬がもらえたりするので,ちょっと得した気分にもなる。RPGの街歩きが好きな人は,きっとハマってしまうだろう。
HoYoverseが贈る銀河鉄道の旅「崩壊:スターレイル」はキャラよし,お話よし,バトルよし!! CBTでも伝わる超大作の予感
HoYoverseの新作RPG「崩壊:スターレイル」のCBTプレイレポートをお届けする。崩壊シリーズの最新作にして,銀河鉄道の旅がテーマとなる本作は,テストプレイの時点ですでに大ボリュームの超大作を予感させてくれた。
【キャラクターのお部屋訪問!】
主人公たちの拠点となる星穹列車には,メンバーの個室がある。ストーリーを進めるとお邪魔できるようになるが,今回のバージョンでは“三月なのか”の部屋に入れるようになっていた。女の子らしいファンシーなお部屋は,散らかっているほどではないがナチュラルな生活感がある。
RPGファンの心をくすぐる“ちょうどいい”コマンドバトル
【必殺技の使いどころ】
本作の戦闘は,シンボルエンカウントを採用したターン制コマンドバトルである。これがすごく快適なのに,ちゃんと考える楽しさもあってバランスがちょうどいい。
キャラクターの速さや,選んだコマンドによって行動順が変わるシステムは定番だが,必殺技はゲージが溜まるといつでも発動できるのがミソ。敵のターンに割り込んで味方を回復したり,あと少しでトドメを刺せそうならダメ押しに発動したりと,使いどころをいろいろ考えられる。
【弱点属性を狙え!】
敵には「靭性」という,弱点属性の攻撃でしか削れないゲージがある。例えるなら気力や精神のようなもので,これをゼロにすれば敵を気絶状態にして,溜め技などもキャンセルにできる。各キャラクターが持つ属性や,通常技とスキルの使い分けを考慮しながら,敵の靭性を効率的に削っていく過程が実に楽しい。
【操作はシンプルで快適】
各キャラクターは通常技とスキルを1つずつ持っている。ポンとタップするだけで発動できるので非常に手軽だし,おのずとバトルもサクサク進んでいく。もし毎回,複数の技の中から選ぶ形だったら,このスピード感は実現できなかっただろう。
さらに倍速機能やオートプレイ機能もあり,オン/オフを切り替えられる。倍速にするとかなりの速さで進行するが,ちゃんとバトルの流れは分かる。また,オートプレイはメインクエストの重要な場面では使えないこともあるが,ある程度まで育てたメンバーならば道中のバトルを楽々突破してくれる。キャラクター育成素材などが獲得できるバトルモードを周回するときにも重宝した機能だ。
ただ,気になったのは高速ゆえに画面の明滅が激しいこと。スマホの照度を下げても,まだチカチカして眩しい印象だ。個人的には,目に優しいモードの搭載を期待したいな……。
【キャラクター育成にハマる!】
バトルはシンプルながら,キャラクターの育成要素はてんこ盛り。キャラクターレベル,光円錐と呼ばれるカード,装備品,いわゆるスキルツリーなど,能力を底上げできる項目は多岐にわたる。今回のバージョンではメインの開拓クエストや,サバイバルの模擬宇宙でキャラクターの育成が不十分だと少々苦戦することがあった。
とはいえ,全滅しても直前のチェックポイントに戻されるだけで,ペナルティはとくにない。あらかじめ推奨レベルが提示されているうえ,これに満たないと確認のメッセージが出るという親切設計だ。
今回は先を急いでいたため,強引に挑んだことが苦戦の原因なのだが,それでもパーティメンバーの組み合わせや戦い方を見直すことで突破できたこともあり,それがまた爽快感と達成感につながっている。
また,前述の模擬宇宙を進めると,“奇物”なるアイテムを獲得できる。メインストーリーにもちょくちょく「ヘルタが奇物を収集していて……」など,話題に上がっていたので「これかー!」とテンションが上がった。奇物を獲得すると,なかなかいい効果を発揮してくれるので攻略のモチベーションも上がる。
まだまだある!スターレイルの推しポイント
今回のアーリーアクセス版をプレイして,あらためて「いいね!」と感じたポイントはまだまだある。ここからは主観的かつ駆け足気味に紹介していこう。
【主人公がお気に入り!】
本作は魅力的なキャラクターばかりだが,主人公のXタイプちゃん(最初に見た目を選ぶときにXまたはYを選ぶ。つまるところ染色体ですね)が一番好きかもしれない。
一般的にプレイヤーの分身となる主人公は,あまり個性が強くないフラットなキャラクターが多い。本作もその傾向にはあるのだが,Xタイプちゃんはジト目っぽかったり,どこかトボケた雰囲気だったりして味になっている。なのかとボケ合い,丹恒にツッコまれる,このトリオ感が最高なのだ。パーティメンバーは主人公を外しても編成できるが,主人公がいないと何だか落ち着かないほど……。
【不動のレギュラー,白露】
回復役として欠かせない“白露”(びゃくろ)は,自動の蘇生は言わずもがな,回復スキルの使い勝手が良すぎる。回復コマンドをタップすると,最もHPが少ない味方を優先して自動的に回復してくれるのだから。
回復したい対象を任意で選ぶこともできるが,筆者はもっぱら白露ちゃん任せである。瓢箪から回復薬の液体が飛び出す演出がいいし,ほかのHPが減っているキャラクターにも程よく分配されるのも助かる。この絶妙なさじ加減を知ってしまったら,もう手放せないよ……。
【必殺技モーションがかっこいい〜】
キャラクターの必殺技は,その威力はもちろん,演出もお見事だ。各々の見どころをしっかりと盛り込んだうえで,バトルのテンポを邪魔しない尺というのもありがたい。「崩壊」シリーズのアクションで培われた技術の賜物なのだろう。
【音楽がいいね!】
広大な宇宙や惑星のフィールド,さまざまなシチュエーションのバトルシーン。どの場面も音楽がステキで,銀河の冒険を盛り上げてくれる。プレイの邪魔には決してならないけれど,なぜか耳に残っている楽曲も多い。
筆者はこれまでに実施されたクローズドβテストにも参加しているが,スターレイルはそのたびにどんどん進化し,快適かつ分かりやすくなっているのが見て取れた。サービス開始後もプレイヤーの意見を汲み取り,より良くなっていくはず……そんなイメージを抱いてしまう。ゲーム画面から制作陣の意気込みが伝わってくるような気がしたのだ。
事前登録者数が1000万を超えたことからも分かるように,すでに注目度は抜群の本作だが,興味を持っている人だけでなく,「RPGが好きだけど,あまり時間もないし……」という人にも“銀河鉄道の旅立ち”をおすすめしたい。
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