TGS 2023で,台湾のインディーゲームスタジオ Puff Hook Studioが開発したPC用ソフト「
Recall: Empty Wishes」が,
プレイアブル出展されていた。
本作は,2010年代の台湾を舞台にした,
ストーリー重視のサイコスリラーADVだ。アドベンチャーの要素に,サイコスリラーやホラーといった異世界の要素を組み合わせた作品となっている。物語は,行方不明になった青年・
林 子維(ズウェイ・リン)と,彼の姉で子維を探す
小晴(ズチン)を中心に展開され,家族の絆や学生の人間関係をテーマに描かれていく。
Steamでデモ版が配信中の本作だが,ストーリー序盤を試遊してきたのでお届けしたい。
弟の失踪の真実を解明するため
過去の世界へ足を踏み入れる――
ゲーム冒頭で登場したのは,赤い紐のようなもので
吊された少年(生きているのだろうか?)と,その近くにたたずむ
三つ編みの少女。いきなり不穏すぎる始まりである。
本作は,2D横スクロールでさまざまな場所を探索し,キャラクターと会話したり,アイテムを集めてパズルを解いたりすることでゲームが進行していく。
反射で見づらくなっているが,ピクセルアートで描かれた2Dが印象的だ。少年の左右には,いかにもな怪しい祭壇があり,ここに何か置けるようだ。少女を操作して,近辺を散策すると「謎めいた神像(青)」を見つけた。調べられるところは虫眼鏡のアイコンが出るので,探索のヒントにしてほしい
![画像集 No.002のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/002.jpg) |
散策を続けると
「レヴィアタンの魔術書」という本を見つける。本には「簡 睿萱(ジェン・ルェイシェン)のもの」と記されており,本人以外が見たり使用したりすると呪われると書いてあった。きっと何か意味があるのだが,いまは分からない。
謎めいた神像(青)をさっそく祭壇にセット。何も起こらないと思いきや……
![画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/003.jpg) |
場面は変わって,小晴の部屋へ。今度はいたって日常的ではあるが,やはりどこか不気味な雰囲気が漂う。しかも,小晴だと思っていた三つ編みの少女は別人のようで……。あの三つ編みの子は一体誰だったのか,気になるところだ。
母親に起こされた小晴は,弟の誕生日パーティーのため,キッチンにあるケーキをリビングのテーブルに持っていくように言われる。
「キッチンにあるケーキをリビングのテーブルに持っていく」ということで,まずはキッチンへ
![画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/006.jpg) |
ケーキを無事ゲットしてリビングに持っていく
![画像集 No.007のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/007.jpg) |
リビングのテーブルにケーキを置いてもすぐには何も起こらなかったので,探索を続けることに
![画像集 No.008のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/008.jpg) |
テレビでは行方不明になった男子学生のニュースが流れている
![画像集 No.009のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/009.jpg) |
弟の部屋に行くと「壊れた青い受話器」を発見。どうやら重要なアイテムのようだ
![画像集 No.010のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/010.jpg) |
青い受話器を入手してリビングに戻ると,誕生日パーティーが始まっていた。母親とその隣の少年が弟の子維なのだろう。弟の右隣には友人らしき少年,そして見覚えのある少女の姿も……。
まさかこの子が睿萱だったとは……
![画像集 No.011のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/011.jpg) |
もう1人の少年の名前は何 昱銘(ハーイーミン)というらしい。今のところ普通の子に見える
![画像集 No.012のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/012.jpg) |
青い受話器が壊れていることに悲しんでいる様子の子維を見て,小晴は受話器を直すことに
![画像集 No.013のサムネイル画像 / [TGS2023]ピクセルアートが印象的な2D横スクロール型のサイコスリラーADV「Recall: Empty Wishes」試遊レポート](/games/648/G064883/20230923019/TN/013.jpg) |
なんやかんやあって受話器が直り,小晴は赤い受話器を,子維は青い受話器を持ち,願い事を始める。しかし3つ目の願い事のあと……。
さらに場面は変わり,再び睿萱のターンへ。場所は同じリビングではあるが,床に血痕があり,かなりホラーな雰囲気である。
このように複数の物語が切り替わり,それぞれ特定のキャラクターの過去に焦点が当てられる。プレイヤーは小晴や睿萱となって
“記憶の反響”へと足を踏み入れていく。
冒頭だけではまったく展開が読めないが,子維はなぜ失踪したのか,続きが気になる内容になっていた。TGS 2023に来場予定の人はぜひチェックしてもらいたい。
なお,先述したように本作のデモ版がSteamで公開されている。Steamページでは正式版のリリース日は未定となっているが,公式X(旧Twitter)などをチェックしつつ続報を楽しみに待とう。