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一番は楽しんで脳活すること。藤本美貴さんが脳活の大切さを学んだ「チコちゃんの脳活研究所」プレス発表会レポート
本作は,NHKのバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」のキャラクター“チコちゃん”と“キョエちゃん”が登場する脳活ゲームだ。プレス発表会には,AKB48の元メンバーであり,発売元であるクラウズプレイカンパニーの片山陽加さん,収録されたミニゲームの監修を担当する公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授,そしてゲストとしてママタレントとしても活躍する藤本美貴さんが登壇し,「チコちゃんの脳活研究所」のゲームプレイや,子供の脳活に関するトークをくり広げた。
[インタビュー]あらゆる世代に「チコちゃんの脳活研究所」を。AKB48元メンバーで現ゲーム会社広報の片山陽加氏が自信を持っておすすめ!
6月某日,AKB48の元メンバーであり,現クラウズプレイカンパニー社員の片山陽加氏が,同社が発売するNintendo Switch用ソフト「チコちゃんの脳活研究所」の魅力を伝えるため,4Gamer編集部にやってきた。本稿では,片山氏と,クラウズプレイカンパニー代表取締役 千葉達也氏へのインタビューをお届けする。
子供から大人まで
脳活の大切さについて知る
プレス発表会は簡単なゲーム紹介を挟んで,「チコちゃんの脳活研究所」のCMの初お披露目から始まった。映像では,チコちゃんの「ボーっと生きてんじゃねーよ!」というおなじみのセリフや,祖母と孫(と思われる家族)が一緒にゲームをプレイする様子が確認できる。小さい子からおばあちゃんまで家族で一緒に楽しめるのがいいですねと,藤本さんは感想を述べた。
続いては,篠原教授を中心に脳活に関するトークが行われた。「最近の子供の脳の発育について感じていること」というテーマでは,篠原教授は今の子供たちは脳を鍛えるのにはとてもいい環境にいる,と言う。今はゲームでもおもちゃでも楽しく,かつ頭を使えるものが増えているほか,これから学習教材で対話型AIなどが入ってくるので,学習しやすい環境はどんどん進んでいくとのこと。教授からするとうらやましい限りだと続けた。
3人の子供の親でもある藤本さんも,自分が子供のときにゲームはあってもiPadといったタブレットなどはなかったと話す。今では小学生でも1人1台を持つ時代になってきているので,藤本さん世代のときとも今の子の学習環境は全然違うと感じているという。
ここで教授から脳活についてあらためて説明があった。脳活というのは,“頭に何かを記憶しておきながら,あれこれ考えたりすること”で,学術的に言うとワーキングメモリと呼ばれる機能を,たくさん使うようにすることだと言う。これは学習を含む日常生活でも使うことは多いが,それをあえて抜き出してたくさん鍛えていこうというのが“脳活”であると説明した。この力が弱いと,学業成績に影響が出るとのことだ。
それを踏まえたうえで,「子供にとって脳活がもたらすメリット」として,昨年発表された研究報告を例に出した。それによると,9000人規模の子供たちを2年間追跡調査した結果,ゲーム時間の長い子のほうが認知機能,頭の働きがより向上したと報告があったそうだ。ゲームについてはネガティブな情報が出やすいが,実はポジティブ要素は多いと言う。
「年配の方にとっても脳活のメリット」では,教授は,ワーキングメモリの力を年齢において調べると,だいたい二十歳くらいがピークであるとし,そこからだんだん下がり60歳から急速に落ちると説明した。これにともなって,何かをしかけたけど,何をしにきたか忘れてしまう……ことなどが増えるのだと言う。しかし,ワーキングメモリはトレーニングで速やかに回復することも分かっているので,高齢の人ほど必要なトレーニングだと話した。これには藤本さんも衰えたからといってあきらめず,鍛えられるんですねと興味津々の様子だ。
また,藤本さんも脳活の大切さについて感じているそうだ。藤本さんの場合は,やらなきゃいけないことがたくさんありすぎて,電話を持った瞬間に何をするか忘れることが多いとのこと。それに対し,教授は,それ自体が日常生活のなかでトレーニングになっていると言う。こなせないのであれば何か余計なことを考えている場合もあるが,楽にこなせるよりもぎりぎりを攻めるほうがトレーニングになるので良いとアドバイスした。藤本さんは,成長していると思えばいいんですね,とうれしそうに答えた。
続くテーマの「忙しい方に向けて,脳活を効率的に行うためのコツ」では,ワーキングメモリの力は,ちょっと難しいくらいのことを何度も行って,楽になってきたら難度を上げていくのが効果的だと教授は説明する。また,スムーズにできるようになるまで何度も何度も繰り返すことも効果的とのことだ。
さらに,もっと大事なのは「何でも楽しくやる」こと。楽しく行うことでやる気に関係する線条体が活性化しやすくなり,これが活性化すると記憶の効率化やスキルアップが起きるようになったりすると言う。脳活についていろいろと説明を受けた藤本さんは,今まで脳活と思って生活してなかったが,教授の話を聞いて,家事なども順序立ててやると脳活になっているんだなと思うとうれしいと語った。
また,子供の遊びについて,トランプにしても何にしても「遊んでばっかり!」と思ってしまうが,実は脳活の役に立っていると思うと,子育ての勇気がわいてくると藤本さん。これに教授は,「強いて言うなら,もっと頭使ってやれ! がいいかもしれない」とアドバイスした。
教授のおすすめとしては,“ゲームを始めて一区切りついたら,次に何をやるかを考えてほしい”そうだ。あの勉強をどのくらいやる,と具体的にイメージしてから始めると循環しやすくなると言う。何も考えずに止めてしまうと人は切り替えが難しいこと,次に何をするか考えること自体がトレーニングになることを教えてくれた。
藤本さんの脳年齢は?
チコちゃんの脳活研究所」をプレイ!
脳活についてたくさん知ったところで,「チコちゃんの脳活研究所」をプレイすることに。ミニゲームは教授がすべて監修したもので,先ほど説明のあったワーキングメモリを鍛えられるものが収録されている。1人プレイから最大4人プレイまで可能だが,今回は片山さんと藤本さんが2人対戦を行うことになった。
今回イベントで初対面だという片山さんと藤本さんだが,そんなことは関係なく楽しそうにプレイしていた。2人の様子を見て教授は,楽しくやれることが一番だと言い,このミニゲームも,ぎりぎりクリアできるくらいの難度でやることで脳の活性化につながると話した。続けて,藤本さんの脳年齢を測ることに。二十歳を目指してスタート!
悔しそうな藤本さんであったが,プレス発表会もシメに。最後に教授から「一番は楽しんでやることなので,結果とかを気にせず,チャレンジしてもらえればいいと思います」,藤本さんから「初めてでもキャーキャー言いながら楽しめましたし,最大4人で遊べるのでぜひコミュニケーションの1つとして遊んでもらいたいと思います」と挨拶があり,プレス発表会は終了した。
「チコちゃんの脳活研究所」公式サイト
- 関連タイトル:
チコちゃんの脳活研究所
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