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メタADV「ANGEL WHISPER」,25年越しのリメイク版をSwitch向けに9月発売。主人公であるゲーム作家・由島の遺作をプレイして謎を解く
Child-Dreamは「千里の棋譜」などで知られるクリエイティブ集団で,2022年には「人形の傷跡」を24年越しにリメイクしている。
本作は1998年にPC用ソフトとして発売され,のちにiOS/Android版も登場したANGEL WHISPERをリメイクしたものだ。Switch版ではグラフィックスが一新され,占いシステムやヒントが追加されるという。
ANGEL WHISPERは,本作の主人公であるゲーム作家・由島の遺作でもあり,ゲームと現実世界が交差するストーリーを楽しめるとのことだ。メタフィクション要素の多いタイトルとなっている。原作は実在するWebサイトから情報を手に入れる形式だったが,Switch版ではゲーム内に収録された当時のWebサイトを参照しながら謎を解いていく。
ミスタ・ストーリーズの代表取締役で,Child-Dreamを主宰するシナリオライターでもある宮下英尚氏からのメッセージも届いているので,詳細は以下のリリース文をチェックしてほしい。
「ANGEL WHISPER」公式サイト
1998年に発売された、インディーズゲームの先駆者的アドベンチャーがリメイク
Nintendo Switch向けのクロスリアリティ・サスペンス
『ANGEL WHISPER』
2023年9月に発売決定
クリエイティブ集団「Child-Dream」を擁する株式会社ミスタ・ストーリーズは、1998年のインディーズアドベンチャーゲームの先駆者である『ANGEL WHISPER』(エンジェルウィスパー)をリメイクし、2023年9月にNintendo Switch向けに発売することを決定しました。
また、発売に先駆けて公式サイトと本作のプロモーションビデオを公開します。
本作はあるゲーム作家の「遺作」です。
プレーしたことで起こる出来事に制作元は一切の責任を負えません。
PV:
https://www.youtube.com/watch?v=jZ6bYgf3MvQ
由島美瀬の依頼(CV. 清水愛)
公式サイト
https://child-dream.net/post_lp/aw/
シナリオ・監督:宮下 英尚
ストーリー
「彼は、なぜこのゲームを遺して消えたのか?」
ゲーム作家・由島は突然この世界から消失し、遺されたものは一つのゲーム『ANGEL WHISPER』だけだった。
遺作に描かれていた物語は、1998年ーー世界の終末を示唆したとされるノストラダムスの預言を題材にしたゲームの制作者が次々と不可解な事件に巻き込まれていく過程だった。
ゲーム中の主人公・由島はゲーム会社で開発を行いつつ、事件の謎を追うが、やがてヨハネと名乗る得体のしれない存在にたどりつく。
由島は何を追い求め、何の事件に巻き込まれたのか?
真実を解き明かすために、『ANGEL WHISPER』の世界に足を踏み入れて、彼が残した謎を解き明かしてほしい。
ただし要注意。プレイした人に起きる出来事は我々は一切責任を負わない。
ゲームの特徴
- 実際のプレイヤーが巻き込まれるメタADVの元祖が24年ぶりにリメイク
- 消失したゲーム作家の遺作をプレーするクロスリアリティ・サスペンス
- ゲームと現実世界の境界が交錯するストーリーテリング
- ゲーム会社の日常をリアルに描写
- 原作は1999年ノストラダムスの予言の年に公開、賛否を巻き起こした
- AIの台頭や地球環境問題など、24年前のゲームシナリオが現在を予見している
原作版からの変更点
- 原作の人気キャラ、占い師ライサによる占いシステムを追加
- ヒントを追加。誰でも最後までプレーできる設計
- 天穂のサクナヒメなどのBGMを手掛ける大嶋啓之氏がメインテーマを提供、原作の人気BGMをリマスター
- 1999年の作者の日記や掲示板、隠しサイトなどが当時のまま残されており、実際に閲覧できる。Switch版ではゲーム内部にこれらのサイトが移動されており、それを参照しながら謎解きを進めることができる
ANGEL WHISPER 1998→2023 注記
このゲームは1998年、私の友人である今井田咲子氏からの依頼を受け、ある作品を手直ししたものである。
本来、他者の作品のリリースは、私の望まないところではあるが、友人のたっての願いかつ、それが「遺作」であったという特殊な事情により、若干の補足改定を行った後、世に出すこととした。
なお、原作者の由島博昭氏の消失に関しては、現在でも解明されていない。
遺書や手掛かりは一切残っておらず、ただ、この「ANGEL WHISPER」というゲームが遺されたのみであったという。
2023年、由島氏の娘よりリメイク依頼があった。
詳細は彼女によるPVを見てほしい。
なぜ、今リメイクされるのか?(製作者:宮下 英尚より)
『ANGEL WHISPER』は1998年に製作したゲームです。当時はインターネット黎明期で、まだアナログ回線やISDNが主流で、現在のスマホやSNSはもちろん、Steamや家庭用ゲーム機でのダウンロード販売はほとんどない時代でした。
そんな時代に、『ANGEL WHISPER』は個人で制作して、PCでダウンロード販売しました。このゲームでは、リアルな掲示板を使った謎解きや、実際に存在する記者の協力を得て、ゲーム中の出来事がまるで現実に起こったかのようなリアリティを表現しました。
結果として、プレイした人からは「本当に遺作なのか?この出来事は本当に起きたのではないか?」や「ゲームをプレーし終わったが、自分は大丈夫なのか?」など、あたかも自分自身も巻き込まれていく臨場感に基づくコメントをたくさんいただきましたが、現実かフィクションかを明示していなかったため、ドキドキした方もいらっしゃったようです。
本作は世界中で話題になった、1999年7月のノストラダムスの世紀末預言を題材にしています。当時私たちも「恐怖の大王」は本当に来るのか?など話題にしていましたが、結局何も起こらずに今に至っています。今作は当時の私が「恐怖の大王」の正体として仮説を立てたものが出現します。その正体は24年経った今の方が説得力があるかもしれません。
最初はサスペンス・ミステリ色の強い出だしで、ゲーム会社での殺人事件から始まる本作ですが、終わりに近づくにつれSF的な色彩を帯びてきます。思想的な部分もあり、多くのプレイヤーから賛否両論がありました。終わり方の否定的な意見もまたプレイヤーが向き合ってくれた証と考えています。
本作の家庭用ゲーム機でのリメイクは長年構想していましたが、2023年は特に急速に変わる地球環境問題、世界の紛争、そしてChatGPTをはじめとしたAIの大流行といった背景があります。24年前のゲームシナリオに現在を予見している描写が数多くあり、人々が現在の人類が抱える問題に対して改めて考える機会になれればという思いもリメイクを行った理由です。
今回は原作を遺した由島の娘から、あなたへの依頼ということですが、なぜ由島が姿を消したのか、そして彼が残したゲーム『ANGEL WHISPER』に何が込められているのか、その答えをあなたに再び解き明かしてほしいと願っています。プレイヤー自身が巻き込まれていくサスペンスや没入感を、あなたにもぜひ体験してほしいと思います。
そして、このゲームには、リメイクを担当した私でさえ知らないサプライズがあるようです。
<商品スペック>
タイトル:『ANGEL WHISPER』(エンジェルウィスパー)
発売予定:2023年9月
ジャンル:クロスリアリティ・サスペンス
販売機種:Nintendo Switch
価格 :未定(ダウンロード版)
開発 :株式会社ミスタ・ストーリーズ /Child-Dream
発売元 :株式会社マメクジラ
公式サイト:https://child-dream.net/post_lp/aw/
- 関連タイトル:
ANGEL WHISPER
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