本日(2024年2月13日)から,Steamにて
「カニノケンカ・ニ」のアーリーアクセスがスタートしている。本作は,3D対戦アクションゲーム
「カニノケンカ」(
PC /
Nintendo Switch /
iOS /
Android)の続編にあたるタイトルで,前作と同じく開発をカラッパゲームス,パブリッシングをPLAYISMが手がけている。今回,アーリーアクセスに先駆けて本作をプレイする機会を得たので,インプレッションを交えてその概要をお伝えする。
本作は,カニなどの甲殻類を操作して戦う作品で,ハサミで掴んだ武器で相手を攻撃してダメージを与え,最終的に相手をひっくり返したほうが勝利する。ただし今作“ニ”では,カニに
「ヒト」が騎乗しており,プレイヤーはカニとヒトをどちらも操作することになる。また,
「ブキ」(武器)に耐久度の概念がありバトル中に壊れるなど,より戦術性が高まっている。
ひっくり返した相手が,3カウント以内に起き上がらなかったら勝利
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ヒトは外見をカスタマイズできるほか,「VRoidHub」(3Dキャラクターのための投稿・共有プラットフォーム)と「VRM」(VRアプリケーション向けの人型3Dモデルを扱うファイルフォーマット)に対応している
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今作から追加されたヒトは戦いをサポートする役割のキャラクターとなる。たとえばバトル中,カニは武器を投擲できるが,投げた武器は当然手元から離れてしまう。そんなときプレイヤーは,カニからヒトを降ろし武器を拾いに行ける。武器が壊れた場合も,フィールド上に落ちている武器を拾ってカニに持たせられる。
また,ヒトは拾った武器を自ら投擲することでもカニをサポートできる。
ヒトが騎乗していない場合でもカニはオートで相手を攻撃し続けるので,工夫次第でさまざまなスタイルでの戦いを楽しめそうだ。
ヒトはカニから降りて別行動できる
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相手の武器を奪うことも
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武器は耐久度に加えコストの概念もあり,強力なものは基本的にコストが高い。そのため,左右のハサミそれぞれに強力な武器を装備するのは難しい。壊れてしまうことも考えると,単に強力な武器を振り回していればいいというわけではないのがポイントだ。
強力な武器は基本的にコストが高い
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耐久度が低くなった武器は,合成などの素材にしてしまうという手もある
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さらに,本作のカニはバトル中
「スペル」を発動できる。スペルはダメージを受けると溜まる「カニゲージ」を消費して,障害物や予備の武器を召喚したり,「カニコウセン」などの強力な技を発動したりできるもので,一発逆転のきっかけになり得る要素だ。
スペル「カニコウセン」を発動
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そんな本作の大きな目玉となるのは,何と言っても
「キャリアモード」だ。このモードは,シングルプレイでカニを育成していくという内容で,ランキング上位を目指す「公式戦」,さまざまな相手と戦う「興行」,悪いカニを成敗する「イベントバトル」をこなし,報酬として武器やスキルを得ていく。とくにスキルは種類が豊富で,ポーズを取ることで必殺技を放つ「ハイパースキル」や,ダウン回避などカニの動作をサポートする「オートマチックスキル」など40種類以上が用意されている。そうやって育成したカニは,オンラインマッチで使用したり,新たに育成するカニへスキルを継承したりできる。
キャリアモードでは,カニ育成員がプレイヤーをサポートする
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毎月3つの選択肢が示されるので,いずれかを選ぶ
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特定の月には,カニの能力値を伸ばすトレーニングが発生
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イベントバトルでは,悪いカニからニンゲンを守る防衛戦や,捕らわれたニンゲンを救出する解放戦にチャレンジする
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初心者など操作にあまり自信のない人は,オートマチックスキルをクリア報酬として選ぶといい
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もちろんマルチプレイモードも充実しており,全世界のプレイヤーと1対1で勝負する
「ランクマッチ」と
「カジュアルマッチ」,ルールをカスタマイズして最大5人でプレイできる
「ルームマッチ」をプレイできる。
また
「チャレンジ」では,Wave形式の防衛戦やタイムアタックなどで,全世界のプレイヤーとランキングを競い合える。
チャレンジの1つ「トラクターハンティング」。トラクターに乗った相手が襲いかかってくるので,規定数倒すと次のWaveに進める
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最初から強敵が襲いかかってくる「イモータン・タカシ討伐」
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ちなみに,本作のバトルにはボイスによる「実況」も付いている。実況はバトルを盛り上げるだけではなく,戦況をプレイヤーに伝える要素にもなっているので,意外と役に立つこともある。
「カニノケンカ・ニ」では,新要素としてヒトが追加されたことで戦術面がより奥深くなったほか,ゲームモードも拡充されており,
さまざまな面で前作からパワーアップしている。UIも改善されており,戦闘中常に操作方法を表示できるようになった。また,一般的な三人称アクションゲームの操作に近い「モダン」操作があったり,スキルの習得次第でカニの操作をある程度オート化できたりと,遊びやすさも向上している。初めてプレイする人だけでなく,前作を難しく感じていた人もぜひ遊んでみてほしいタイトルだ。
コントローラ操作は,前作同様の「クラシック」と,新たに加わった「モダン」を選択できる
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