プレイレポート
[G-STAR 2023]RFオンラインの新作SF-MMORPG「RF ONLINE NEXT」を試遊。巨大ロボを駆使して100対100対100の3勢力間RvR
本作は,過去に日本で展開されていた「RF ONLINE」シリーズの最新作だ。その代表作は,2000年代にセガやゲームオンが,2010年代にゲームフローが運営していたMMORPG「RF ONLINE Z」(※)である。
※「RF ONLINE」の運営移管に伴い,タイトル名が変更された
同作はSFファンタジーな世界設定で,プレイヤーは科学や魔法など特色が異なる3つの国家に分かれて,冒険を通じてキャラクターを育成し,RvR(種族間戦闘)の戦場に乗り込んでいった。
各国家の首脳陣もプレイヤーたちの選挙で決まるなど,あのころのMMORPG時代らしい,ひとひねりした政治システムも採用されていた。世界的には約2000万人のプレイヤーに遊ばれていたという。
そして今回の「RF ONLINE NEXT」は,シリーズの正統後継タイトルで,過去作のコアメンバーと一緒に制作されているようだ。
ゲームの舞台は,前作「RF ONLINE Z」から約100年後の世界。そこには「アクレシア」「ベラート」「コラ」の3勢力が存在し,己がポリシーを武器に,終わることのない闘争を繰り広げていた。
物語の主人公は,幼き日にならず者たちの襲撃に巻き込まれ,窮地を英雄たちに救われた少年だ。彼は成長し,ゲーム開始時点では青年になった姿を見せる。顔つきも非常にイケメンである。
プレイヤーはまず,自身が所属する国や,計6種(試遊版では3種のみアンロック)の「バイオスーツ」を選んでいく。
このスーツはいわばパワードスーツや外装骨格といったもので,各国の思想がデザインに反映されているという設定だ。各スーツは遠近や戦闘スタイルも異なるため,ジョブに該当するとも言える。
なお,アクレシアに所属してベラートのスーツで戦う。ベラートに所属するコラのスーツで戦うなど,国とスーツの選択の縛りはない。ここは過去作でネックとされた部分を解消したようである。
試遊では「ストーリーモード」と「イベントモード」を体験できた。大まかな内容は,PvP/PvEアリのMMORPG。ストーリーを進めながら各国を渡り歩き,貢献度をためて国ごとの上位階級を目指すといったものだが,今回はゲーム序盤のみのプレイとなった。
ストーリー中はキーボード+マウスで操作し,物語を進めていく。バイオスーツ「パニッシャー」は銃にミサイルにと射撃特化。「ファントム」と「エンフォーサー」は近接特化だが,それぞれ攻防のバランスが異なる。スキルも20種類以上が存在し,使い分けが肝心になるという。プレイフィールとしては,直感的に遊べるアクションゲームとしての出来に不足は感じず,画面から受ける印象どおりの体験ができた。
ゲームを進めていくと「巨大ロボット」にも乗れた。ゲーム内には20種類以上のロボが存在し,スキルのカスタマイズも可能だという。攻撃方法は確認できた範囲でもガトリングガン,火炎放射,レーザーブレード,プラズマ球体発射など多種多様で,自分好みの改造も楽しめそうだ。
さらにロボは搭乗するのみならず,隣に随伴させて一緒に戦うこともできる。ロボに乗って,味方機と一緒に戦う。さらに100vs.100vs.100のRvRでみんなロボに乗って大乱闘するというものにも対応させるとのこと。同一ではなくとも,こうした試みに挑んだロボゲーは過去にもある。ただ,男の子というのはこれで胸が躍るもんだ。
ストーリーの最後には,巨大なアニマス(召喚獣)が現れた。アニマスは各国のトップが呼び出せる巨大な存在で,画面には“周囲の生物の生命を吸い取る”という,いかにも凶悪なモンスターが顔(だけ)を見せる。ポジション的にも,序盤・中盤の敵ではないようである。
このほか,作中にはRF ONLINEシリーズの登場人物も現れ,原作ファンたちに新たな一面と物語を届けていくようだ。
もう1つのイベントモードは,計8回のモンスターWaveに耐える,いわばサバイバル+タイムアタック的な遊びだった。プレイヤーは事前にバイオスーツを1種選び,その特性を生かしてWaveを処理していく。
ただ,Wave終了後には,ランダム生成のカードを1枚選択するローグライク要素もあり,スーツを強化,別のスーツを選ぶ,バフを重ねるなど取捨選択と判断力が求められる。
終盤のWaveでは「巨大ロボと一緒に戦う」「巨大ロボに乗って戦う」こともできて,ハートがハガネになりそうだった。
なお,同モードはG-STAR限定であり,ゲーム内に実装する予定はないらしい。今後なんらかの出展で再利用する可能性はあるとしても,魅力的なシステムまで構築しているのにもったいないと思ってしまう。
これについて関係者は「正式版ではこれ以上に楽しいもの用意しておきます」とコメントしてくれた。
最後に「正式版は(想定では)こうなる」という情報について。作中のワールド全域には大型ボスが存在し,サービス開始後はほかのプレイヤーといたるところでボス討伐の協力プレイを楽しめるという。
フィールド内もランディングやホバリングなど,自由な飛行アクションで移動可能だという。ただし「飛行操作はけっこう難しくしようと思っています」とのことで,プレイヤースキルが試されるかも?
総じて画面から伝わるテイストとしては,宇宙忍者のスタイリッシュ感,タイタンがフォールする重厚感,アンがセムする飛行感などか。部分的に当てはめればいろいろな特徴も浮かび上がってくるが,原作要素を再解釈し,今どきのSFゲームな絵面に昇華させた本作は,次世代のロボゲーとしては間違いなさそうである。
「RF ONLINE NEXT」公式サイト
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