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竜巻や濃霧さえも味方につける。オープンワールドマルチプレイシューター「EXOBORNE」は,自然環境を意識した戦いかたが求められる意欲作
EXOBORNEは,気候変動によって荒廃した近未来の地球を舞台に,エキゾ・リグと呼ばれるパワードスーツを纏ったサバイバーとなり,過酷な環境と敵対勢力に立ち向かうオープンワールドのマルチプレイシューターだ。プレイヤーは絶望的な状況下で,仲間と協力,時には対立しながら,生存のために戦い抜くことになる。
EXOBORNEの世界での人類は,自然の力を制御することを目的とした「プロジェクト・リバース」に活路を見いだすが,その計画は裏目に出て,さらなる悲劇を招いてしまう。
かつてプロジェクト・リバースで働いていた人たちは,エキゾ・リグによって特殊な技術を身につけたリボーンとなった。しかしリボーンの中には,善良な者もいれば利己的な者もいる。プレイヤーはそうした人間の欲望が渦巻く世界で,己の信念に従って行動する。
本作の大きな特徴は,プレイヤーが自然環境と積極的に関わりながらゲームを進行させることだ。ゲーム内では,濃霧,暴風雨,竜巻など,さまざまな気象現象が発生し,プレイヤーの視界や移動に影響を与える。
例えば,濃霧になると敵の発見が難しくなるが,透明化能力を持つアビリティを活用すれば,有利に進められるかもしれない。また,竜巻の中に飛び込めば,高所への移動が可能になるが,ダメージも覚悟する必要がある。こうした環境の特性を理解し,うまく活用することがサバイバルの鍵となるわけだ。
「EXOBORNE」のゲームプレイは,シューターとしてのスリルもありつつ,プレイヤーのストレスをコントロールすることを重視している。プレイヤーは,ミッションに応じて装備を選択し,フィールドに降り立つ。そこでは,ほかのプレイヤーやNPC,そして自然の脅威と戦いながら,リソースの収集とミッションの達成を目指す。本作は基本的に3人1組で戦うチーム対戦となるが,1人でも戦えるという。
敵に倒されると装備を失うリスクがあるが(敵を倒せば全部奪える),一方で再クラフトは比較的容易で,新たなアイテムの獲得などを通じて,常に前進していると感じられる工夫が施されているそうだ。仲間と脱出することが目的となるが,そこに至るまでには,さまざまな困難と選択が待ち受けている。
本作の舞台となるのは,アメリカ南部をモチーフにした架空の地域「Gold County」だ。ゲームの随所に見られるアメリカ的な風景は,リアリティを感じさせつつも,そこかしこに自然災害の爪痕が残る,不穏な雰囲気を醸し出している。
プレイヤーは,荒廃した都市や自然環境の中を探索しながら,文明の崩壊と再生をめぐる人類の物語を追体験することになる。また,立体的なレベルデザインは,本作の世界観をより印象的なものにしている。グラップリングフックを使って高所に登れば,プレイヤーは広大なマップを見渡せ,そこで目にするものは,まさに終末世界の縮図そのものなのだという。
現在「EXOBORNE」は,開発後期のクローズドテストを終え,正式リリースに向けての準備が進められている。その斬新なゲーム性とディストピア的な世界観は高い評価を得ており注目を集めているそうだ。
本作は没入感の高いオープンワールドと独自のゲームシステムを融合させた意欲作といえる。過酷な状況だけに,装備の選択と環境の活用が生死を分ける緊張感があり,フィールドを巡る探索と発見の喜び,仲間との協力と背信が生むドラマ性などをあわせ持つという。実際にプレイしてみるまではなんとも言えないが,仲間と一緒に繰り返し遊べるゲームになりそうだ。
「EXOBORNE」公式サイト
- 関連タイトル:
Exoborne
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