プレイレポート
[プレイレポ]モフモフ&けもみみ好きならば絶対にチェックしてほしい! オトメイト新作恋愛ADV「Honey Vibes」のイケ獣人の魅力
アイディアファクトリーのオトメイトが,2024年10月3日に発売予定の「Honey Vibes」(略称,「ハニヴ」)は,獣人たちが暮らす常夏の世界を舞台にした女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。ひょんなことから動物の耳やしっぽを持つ“獣人”だけが住む常夏の世界に迷い込み,彼らが行う“ゲーム”に巻き込まれてしまう主人公の天野凪咲(※名前変更可能)。人とは違い,本能を重要視して生きる獣人たちと接するうちに,主人公は彼らから“欲望”を,獣人たちは主人公から“理性”を学んでいきます。正反対の感情がぶつかるなかで,両者にはどんな変化が生まれていくのでしょうか。
4Gamerはそんな獣人たちとの真夏のロマンスを一足先に体験してきました! 序盤ストーリーの見どころや気になるポイントをお届けします。
「Honey Vibes」公式サイト
迷い込んだ異世界は
南国リゾート地のようなビバリウム
本作の主人公は,動物好きの大学生です。弱っていた小動物を助けたことをきっかけに,獣人しかいない異世界“ビバリウム”に連れ去られてしまいます。助けた小動物の真の姿はコルト(CV:鳥海浩輔)と名乗る青年で,自分は神様の代弁者だと言うのです。
主人公が事態に困惑するなか続々と3人の獣人,エリヤ(CV:木村良平),アルヴィン(CV:梅原裕一郎),ミロ(CV:岡本信彦)が集まってきます。
ビバリウムの中央には彼らが信仰している神秘的な“石碑”があり,獣人たちはこの石碑に従い,「黒」「白」「赤」という3つの陣営に分かれて陣取りゲームを行っています。エリヤ,アルヴィン,ミロの3人は石碑に選ばれ,“キング”の役目を担っている各陣営のリーダーです。
その石碑に主人公も触れると“クイーン”の文字が表示され,このゲームにおいて重要な駒であることが判明します!
すべての駒を揃えて世界を統合することを目標としている彼らは,クイーンの争奪戦を開始するのでした。
各陣営で過ごすうちに
分かり始めるビバリウムの現状
ゲームに巻き込まれる形でこの世界に留まることになった主人公は,ひとまず各陣営で一泊ずつ過ごすことに。キングたちはそれぞれ同じ陣営の仲間で,相棒のような存在がおり,それがフィン(CV:阿座上洋平),イーノ(CV:八代 拓),テオ(CV:斉藤壮馬)の3人です。彼らはキングといっしょに主人公の生活をサポートしてくれます。
またクイーンの争奪戦と言いつつも,獣人たちはどうすればクイーンを手に入れられるのか分からないようで,ざっくりと「キングと番えばいいのでは?」という話に。
そんな獣人たちの反応に疲れながらも,もとの世界へ帰還する目処が立たない主人公はビバリウムでの生活を始めます。そのなかで主人公は,人より優れた獣人の身体能力や,その場その場で変わっていく自由すぎる獣人たちの価値観に驚きながらも,心のどこかで憧れも抱くように。
しかし,大らかで自由な南の国だと思っていたビバリウムは,いままさに世界の端から崩壊を起こしていることが判明します! 陣取りゲームとライトな言い回しをしつつも,異世界の実状はかなりシビアでした。
崩壊寸前のビバリウム,そんな状況でも本当の無理強いはせずに主人公の意思を尊重していた獣人たち。そんな彼らに主人公はとある提案をします。世界崩壊までがタイムリミットという世界で,恋愛の駆け引きが始まるのでした。
獣人ならではの欲望を取るか,
人間としての理性を取るか
本作の特徴は何と言っても,肉食獣の本能を持った獣人との恋! そのため,選択肢には好感度のほかに「理性値」と「欲望値」が上昇するものがあります。これらの変動によって,エンディングは【理性エンド】【欲望エンド】【バッドエンド】に変化。理性的にコミュニケーションを取った末の未来か,心の奥底に眠る欲に素直になった末の結末か。人と獣人の違いによるエンディングが楽しめます。
欲望値は,ビバリウムを肯定する選択肢や高ぶった感情をぶつけるような選択肢などで上昇するようです。反対に気持ちを律した選択肢だと理性値が上がっていきます。
筆者の場合,素直に選択肢を選んでいくと意外と欲望値が上がってしまい,「この受け答えで欲望が上がるのか!」と驚くこともありました。これは人間も獣の一種ということなのかもしれませんね。
また欲望値の上昇は危うい気配を醸し出すことも多く,序盤に欲望値を上げてしまうとバッドな展開も……! 本作は共通ルート→陣営ルート→個別ルートの流れで進んでいきますが,共通ルートまでは欲望より理性を大切にするのがベターかと思います。
獣人の愛情表現やミステリー要素にも注目!
キングたちも含め,ビバリウムで唯一の人間に獣人たちはつねに興味津々です。ゲームやクイーンのことを置いといても,「人間って,こうなのか!」と,しょっちゅう気にかけてくれます。そして,それは人間側の主人公も同じで,人にはない耳やしっぽの感情表現に「かわいい!」と身もだえることもたくさんです!
個人的には獣人たちが自分と人間の違いに気づいて,「やってしまった!」となる表情が非常に好みでした! 例えば,獣人より弱い人間の体を知らず,ミロが主人公を乱暴に扱い怪我をさせたことでショックを受けたり,イーノが人間と獣人の価値観の違いが分からず,自分の発言で傷ついた表情をする主人公にアワアワしたり,「よく分からないけど,困った!」という顔をする彼らが本当にかわいい。動物が好きな人ほど,このあたりの描写はグサっと刺さりそうです♪
ほかにも注目したいのがビバリウムに散りばめられたさまざまなミステリー。なぜビバリウムが崩壊しそうになっているのか,それを回避するためになぜ“ゲーム”が用意されているかなどの大きな謎はもちろんですが,それ以外にも獣人には好きという感情が強すぎて番相手を食べてしまう“愛喰い”という現象や,獣が獣人化するこの国ならではの風土病,獣人たちが番う場合は同陣営かつ同種族でないといけないというルールなど,さまざまな不思議が隠されています。
ビバリウムで生きてきた獣人たちはそういうものとして受け止めていますが,人間である主人公から見るとこれらもかなりの謎要素! 個々のルートで明かされていくと思われる謎解きも,真夏の冒険を感じられておもしろいところです。
まだまだ夏の暑さが残る今年は,南国でケモ耳の獣人たちと真夏のラブロマンスを楽しんではいかがでしょうか。
「Honey Vibes」公式サイト
(C)IDEA FACTORY