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オブジェクト入れ替えとハイスピードアクションの組み合わせ,気持ち良すぎた。超精密ドットアートだけじゃない「Bionic Bay」の魅力
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印刷2024/07/20 00:00

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オブジェクト入れ替えとハイスピードアクションの組み合わせ,気持ち良すぎた。超精密ドットアートだけじゃない「Bionic Bay」の魅力

 2024年7月19日から21日まで,京都の「みやこめっせ」で開催されているインディーゲームイベント「BitSummit Drift」で,台湾に拠点を置くKepler Interactiveによる新作タイトル「Bionic Bay」のデモ版が出展されていた。

画像集 No.001のサムネイル画像 / オブジェクト入れ替えとハイスピードアクションの組み合わせ,気持ち良すぎた。超精密ドットアートだけじゃない「Bionic Bay」の魅力

 Bionic Bayは,自分自身とオブジェクトを入れ替えるアクションが特徴の2Dアクションゲームだ。ステージは爆発物や回転ノコギリといった凶悪な罠に満ちており,プレイヤーは入れ替えアクションを駆使して攻略ルートを探っていくことになる。

 驚異的なまでに緻密なピクセルアートも注目ポイント。タイトルの公式X(旧Twitter)では,本作のアクションを紹介するショートムービーに加え,かなり細かな部分まで描きこまれた背景アートが公開されている。けっこう話題になったので,これをXで見てウィッシュリストに加えた人もいるのではないだろうか。



 システムとアートスタイルが良いとなったら,次に気になるのはアクションゲームとしての手触りだろう。というわけで,本稿では実際に遊んでみてのプレイフィールをお届けしていく。

「Bionic Bay」公式サイト



入れ替わりアクションで脳汁ドバドバ

シンプルかつ軽快なアクションに注目


 触れてみての第一印象だが,手触りは想像よりも軽快だった。ゲーム開始直後の主人公は「ひ弱な科学者」という印象だったのだが,すぐに身体能力が爆発的に向上する演出が入り,一気に“動ける科学者”になったのだ。

 単純に移動速度が速いだけでなく,肉体の耐久性もかなり高まっているようで,ちょっと吹き飛ばされて壁に叩きつけられたくらいでは倒れない。目算で幅10mはあろうという大穴をぴょーんと飛び越え,細い出っ張りに手をかけてよじ登る姿はまさに超人のそれだ。

ゲーム内には一切の言語表現が存在しなかった。そのぶんチュートリアルはていねいで,序盤では攻略に必要な動作のボタンを適宜表示してくれる
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 アクションが素早いぶん操作システムはスッキリとしていて,一般的な2Dジャンプアクションと大きな違いはない。目玉である入れ替えアクションについても,まず“入れ替わり先”となるオブジェクトに触れてボタンを押し,もう一度対応するボタンを押すことで発動する仕組みになっている。これにより,入れ替えを駆使した複雑なアクションを簡単な操作で実現できているのだ。ハイスピードアクションでは複雑な操作に手が追いつかないことも多いので,操作を簡単にする気配りがあるのは非常にうれしい。

 むろん,直感的に動かせるか否かと,ゲーム自体の難しさは別の話だ。デモ版の後半に出てくるギミックは容赦がなく,主人公をサーチして追ってくる弾丸や,一瞬で主人公を消し炭にするレーザーなど,全力で殺しにかかってくる。素早く動く主人公を制御しながら初見でこれに対処するのはほぼ無理だろう。

 このあたりの感覚は「Celeste」に代表される高難度プラットフォーマーに近い。本作においては,死んだら即座に再挑戦できるのは当然として,かなり細かくチェックポイントが設定されていた。一度突破した難関に,何度も挑戦しなくて済むのはありがたい。

冒頭で説明した通りドットアートは素晴らしく精密で,ライティングも非常に美しい
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 一般的な高難度プラットフォーマーとの違いは,攻略の道筋が複数あることと,正しい動きを実現した瞬間の爽快感にある。入れ替えという自由度の高いシステムのおかげで攻略手順の幅が広く,素早いアクションのおかげで攻略成功時のカッコよさがハンパないのだ。

 例えば,「走り抜けながらブロックに触れ,銃弾が目前に迫ったら入れ替え」そのあとに「銃弾がブロックを破壊する中,その下を通って安全地帯に滑り込む」といった流れを成功させたときの爽快感を想像してみてほしい。まさに,アクション映画のヒーローになったかのような気分を味わえる。

物理演算によるオブジェクトの落下だけでなく,電撃や凍結といった特殊効果も攻略に関わってくる
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 試遊バージョンは基本システムに触れられる程度の内容だったが,それだけでもかなり気持ちよく遊ぶことができた。正式リリース版ではどんな凶悪なギミックを乗り越えられるのか,今から楽しみだ。本作のSteamストアページではデモ版が公開されているので,興味を持った人はダウンロードして遊んでみてほしい。



 ちなみに,現地で聞いた話によると,本作は3人チームで開発しているタイトルだという。うち2名は台湾,1名はフィンランドから参加しており,今回はKevin Lai氏Xiaofong Huang氏が案内をしてくれた。今後も公式Xで情報の発信が行われるとのことなので,興味を持った人はフォローしておこう。

Xiaofong Huang氏(写真左)とKevin Lai氏(写真右)。フィンランドから参加しているJuhana Myllys氏は,主にアートワークなどを担当しているそうだ
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「BitSummit Drift」公式サイト

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