5つの未公開情報が発表された「ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄」メディア向け完成発表会＆試遊の様子をレポート［TGS2024］

　日本一ソフトウェアは9月26日，新作「ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄」（PC / PS5 / Nintendo Switch / PS4）のメディア向け完成発表会を開催した。会場では，発売日（2025年1月30日）の決定を含む5つの未公開情報が発表されたほか，試遊もできたので，本稿ではその内容をお届けしよう。

5つの未公開情報が解禁。ついに発売日が明かされる！

　「ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄」は，個性豊かな島々が浮かぶ世界「イヴォワール」を舞台に，死者の魂“ファントム”と交流できる少女・マローネの冒険を描くRPGだ。
　マップ上のアイテムに味方のファントムを憑依させて戦闘に参加させる「コンファイン」，自由に動き回れるフリー移動形式の戦闘フィールドなど，ハチャメチャで自由度の高い戦闘が魅力のタイトルとなっている。本作は日本のみならず，北米欧州地域，アジア地域での発売も決定している。


　発表会は，ドラマチックなPVの上映で幕を開けた。司会を務めるのは，ウルミの声優を担当した寺井らんさん。登壇したのは，開発責任者の細野裕矢氏，シナリオ担当の城花健人氏だ。ゲストには，アプリコの声優を担当した戸田めぐみさんを迎えた。

細野裕矢氏

城花健人氏

左から，寺井らんさん，戸田めぐみさん

　物語は，相棒のアッシュと離れ離れになり，失意のマローネがとある孤島にたどり着くところから始まる。そこで出会ったファントムの少女「アプリコ」もまた，行方不明になっている父との再会を望んでいた。「大切な人との再会」を望むふたりが協力し，アルジェント海賊団の復活を目指すのだ。

　本作における特徴的なシステム「コンファイン」について細野氏から，「海賊」というテーマについて城花氏から解説があった。マローネとアプリコの海を股にかけた大冒険に，コンファインというシステムがしっかりとマッチしていることが伺えた。


　ここからは，怒涛の新情報解禁コーナー。冒険の舞台となる個性的な島々，マローネ一行が訪れた島で出会う人々とのエピソードなどを紹介する最新PVの公開をはじめ，発売日，設定資料，限定特典情報，DLC配信情報が告知された。



　「ファントムブレイブ」シリーズの魅力は，「恵まれない少女の成長記」というところにあるのだと城花氏は語る。前作ではマローネが，今作ではアプリコがその役目を担い，作中でどんどん成長していくそうだ。その成長の過程を，声優の戸田さんが素晴らしい演技で表現していること，また，少年ウルミの2面性を含めた奥深いキャラクター性を寺井さんが演じていることについても紹介した。


　個性的なキャラクターたちとマローネのコンファインも大きな見どころだ。会場では，実際にコンファインをするシーンが動画で公開された。コンファインするキャラクターによって，マローネのコスチュームのみならずアクションも違ってくることについて，寺井さんや戸田さんも大きな関心を寄せていた。
　このあとは，絆コンファイン後のマローネの画像から相手を当てる，「絆コンファインの相手は誰だ!?」クイズも開催され，会場は盛り上がった。

コンファインするキャラによっては髪型や目つきも変わり，モフモフになったりも

スタッフがキャラクターの性格を反映しこだわって作ったというアクションも，とにかくかわいいのである

　さらに城花氏から，絆コンファインの効果について詳しい解説が。うまく使えば戦況をひっくり返す，戦略の立てがいたっぷりのシステムなので，しっかり活用して醍醐味を味わいたいところ。絆コンファイン，ワンモアをはじめとした戦闘システムなどに関する動画は，日本一ソフトウェアのYouTube公式チャンネルでも見ることができるので，チェックしてほしい。

　3つ目のトピックである「設定資料のチラ見せ」では，細野氏と城花氏が，設定資料の大きなパネルを公開。衣服のディテールや，ジャケットの下に着ているものまで，細かに記されたイラストは声優のおふたりも初めて見るものだそうだ。


　4つ目の「限定特典」と5つ目の「DLC配信決定」の情報，また今後のロードマップについても告知された。そのほかにも，イベントやキャンペーンなどが企画されているとのことだ。

　質問コーナーでは，「絆コンファインは何種類あるか」という質問に「15種類前後」，「前回よりもキャラクターを小さめに描いている意図は」という質問に「マップ内を動いていくというゲーム内の演出に合わせ，頭身を低くしている」という回答がされた。

　最後にファンに向けたメッセージとして，「ファンの皆様の期待を裏切らないよう，心血を注いで作りました。日本一ソフトウェアの新たな一面をお見せできると思います」と城花氏がコメント。細野氏は「今回ご紹介したシステムのほかにも，たくさんの要素を用意していますので，楽しみにしていただければと思います」と語り，場を締めくくった。

「ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄」を試遊。砂漠の島での立ち回りを体験してみた

　発表会のあとに行われた試遊会では，作品中に登場する島のひとつ，ハサラ島での戦闘を体験できた。

イベントのワンシーン。アプリコと並ぶと，マローネがよりお姉さんに見える

　ステージに落ちているものに仲間を憑依させて顕現させるというコンファイン。島によって落ちているものは違い，憑依させるものによって得られるバフも変わるようだ。今回のステージには，無敵の効果を持つ強力な「プロテクション」が得られる“サボテン”が登場する。


　もちろん，敵にもプロテクションがついていればダメージが通らない。さらに，結びついているアイテム自体も無敵なので，破壊もできない。そういうときにはどうするかというと，そのアイテムをマップ外に投げてしまえばいいのだ。


　場外へアイテムを投げる手段は，キャラクターや状況によってさまざま。戦況を見つつ，誰がどうアクションするかを考えることも面白さだ。
　

敵のヴァンガードにプロテクションがついているので，ダメージが通らない！

そういうときは，彼女と結びついているサボテンを場外へ！　これでダメージを与えられるようになった

　短い試遊時間ではあったが，分かりやすい操作に奥深いシステムという，日本一ソフトウェアの持ち味を発揮しているゲーム性を感じ取ることができた。
　なお，9月28日と29日に幕張メッセで一般公開される「東京ゲームショウ2024」では，セガ・アトラスブースにて試遊出展も行われる。今回紹介した内容とはまた別の場面が用意されるそうなので，気になる人はぜひブースに足を運んでみてほしい。

「ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄」公式サイト

東京ゲームショウ2024公式サイト

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