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ブロックチェーンゴルフゲーム「GOLFIN」は,2024年内にグローバルリリースへ。セッション“NFTゲームの未来”聴講レポート
「GOLFIN」公式サイト
ブロックチェーンゲーム「GOLFIN」をピックアップした同セッションでは,同作のデベロッパであるワンダーウォールのCEO・小松 賢氏がモデレーターを担当した。同氏は,翌日7月7日に投票が行われる東京都知事選挙に,「ゴルフ党」党首として出馬している人物だ。スローガンは「お金持ち優遇で都民を豊かに」とのことである。
また実在のゴルフ場がゲーム内に登場したり,現実世界でゴルフ場に行くと経験値を獲得できたりと,現実のゴルフ好きをターゲットにした要素もある。ゴルフが題材のテレビアニメ「オーイ!とんぼ」とのコラボも実施中で,このほか優勝賞金1000万円のトーナメントの開催や,オーナー/プレイヤー(スカラーシップ)制度といった施策も用意されているという。
最初のテーマは,「NFTの盛り上がりについて」だ。NFTの研究家である小林氏は,日本でNFTが1番盛り上がったのは2021年の夏だが,「Axie Infinity」や「STEPN」(iOS / Android)の流行を経て,2023年の夏以降は目的ではなく,手段としてNFTを使う動きが増えてきたと解説。
竹田氏は,自身のいるスポーツ業界はWeb3とは縁遠いが,最近はそういったことを聞く機会が増えてきたと話していた。
カプコン・モバイルの代表取締役社長などのキャリアを持つ世古氏は,ゲーム制作の専門家としてGOLFINに関わっている。同氏は,これからはブロックチェーンゲームの時代が来ると,自身の展望を話していた。
次のトークテーマは,「NFTゲームの課題」だ。世古氏は,投機筋の多さが「まぁまぁのクオリティでいい」というクリエイターの甘えにつながっており,それがWeb3ゲームのプレイヤーが増えない理由だと分析する。健全な業界にするためには,「めちゃめちゃ面白いゲームを作る」姿勢を持たなければならないとのこと。
ゲーム好きの小林氏は,今のNFTゲームは「稼げる」に寄っており,まだ面白くないと指摘。NFTゲームのプレイヤーが少ないので,高額なゲーム開発費を回収できないことが理由だとした。これを解決するには,純粋なゲームとして勝負しないこと――つまり「STEPN」のようにゲームと何かを組み合わせることが重要との見解を示した。
一方,世古氏は「GOLFIN」の開発メンバーはほとんどが外国人であることに触れ,マーケットが広いため,プレイヤーを獲得しやすいと付け加えた。
竹田氏は,まだNFTゲームを身近に思えていないが,ゴルフが題材なだけに「GOLFIN」には参入障壁の低さを感じているとのこと。ゴルフ以外の領域でもそういったことは起こっていくので,プレイヤーは増えていくだろうと予想していた。
Suya氏は今回,「GOLFIN」のファンとして登壇したとのことで,「女性でも分かる」ところを本作の魅力に挙げた。
世古氏にとって,今のブロックチェーンゲーム業界は,かつて自身が経験した黎明期のモバイルゲーム業界と似ているという。最初はクオリティの低いゲームも多かったが,だんだんと大手が参入してきたと振り返り,これからのブロックチェーンゲームへの期待を語っていた。
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