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Blizzard Entertainmentが新作を開発中であることが明らかに。新しい世界観をベースにしたPC/コンシューマ機向けのサバイバルゲーム
セクシュアルハラスメントを始めとする労働環境に対する問題で揺れていたBlizzard Entertainment。今月に入ってActivision BlizzardがMicrosoftに買収されたことにより,労働争議にまで発展していた状況が改善されるという内外の期待感も高まり始めており,新CEOとして着任して半年ほどしかたっていないマイク・イバラ(Mike Ybarra)氏も,同社の未来に向けた方針と改善案(関連記事)を公表するなどしている。
そんな中,アーティストやソフトウェアエンジニアを新規募集するという形で存在が明らかにされた新作は,同社にとっては2016年の「オーバーウォッチ」(PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)以来の新IPとなる。その名称を始めとする具体的な内容は明らかにされていないものの,人材募集のエントリーにある「私たちがまだ会っていないヒーロー,まだ語られていないストーリー,そしてまだ見ぬ冒険でいっぱいの場所。広大な可能性の領域が探求されるのを待っている」という,漠然とした紹介文は注目できるところだろう。
掲載されている2つのアートワークからは,現実世界とファンタジーワールドがつながっているかのような,今回の買収のキーワードの1つになった“メタバース”的なテイストも感じられる。ファンタジー風ヒーローも,サイバーな雰囲気を持つ足跡を追跡しており,異なる次元が混在した世界になっているようだ。
もちろん,まだコンセプトアーティストを募集していることからも,発売までにはまだまだ時間がかかる生まれて間もないプロジェクトであろうことは疑いない。もし,読者の中に“我こそは”と思う,ゲーム開発者やアーティストがいれば,同ページの「OPEN ROLES」ボタンや,個々の募集リンクを覗いてみてほしい。
MicrosoftでXbox部門を統括するフィル・スペンサー(Phil Spencer)氏は,ツイートでActivision Blizzardの買収に際して,既存のすべての契約を尊重すること,そしてコール オブ デューティの展開に関する希望を綴っている。また,当該ツイートには,「ソニーはゲーム業界にとって需要な存在であり,我々は同社との関係を大切にしたい」とも掲載されている(関連記事)。
このサバイバルゲームは,新規プロジェクトであるがゆえに旧来の契約がないはずで,PCおよびXboxプラットフォーム向けに企画されている可能性も高い。ファンにとっては“ブリザード作品”らしさを残しつつも,サバイバルジャンルに一石を投じるだけの新しさを感じさせるゲームになることに期待しているはずで,その進展をじっくり見守っていきたいところだ。
Blizzard Entertainmentの「CREATE A NEW UNIVERSE WITH US」ニューストピックス
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