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Lenovo,Windows 8.1タブレットの新作3モデルを北米で発表。8.3インチの「ThinkPad 8」と,「Miix 2」の10&11インチモデル
ThinkPad 8は北米市場において2014年1月下旬の発売予定となっており,メーカー想定売価は399ドル前後。一方のMiix 2は北米市場において2014年3月に販売開始予定で,メーカー想定売価はMiix 2 10が499ドル前後,Miix 2 11が699ドル前後となっている。
ThinkPad 8
ThinkPad 8は,ThinkPadブランドのタブレットとして,2012年12月に発売された「ThinkPad Tablet 2」以来,ほぼ1年ぶりとなる新製品である。
8.3インチワイドの液晶パネルは解像度1200×1920ドットで,搭載するSoCはBay Trail-T世代のAtom Z3770。メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量は128GBと,イマドキの“アンダー10インチ”なWindows 8タブレットとして,その基本スペックはなかなか高めと述べていいだろう。
LenovoのWindows 8.1タブレットでは,8インチ液晶パネル搭載の「Miix 2 8」がすでに日本市場へ投入済みだが,Miix 2 8だとサイズは131.6(W)×215.6(D)×8.35(H)mm,重量は約350gなので,ThinkPad 8のほうがやや大きく,重いことになる。このあたりはThinkPadらしい堅牢性の確保を優先した結果だろうか。
ちなみにLenovoは,Miix 2シリーズとの差別化から,ThinkPad 8を「モバイルビジネスプロフェッショナル向け」と位置づけているが,その割に(少なくとも北米市場におけるメーカー想定売価を見る限り)価格が高すぎるということもないので,高スペックのWindows 8.1タブレットを探しているなら選択肢となりそうだ。WWANモデルの国内発売にも期待したい。
Miix 2 10,Miix 2 11
Miix 2 10とMiix 2 11は,2013年12月に国内発売されて人気を集めているMiix 2 8に続く,Miixシリーズの新モデルとなる。
Miix 2 8はピュアタブレットで,その安価さから国内でも人気を集めているが,今回の新型は,スタンドにもなるキーボードドック「Detachable AccuType keyboard」が付属した,いわゆる2-in-1デバイスとなるのが大きな特徴だ。
Detachable AccuType keyboardは,下の写真で示したとおり,2パターンの接続方法に対応している。キーボードを手前側に配置する「Laptop Mode」ではノートPC風に,キーボードを奥側に置いた「Stand Mode」では写真立て型のメディアプレイヤー風に使えるというわけである。
タブレット本体とキーボードの接続は,独自のコネクタ経由になるという。
Miix 2 10のLaptop Mode(左)とStand Mode(右)。キーボード側の溝には,どちらの向きでもタブレットを接続できるようだ |
以下,順に見ていくと,Miix 2 10は10.1インチサイズで解像度1920×1200ドットの液晶パネルを採用。タブレット本体のサイズは260.9(W)×173.2(D)×9.2(H)mmで,重量は約590gとなっている。Detachable AccuType keyboardの重量は約440gとされているので,合体させた状態では約1.03kgになる計算だ。本体のバッテリー駆動時間は最大8時間とのこと。
搭載されるSoCは「Quad Core Intel Atom processor」とあるので,Bay Trail-T世代のAtomだと思われるが,詳細は不明だ。メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は128GBとされている。
もう1つ,重量にも注目しておきたい。
Miix 2 11の本体サイズは302(W)×190(D)×11(H)mmで,重量は約798g。付属するDetachable AccuType keyboardの重量は約549gだが,この「本体重量約798g」というのは,10.6インチワイド液晶パネルを搭載するMicrosoft製タブレット「Surface Pro 2」の同907gと比べて100g以上も軽いのである。11インチクラスのWindows 8.1タブレットとしてはかなり軽いと述べていいだろう。
日本での発売時期や価格に関する情報はないが,Miix 2 8の例にならえば日本での発売も期待できそうだ。
Lenovo 日本語公式Webサイト
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