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Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力
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印刷2016/10/24 18:44

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Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力

 既報のとおり,2016年10月24日,Western Digital(以下,WD)の日本法人であるウエスタンデジタルジャパンは,同社が展開するデスクトップPC向けSSD製品であるWD Blue SSDシリーズとWD Green SSDシリーズを国内発売すると発表した。両製品とも,2.5インチHDD互換タイプと,M.2 Type2280タイプという2種類のフォームファクタがある。発売時期は,WD Blue SSDが10月下旬,WD Green SSDが11月下旬の予定だ。
 本稿では,同日に東京秋葉原で行われた新製品発表会の概要をレポートしよう。なお,WD Blue SSDのファーストインプレッションを別途掲載しているので,そちらも参照してほしい。

WD Green SSD(左)とWD Blue SSD(右)
画像集 No.002のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力


Western DigitalのデスクトップPC向けSSD「WD Blue SSD」が国内発売。速報的ファーストインプレッションをレポート


安田伸幸氏(左,チャネルマーケティング シニアマネージャー,ウエスタンデジタルジャパン)とLaurie Iwami氏(右,Director, Marketing Communications,WD)
画像集 No.003のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力
 発表会に登壇したのは,ウエスタンデジタルジャパンにてチャネルマーケティング シニアマネージャーを務める安田伸幸氏と,WDにてデバイスグループ マーケティングコミュニケーションディレクターを務めるLaurie Iwami氏の2人だ。

 最初に登壇した安田氏は,WDの概要について説明した。
 自作PCユーザーには馴染みの深いストレージメーカー最大手のWDは,2016年にフラッシュメモリや関連製品大手であるSandiskを買収して傘下に加えたことで,1980年代から続くHDD製品に加えて,現在ではフラッシュメモリ製品も扱う総合的なストレージ製品企業となった。
 それに先立つ2012年には,日本の日立製作所系列だったHDDメーカーであるHGST(旧称:日立グローバルストレージテクノロジーズ)も傘下に収めており,現在ではWDブランドだけでなく,HGSTブランドのHDDやSandiskブランドのフラッシュメモリ,SSD,メモリカードを展開している。買収相手のブランドをそのまま生かしているため,HGSTやSandiskが,WD傘下のブランドであることを知らない人もいるかもしれない。

WDは現在,WDとHGST,Sandiskの3ブランドで製品を展開している(左)。一般消費者向けのメモリーカードから,エンタープライズストレージまで,製品ラインナップは非常に幅広い(右)
画像集 No.004のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力 画像集 No.005のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力

 そんなWDが,SandiskではなくWDブランドで展開するWD Blue SSDとWD Green SSDは,「ユーザーの求める容量,フォームファクタを適切な価格で提供する」(Iwami氏)ことをコンセプトに置いたSSD製品である。
 SSDといえば,高速なNVM Express接続に対応するM.2フォームファクタの製品が注目を集めがちであるが,Iwami氏によれば,SSDの8割がSerial ATAインタフェースを利用しているという。今回の2シリーズもそれを反映して,M.2タイプでも接続インタフェースはSerial ATA 6Gbpsとなっている。

画像集 No.006のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力
 2シリーズのうち,WD Blue SSDは,2.5インチHDD互換タイプとM.2タイプのそれぞれで,容量1TB,500GB,250GBモデルの3種類が用意されており,ラインナップは計6製品となる。価格はオープンプライスとのことだが,Amazon.co.jpには,すでにWD Blue SSDの価格が掲載されている()。

表 WD Blue SSDのラインナップとAmazon.co.jpでの税込価格
型番 種別 容量 価格
WDS100T1B0A 2.5インチHDD互換 1TB 3万2980円
WDS500G1B0A 500GB 1万6980円
WDS250G1B0A 250GB 8980円
WDS100T1B0B M.2 Type2280 1TB 3万3980円
WDS500G1B0B 500GB 1万7980円
WDS250G1B0B 250GB 1万580円

 SSDのコントローラチップにはMarvell Technology製を,フラッシュメモリチップには,東芝とSandiskの合弁で運営している四日市工場で製造された15nmプロセス採用のTLC NANDフラッシュメモリチップを採用しているとのことだ。

 WD Blue SSDは,PCのプライマリストレージ――OS用ドライブと考えていい――をSSDに置き換える用途を対象に,比較的高い性能と信頼性を重視したシリーズに位置付けられており,公称逐次読み出し性能は545MB/s,公称逐次書き込み性能は525MB/sと,Serial ATA 6Gbps接続における性能の限界を実現したという。耐久性も高めで,1日あたり40〜80GBものデータにアクセスする,高負荷なワークロードに適するとIwami氏はアピールしていた。

 安田氏によると,すでにある程度SSDの普及が進んだ日本市場においては,性能面で優れるWD Blue SSDを主力製品としていくそうだ。対象ユーザーの例には,ゲーマーも挙げられており,4Gamer読者が注目すべきは,WD Blue SSDのほうだろう。

WD Blue SSDの特徴と主なスペックを示したスライド
画像集 No.007のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力

競合他社製品との性能を比較したスライド(左)と,記憶容量別に中〜高〜超高負荷ワークロードを想定した耐久性テストの結果を示したスライド(右)。WD Blue SSDは,高〜超高負荷のワークロード向けに最適化されているとのことだ。
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画像集 No.010のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力
 一方のWD Green SSDは,WD Blue SSDほどの性能や容量を必要としないライトユーザー向け製品とのこと。記憶容量も240GB,または120GBと,デスクトップPCのプライマリストレージを置き換えるものとしては,少々物足りない。なお,価格はオープンプライスとのことで,メーカー想定売価は未公表である。

 スペックを見ると,公称逐次読み出し性能は540MB/sと,WD Blue SSDに劣るものではないが,逐次書き込み性能は435MB/sと劣っている。また,耐久性も1日あたりのアクセスデータ量が20GB程度の,WDが言う中負荷程度の用途に最適化されているそうだ。

WD Green SSDの特徴と主なスペックを示したスライド
画像集 No.011のサムネイル画像 / Western Digital,同社初のSSD「WD Blue SSD」&「WD Green SSD」の発表会を開催。日本では性能と記憶容量で優れるBlueに注力

 冒頭でも触れたとおり,WD Blue SSDの発売時期は10月下旬となっているが,会場での説明によると,早いショップでは10月25日には販売を開始する予定とのこと。その実力については,今後掲載を予定しているレビュー記事で詳しくチェックする予定だが,HDDをSSDに入れ替えたり,古めのSSDを新しいものと交換したりすることを検討している人には,注目する価値のある新製品の登場となりそうだ。

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Western Digital 日本語公式Webサイト


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