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Western Digital,業界初の64層3D NAND採用SSDを8月下旬に発売。SanDiskブランドでも同一仕様の製品を展開
WDブランドからは,Serial ATA 6Gbps接続の2.5インチHDD互換タイプとM.2 Type2280タイプの「WD Blue 3D NAND SSD」が,SanDiskブランドからは2.5インチHDD互換タイプの「SanDisk Ultra 3D SSD」が登場する予定だ。ブランドが異なるだけで,ハードウェアの仕様は同一であるという。
いずれの製品も,容量2TB,1TB,500GB,250GBモデルの4種類がラインナップされており,税別のメーカー想定売価は,容量250GBモデルが1万2000円前後,最大容量の製品である2TBモデルは7万6000円前後。単純計算した税込価格は順に1万2960円,8万2080円となる。
WD Blue 3D NAND SSDの容量1TBモデル |
SanDisk Ultra 3D SSDの容量1TBモデル |
各製品のラインナップとメーカー想定売価は表のとおり。
製品名 | 種別 | 容量 | 想定売価 |
WDS200T2B0A SDSSDH3-2T00-G25 |
2.5インチHDD互換 | 2TB | 7万6000円前後 |
---|---|---|---|
WDS100T2B0A SDSSDH3-1T00-G25 |
1TB | 3万8000円前後 | |
WDS500G2B0A SDSSDH3-500G00-G25 |
500GB | 2万円前後 | |
WDS250G2B0A SDSSDH3-250G00-G25 |
250GB | 1万2000円前後 | |
WDS200T2B0B | M.2 Type2280 | 2TB | 7万6000円前後 |
WDS100T2B0B | 1TB | 3万8000円前後 | |
WDS500G2B0B | 500GB | 2万円前後 | |
WDS250G2B0B | 250GB | 1万2000円前後 |
なお,ランダム読み出しおよび書き込み性能は,読み出しが95K IOPS,書き込みが84K IOPS(※250GBモデルは,ランダム書き込みが81K IOPS)で,WD Blue SSDのランダム読み出し100K IOPS,ランダム書き込み80K IOPSに比べると,読み出し性能が多少下がり,書き込み性能は向上したことになる。
Rathjen氏は,PC総合ベンチマークテストである「PCMark 8」を使って,競合のSSD製品と性能を比較したグラフを示し,より優れたユーザー体験を得られるのはWDの新製品であることをアピールしていた。
SSD製品で重要な耐久性についても,1日あたり20GB程度を使用する一般的なユーザーを想定した場合,250GBモデルで約14年,2TBモデルでは70年も使用可能であるという。なお,1日あたり80GB程度を使用する超高負荷な用途になると,それぞれ3.5年,17年程度まで耐久性は低下するそうだ。
たとえば,WD Blue 3D NAND SSDの場合は,自作PCやカジュアルなゲーマー,コンテンツ制作者などをターゲットユーザーに想定しているそうだ。どちらかと言えば,PCや自作に慣れたユーザーを狙っているのが,WDブランドのSSDといったところか。
それに対してSanDisk製品は,もう少しカジュアルなPCユーザーを対象としているという。SanDisk製のSSDやSDカードといえば,高性能を重視した「Extreme Pro Solid State Drive」のような製品を思い浮かべる人もいるだろうから,「SanDiskがカジュアルユーザー向け」と言われると,違和感を感じるかもしれない。ただ,WDとしては,少なくともSSD製品においては,そういうブランドの使い分けをしていくようだ。
前モデルとなるWD Blue SSDは,4Gamerのレビューで「高負荷環境に弱く,価格対性能比に難がある」と結論付けていた。その後継となる本製品で,前モデルの問題点がどの程度解消されているのか,それともいないのかが気になるところだ。250GBモデルで1万3000円前後,500GBモデルでは2万2000円弱というスタート時の価格は,やや割高感があるので,性能面での改善に期待したい。
WD 日本語公式Webサイト
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