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[TGS 2018]「モバイルプロジェクタ内蔵Switchドック,たぶん3万円」が意外にいいかもしれない
そこでYesOJOが用意してきたのが,199ドル(税別)という価格設定の下位モデル「OJO mini」で,東京ゲームショウ2018のYesOJOブースではOJOとOJO miniの両製品を比較することができるようになっていた。
話を聞いたYesOJOのHati Zhang(ハティ・ザン)氏によると,OJO miniは現在,世界市場において年内に投入予定できるスケジュールになっているという。
日本市場においては「投入計画がある」というステータスに留まっており,YesOJOとしては会社としての日本市場参入,そしてOJOの国内市場投入を優先している――日本語公式Webサイトはすでに立ち上がっている――とのことだったが,仮にOJO miniがデビューするとなれば,売価は「たぶん3万円くらい」(Zhang氏)だそうで,確かにそれくらいであれば「ちょっと買ってみよう」という人が相応に出てくるかもしれない。
Zhang氏によれば,OJOとOJO miniの間にある最大の違いは投射できる最大サイズで,前述のとおりOJOでは30〜120インチ程度がターゲットとなるところ,OJO miniではこれが30〜80インチになる。ただ,日本の住環境を考えると,ここはそれほど問題にはならないように思う。むしろ,公開されているスペックだと輝度はOJOの200ルーメンに対してOJO miniは600ルーメンになっていたりするので,実際の使い勝手は下位モデルたるOJO miniのほうがよいという可能性すらありそうだ。
OJOの製品ボックス内にあるマニュアルより,OJOのスペック一覧 |
東京ゲームショウ2018のYesOJOブースにあったカタログより,OJO miniのスペック概要 |
もっとも,公開されたスペックをよく見比べてみると,搭載するプロジェクタモジュールがTexas Instruments製のDLP(Digital Light Processing)対応のもので,解像度が854
本体底面にはカメラ用三脚を取り付けるためのネジ穴がある。三脚を使えば水平を取りやすくなるはずだ |
こちらはOJOにSwitchを差したイメージ。写真で下に見えるのが角度調整用のスタンドで,これはOJO miniにはない |
気になる遅延は,当然のことながら「ある」。ブースで試せたのは「Fallout Shelter」だったが,本作で画面をスクロールしただけで遅れを体感できたくらいだから,FPSやTPS,リズムゲームを本気でプレイするのは無理だろう。友人と集まってワイワイとカジュアルに遊ぶとか,1人のときは天井に投射のうえ寝落ち前提で遊ぶとか,そういう使い方向けということになると思われる。
一方,ちょっとアリだと感じたのは,最小投射距離がざっくり30〜40cm程度だったことである。メーカー保証外の使い方ではあるけれども,スペックの30インチよりも小さいサイズで利用できることは応用の幅を広げてくれるはずだ。
また,これはOJOとOJO miniで共通だが,HDMI Type A入力端子があるので,やろうと思えばPCやほかのゲーム機をつなぐこともできる点も押さえておきたい。
前述のとおり,まだ気の早い話ではあるのだが,OJO miniの早期発売を期待して待ちたい。
YesOJO日本語公式Webサイト
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