Wii用の新作ギターコントローラが2025年に登場。動作しない中古品を100ドルで買って苦労してきたファンのためのエントリーレベルの製品

　アメリカの周辺機器メーカーであるHyperkinは，Wii用のギターコントローラ「HYPER STRUMMER」の予約を受け付けている。
　価格は76.99ドル（約1万2000円）で，初代作を除く「Guitar Hero（ギターヒーロー）」，そして「Rock Band（ロックバンド）」シリーズに対応する。追加の電源は必要なく，Wiiリモコンをギターコントローラ本体に差し込むだけで使用できるという。


　ギターコントローラのフレットの部分には，色とりどりのボタンが5つ用意されており，アームと合わせればなりきりプレイができそうだ。ボディ部分には，方向キーと［SELECT］［START］ボタンが付いており，コントローラ単体での操作も可能。ギターコントローラのサイズは，長さが約26cm×幅約7cm×高さ約77cm，重さは約1.5kgとなっている。


　Hyperkinの公式Xでは喜びの声とともに，2009年に発売された製品と同じ使いまわしではないかとする声も上がっている。これを受けて行われた説明（リンク）によれば，「金型自体は2009年のものを使っているが，新しい内部コンポーネントを持つ2024年モデル」であるとのこと。
　「2025年にギターシーンに参入したいレトロゲーマーに向けた，予算に優しいギターコントローラ」「使えない可能性がある中古の周辺機器を100ドルで買って苦労してきたファンのために，エントリーレベルのギターコントローラを提供すること」がコンセプトであり，「一部のファンが期待していたものではないことは理解しているが，これはほんの始まりである」とアナウンスしている。


　レトロゲームをプレイする際に苦労するのが，ゲーム機本体とソフト，そして周辺機器の調達だ。Guitar Hero，Rock Bandといった「周辺機器の有無が没入感に影響するゲーム」であれば，コントローラの調達はより重要になってくる。
　Hyperkinが言うように，きちんと動作する新品が公式で用意されるなら，安心して買えるという人もいるはず。

　その一方で，新しいプロダクトに期待した人ががっかりしたことも確かで，このあたりはメーカーとユーザーのコミュニケーションの難しさが見て取れる。