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グリー,2016年6月期第2四半期の決算説明会を開催。ゲーム関連事業では他社タイトルの運営業務を受託する特化型の子会社ファンプレックスを設立
グリー コーポレートサイト内IR情報ページ
関連ページ:
・平成28年6月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(※PDF)・平成28年6月期第2四半期業績予想と実績の差異及び通期業績予想に関するお知らせ(※PDF)
・2016年6月期 第2四半期報告書(※PDF)
・2016年6月期第2四半期 決算説明会資料(※PDF)
通期の業績予想は,売上高が720億円,営業利益が140億円という計画。ネイティブゲーム事業,ウェブゲーム事業ともに保守的に設定され,売上高,営業利益ともに上半期実績を下回る予想になっている。
事業概要については,ネイティブゲーム,ブラウザゲームのほか,新たに取り組んでいる住まいPF(プラットフォーム)事業,ヘルスケアPF事業について説明が行われた。
ネイティブゲーム事業では,国内で2016年前半(2016年度下半期)に約3本(うち協業タイトル1本),2016年後半(2017年度上半期)に約7本(うち協業タイトル3本)のリリースを予定しているとのこと。海外では,「League of War: mercenaries」が2016年前半に配信予定とされている。
サービス中のタイトルに関しての説明も行われた。「消滅都市」(iOS / Android)は,テレビCMが功を奏し,単月最高売上を記録するなどして売上が拡大。「NARUTO-ナルト- 疾風伝」とのコラボでテレビCMを放映している「戦乱のサムライキングダム」(iOS / Android)についても,安定的な売上を維持しているとのこと。
下半期のリリースを目指して開発中の「追憶の青」(iOS / Android)は,先に「こちら」の記事でもお伝えしたように,LINEとの協業が発表された。
なお本協業は,グリーとLINEの共同出資により2014年10月に設立された企業,Epic Voyageを通じた取り組みとなる。第1弾となるタイトル「追憶の青」は,グループ企業のWright Flyer Studiosがパブリッシャになるとのこと。
ちなみにLINEにおけるマーケティングパートナーとは,プラットフォームとしてのLINEを活用するタイトルでありながら,パブリッシャがLINEではないという点がポイント。端的に言えば,LINE GAMEでパブリッシングされるタイトルよりも利益率が高くなる。
また,1月28日から事前登録が開始された「ソウルアームズ」(iOS / Android)は,「追憶の青」より先の2016年早春にリリースが予定されている。
田中氏は,先日サービスインしたスクウェア・エニックスの「グリムノーツ」を引き合いに出し,2Dタイプの横スクロール型アクションRPGがトレンドになっていることから,同作に期待を寄せていた。
海外のネイティブゲーム事業では,欧州版の「Knights & Dragons」を10月にリリースして以降,欧州市場で売上が拡大し,堅調に推移する兆しが見えてきたという。同作の売上のうち約3割が欧州のものとのこと。
また,2016年前半にはアメリカスタジオ開発のミリタリー系リアルタイムストラテジー「League of War: Mercenaries」をリリース予定であるという説明もなされた。
これは,他社が運営しているオンライン/ソーシャルゲームの運営を受託するというもので,グリーが培ってきた運営のノウハウを活かし,運営の効率化や高品質なサービス提供を行っていくとのこと。当初はブラウザゲームが対象だが,今後はスマートデバイス向けのネイティブゲームでの事業展開も視野に入れているそうである。
なお,説明会後の質疑応答では,同社取締役 執行役員の小竹讃久氏から,オリジナルIPでの新規ブラウザゲーム制作の予定はないが,好調な立ち上がりを見せた「ダンまち -クロス・イストリア-」のように,有力IPを使用したタイトルなどで,今後も挑戦し続けたいとコメントしていた。
そのほか,コマース・ライフスタイル事業や広告事業に関する説明も行われた。
リフォームECサービスの「リノコ」は,法人受注の増加を受けて前四半期比で約1.3倍に増加,住まいや暮らしに関するメディア「LIMIA」は,登録した“専門家”が1000件を突破したとのこと。
ヘルスケアプラットフォーム事業では,レッスンフリーサービスの「Lespas」の加盟店を1900店舗まで拡大,スマートデバイス向けアプリもリリースし,サービス展開の拡充を図っていくそうである。
広告事業に関しては,この1年間で約2.3倍に成長したという動画広告配信プラットフォーム「AdColony」の順調な成長をアピール。また,動画広告の制作やキャスティングを行う「WOOZ」も順調に推移しているという。
なお,グリーではVRのコンテンツ事業への本格参入を表明しているが,「シドニーとあやつり王の墓」や「サラと毒蛇の王冠」などの実績を例に挙げ,開発ノウハウを蓄積して今後の市場競争力を向上すべく,他社と共同開発を行っているとの説明もなされた。
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・平成28年6月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(※PDF)・平成28年6月期第2四半期業績予想と実績の差異及び通期業績予想に関するお知らせ(※PDF)
・2016年6月期 第2四半期報告書(※PDF)
・2016年6月期第2四半期 決算説明会資料(※PDF)
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