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Googleのゲーマー向け動画配信アプリ,「YouTube Gaming」のサポートが5月30日に終了
「YouTube Gaming」サポートページ(英語)
ゲーマー向けのコンテンツクリエイターを集め,登場時には“Twitchキラー”として注目されたアプリ版「YouTube Gaming」だったが,クリエイター達がせっかく作ったコンテンツでも,アプリをインストールしたユーザーにしか見つけてもらえないという,「ディカバラビリティ」の大きな問題が指摘されていた。そのため,多くのクリエイター達がYouTube Gamingを使わなかったり,ブラウザベースのYouTubeと併用したりしたことからサービスの意味がなくなり,2019年に入ってからはGoogle Play ストアのリストから姿を消していた。
クラウドゲームサービス「Stadia」(関連記事)によってゲーム市場に大きな影響を与えそうなGoogleだが,「Google Plus」や「YouTube Music」,さらに「Google Buzz」「Google Spaces」「Orkut」など,中止になったプロジェクトも意外に多い。うまく基盤を作れなければ,割とあっさり方針転換するドライな一面も持ち合わせており,良い意味でも悪い意味でも,変わり身の早い企業だといえそうだ。
現在のゲーム関連動画の配信では,「録画した映像や企業の動画はYouTubeだが,実況はTwitchで行う」という住み分けができている印象だ。「Fortnite」で大人気になったコンテンツクリエイターの“ニンジャ”ことタイラー・ブレヴィンス(Tyler Blevins)氏のように,登録したファン向けのゲーム実況をTwitchで配信してから,編集したものをYouTubeに置いておくというのがパターン化していると思われる。固定ファンが多く,市場として魅力的なゲーム実況をGoogleが簡単にあきらめるとは思えないので,今後の動きにも注目していたい。
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