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[TGS 2014]伊藤賢治氏,光田康典氏,下村陽子氏が激語り。サプライズ生演奏もあった「SQUARE ENIX MUSIC コンポーザー トークショウ」をレポート
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印刷2014/09/22 21:39

イベント

[TGS 2014]伊藤賢治氏,光田康典氏,下村陽子氏が激語り。サプライズ生演奏もあった「SQUARE ENIX MUSIC コンポーザー トークショウ」をレポート

 東京ゲームショウ2014の一般公開日である2014年9月21,スクウェア・エニックスブースのステージで,作曲家の伊藤賢治氏光田康典氏下村陽子氏をゲストに招いての「SQUARE ENIX MUSIC コンポーザー トークショウ」が行われた。
 TGS 2013でも行われて大盛況を呼んだ企画の第2弾とあって,ステージ前は期待に胸を膨らませる観客で埋め尽くされていた。期待を裏切らないサプライズ満載の内容となったステージをレポートしよう。

(左から)伊藤賢治氏,光田康典氏,下村陽子氏。スクウェア(当時)に在籍し,現在でもゲームサウンドの最前線にて活躍中
画像集#001のサムネイル/[TGS 2014]伊藤賢治氏,光田康典氏,下村陽子氏が激語り。サプライズ生演奏もあった「SQUARE ENIX MUSIC コンポーザー トークショウ」をレポート

 現在はフリーとして活躍する3人だが,スクウェア在籍時からの仲ということで,当時の思い出をまじえた笑いの絶えないトークが展開された。2013年には下村氏が作曲家活動25周年,2015年には伊藤氏が同じく25周年を,光田氏が20周年を迎えるというアニバーサリー続きということで,これまでを振り返りながら話題はそれぞれのアレンジアルバムへ。

 「(2011年にリリースされた)mythは当時作った曲を今の自分がセルフアレンジしたらどうなるかと思って自分から企画を持ちかけた。収録は当時と同じブルガリアのスタジオ」(光田氏)
 「Re:birthのライブはコールアンドレスポンスがあって楽しい。若返る」(伊藤氏)
 「memoriaは25周年ということで,(オーケストラだけでなく)バラエティ豊かなものにした」(下村氏)


と,振り返っていた。

ステージ前には文字どおり立錐の余地もないほどの観客が。ゲストの3人が生み出してきた名曲の人気を感じさせた
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 「もしほかの2人にアレンジを手がけてもらうならどの曲?」というテーマトークでは,各コンポーザーが楽曲を希望の楽曲をあげたのだが,途中で伊藤氏と下村氏が,ステージに用意されたキーボードでの生演奏を披露する一幕も。数秒程度のフレーズではあったが,ファンにとっては思い出の名曲を作曲者自身が弾くサプライズに心が踊ったことだろう。

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伊藤氏は「“ポドールイ”は光田くんの持っているロマンティシズム100%で,“Last Battle -Asellus-”は下村さんのダイナミズム100%でアレンジしてほしい」と選曲の理由を説明。「なんで女性の私がダイナミズムなのよー!」とおかんむり?
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光田氏は「“カエルのテーマ”はイトケンさんアレンジだとロックっぽくなりそう。下村さんは激しいバトル曲もすごいですけど,“RADICAL DREAMERS”のような静かな曲もステキにアレンジしてくれると思う」と語った
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下村氏は2人にアレンジして欲しい曲を絞りきれず,観客の反応で曲を選ぶことに。結果,伊藤氏には“MEGALOMANIA”,光田氏には“滅びし煌きの都市”が選ばれた

伊藤氏と下村氏がピアノの生演奏を披露するという,コンポーザーステージらしい展開に
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 また,3人が「自分でアレンジしてみたい他の人の曲は?」という質問に対しても,いずれもファンの評価の高い名曲が選出。そしてここでも生演奏としてクロノクロスの「時の傷痕」が披露されたのだが,なんと伊藤氏が伴奏を,光田氏がメロディーを弾くという展開に。ここでしか見られない豪華すぎる共演に,来場者は大興奮となっていた。

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3人がアレンジを手がけてみたいとして選んだ曲がこちら
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伊藤氏と光田氏による生演奏。なんともレアな光景と奏でられる曲の旋律に,集まった来場者は大興奮

 ゲストにはナイショのビデオレターとして,3人のスクウェア時代の上司にして師匠的存在である植松伸夫氏が登場。「下村さんはなぜかお酒の席でだけ会うね」「光田くんは山に引っ越したそうなので,BBQ大会に呼んでください」「イトケンは最近ブイブイ言わせてるようなので,なんかおごってください」とコメントし,3人は困り顔に。
 当時の思い出話も語られ,実は伊藤氏がCDアルバム「ファイナルファンタジー III 悠久の風伝説」にシンセ奏者として参加していたといった,貴重なエピソードが語られた。

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Final Fantasy楽曲の生みの親にして,スクウェア時代の上司である植松氏のコメントだけに,ゲストの3人はタジタジとなっていた
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 イベントの最後には,

 「来年は25周年なので,制作やライブなどいろいろな……Re:Birth的なものもやっていきたい」(伊藤氏)
 「黒執事のサントラと,女性ボーカリストのサラ・オレインさんをプロデュースしたアルバムが9月24日に発売されますのでよろしくお願いします」(光田氏)
 「KINGDOM HEARTS -HD 2.5 ReMIX-」のサントラを発売予定ですのでお楽しみに。また,作曲家のなるけみちこさんと“音女”(おとめ)というユニット活動を展開するのでよろしくお願いします」


と,今後の展開を紹介。「来年もまた開催したい」との希望が告げられつつ,イベントは終了となった。

4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト

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