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「闘会議2015」は,ユーザーが主役のゲームイベントに。イベント概要や企画案の一部が明らかとなった,ドワンゴ「ニコニコ超会議2015発表会」レポート
発表会は,声優の立木文彦さんがナレーションを担当するプロモーション映像の上映からスタートした。「ニコニコ動画を地上に再現。」をキャッチフレーズに2012年から始まったニコニコ超会議だが,回を重ねるごとに参加人数が増加。幕張メッセの会場でも手狭になるという自体に陥ってしまった現状について,ドワンゴ会長の川上量生氏は映像の中で「これまでメッセの全ホールでやっているつもりだったが,実はあと3ホール残っていた」とコメントし,次回は幕張メッセの1〜11までの全ホールを使用して開催することが明らかとなった。
同じく幕張メッセを使用する東京ゲームショウやCEATEC JAPANより広いスペースでの開催が決まったニコニコ超会議2015だが,まだそれ以上のことはほとんど決まっていないとのこと。さらなる情報は,年明け1月に開催する発表会にて明らかにするとのことだった。
続いて発表されたのが,先に掲載した記事でもお伝えしている「闘会議(とうかいぎ)2015」の開催である。2015年1月31日〜2月1日に,幕張メッセの4〜7ホールにて開催される同イベントは,ニコニコ超会議でもとくに人気が高い「ゲームエリア」にて行われていた企画にフォーカスし,ゲーム実況やゲーム大会を中心にした内容となるという。
発表にあたり公開された映像で,川上氏はこのイベントについて「日本人全員が参加できるゲームイベント」と話し,さらにステージで進行をつとめたドワンゴ取締役の夏野 剛氏も,「ほかのゲームイベントと違って,主役はあくまでもユーザーさん」と強調していた。
協賛企業に関しても,あくまでユーザーを楽しませることを前提にオファーをかけたとのこと。その筆頭として特別協賛を行う任天堂は,岩田 聡社長が映像にて登場し,「125年前に花札を作るカードゲームの会社として創業以来,人が楽しむためのさまざまな道具を提供してきました。その主役はいつもお客様であり,今回の川上さんからのオファーは,任天堂の歴史と響き合うものがありました」と,協賛の理由を述べている。
またこれを機会に,任天堂はドワンゴがニコニコにて実施する「クリエイター奨励プログラム」に公式対応することも発表(関連記事)。クリエイター奨励プログラムとは,二次創作を推進する取り組みで,作品の人気度に応じて作者に奨励金が支払われるというもの。任天堂が指定する対象タイトルの動画をニコニコ動画に投稿し,それが任天堂に許諾されると,同プログラムから奨励金が支払われる。
岩田社長は,任天堂がこれまで取り組んできた「プレイヤー同士のコミュニケーション」がニコニコ動画に多くアップロードされているゲーム実況動画でも成立し,さらにこれらの動画には製品の魅力を伝えるために貢献しているものも多いとし,公式に対応することで,作り手が著作権を気にせず安心して二次創作に取り組めるようにしたと説明した。
それと同時に,製品の品格を貶めるような不適切な作品に対しては,許諾の取り消しや削除なども行っていくとのことである。
この取り組みがスタートする12月1日以降は,ユーザーが投稿した作品に任天堂の著作物が含まれているとき,その動画は任天堂の「子作品」として登録され,その動画がクリエイター奨励プログラムの対象タイトルであれば,一定期間の審査を経たのちに,動画の人気度等に応じた奨励金が支払われる。
対応タイトルは「ピクミン3」「マリオカート8」「トモダチコレクション 新生活」をはじめとした250タイトル以上で,詳細は後日公式サイトにて発表される予定だ。また審査が必要な関係で,ニコニコ生放送にはいまのところ対応しないとのことである。
続いて発表となったのは,闘会議2015におけるそのほかの協賛企業について。任天堂以外に,ガンホー・オンライン・エンターテイメント,コロプラ,ミクシィ,LINE,スクウェア・エニックス,セガ,ソニー・コンピュータエンタテインメント,バンダイナムコゲームスの8社が決定しているという。当イベントにて使用されるゲームは,これらのメーカーの製品が中心となるということも,後の質疑応答にて夏野氏から明らかされた。
気になる実際のイベント内容だが,会場には以下のようなコーナーが用意されるという。
大会ステージ
さまざまなジャンルのゲームの大会が行われる予定だが,その内容は「ナンバー1プレイヤーを決める」のではなく,「ゲームが一番好きなナンバー1を決める」とのことで,ゲームの腕や知識などを競う従来の大会とはひと味違ったものとなるようだ。来場者がその場で飛び入り参加できるような大会がたくさん開催される予定だ。
実況ステージ
ニコニコで人気のゲーム実況者が,さまざまなゲームをただただ実況しまくるというステージを用意。説明時は来場者が一緒に実況できるという話も出ていた。
ライブステージ
ゲームミュージックの演奏,歌,踊りなどが楽しめるステージを開催。
ゲーム実況縁日
さまざまなゲームタイトルが縁日のように並んでいて,そこで実況者だけでなく,来場者も実況ができるというスペースが用意されるコーナー。
レトロゲーム
子供の頃に遊んだレトロゲームを博物館のように展示するコーナー。来場者全員が懐かしめる内容で,中にはかなりレアなものも展示されるかもしれないとのこと。
リアルゲーム スポーツゲーム
「ゲームの世界を現実に連れてくる」というコンセプトのもと,闘会議ならではの手段で,ゲームを現実化するという企画。会場内に設けられたサッカーグラウンドに22台のゲーム機を設置し,審判や実況を添えて,実際のサッカーに近い環境でサッカーゲームをプレイするという,当コーナーの企画案も披露された。
アナログゲーム
ボードゲームやカードゲームなど,アナログゲームを楽しめるコーナー。コーナーの説明画面には「巨大化」という文字があり,大きくなったあのゲームで楽しめるのかもしれない。
まるなげひろば
ニコニコ超会議でも人気の,来場者が「まるなげ」されて自由に出展できるコーナー。作品展示,パフォーマンス,物販などを行いたい出展者を現在公式サイトにて募集中だ。
以上のもの以外にも,アミューズメント,コスプレ,自作ゲームなど,さまざまなコーナーが用意される予定だ。そして気になる入場料は以下のとおりとなっている。
■一般入場券
1日券:前売り1000円,当日1500円2日通し券:1500円
■優先入場券
1日指定券:1200円2日通し券:1700円
※未就学児童は無料
優先入場券については,当日は一般入場とは別に設けられた「優先入場口」が利用できる,数量限定の入場券となっている。チケットは現在イープラス,ファミリーマートにて先行発売が開始されているので,参加予定の人はチェックしてみてほしい。
ニコニコがゲームメーカー各社とともに贈る新たなゲームイベント,闘会議2015。これまでのものとはまったく違った楽しみ方ができるイベントになることは間違いなさそうで,夏野氏も「みなさんの期待を裏切らない内容にする」と宣言した。次回12月中旬にさらなる詳細が発表されるとのことなので,期待しよう。
「ニコニコ闘会議2015」公式サイト
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