プレイレポート
夜空を舞う無数のギャラガを撃ち落とせ。VRアクティビティ「大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー」を「Vive Pro」で体験してきた
1981年に登場したナムコの名作「ギャラガ」をモチーフとする本作は,その名のとおり,VR空間に現れる無数のギャラガ軍団を破壊していくVRガンシューティングだ。稼働開始に先がけて,ひと足早く体験してきたのでレポートをお届けしよう。
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ギャラガフィーバーは2人同時プレイとなるVRアクティビティだ。VR HMDを装着して,専用ガンを使用することになる。舞台装置は「ドラゴンボール VR 秘伝かめはめ波」に使われているもので,足場から伝わる振動や正面から吹き付ける風が雰囲気を盛り上げる。
プレイヤーは科学者・マッド博士が開発した特注エレベーターに乗って,地上150メートルまで上昇。夜の都市を眺めながら,次々に現れるギャラガ軍団をさまざまな武器で撃ち落としていく。わずか数秒で地上150メートルの高さまで上がっていくエレベーターの演出は,なかなかの緊張感がある。
さっそく目の前に超巨大ギャラガが現れたかと思いきや,そこから無数のギャラガが飛び出してくるのだが,これらを撃ち漏らしてしまうとエレベーターがダメージを受ける。それが一定量を超えるとゲームオーバーになってしまうというわけだ。
視界を埋め尽くすほどに出現するギャラガの数は,何と3000体にも及ぶとのこと。また,超巨大ギャラガが放つビームが厄介で,どちらかのプレイヤーが当たってしまうと即ゲームオーバー。“当たり判定”はプレイヤーの頭(ヘッドマウントディスプレイ)にあるそうなので,しゃがんで確実に避けよう。
ギャラガを迎え撃つ武器は,展開に応じてマッド博士が強化してくれる。最初は単発式の銃だが,のちにガトリングガン,レーザー砲へと切り替わり,爽快感が増してくる。超巨大ギャラガとの最終決戦になると,武器はミサイルランチャーだ。これを5か所の弱点に撃ち込めば,ミッションコンプリートとなる。
ギャラガ軍団はドット絵と同じパターンのブロックで構成されており,夜空に放たれるとネオンのように輝く。これが,とにかく美しい。
ギャラガフィーバーの開発を担当したバンダイナムコエンターテインメント 森川寛信氏によると,見た目の美しさと大量に現れるギャラガの数,そして撃つことの爽快さを重視し,複雑なルールは設けていないという。
とはいえ,むやみやたらに撃つだけではクリアできない程度の難度に設定しているそうで,見た目の割に手応えのある戦いを楽しめる。
余談だが,筆者はギャラガフィーバーを体験して,2015年に公開された映画「ピクセル」を思い出した。同映画に似たシチュエーションのシーンがあったり,ギャラガも登場していたりするからだ。アクティビティを体験する前に,映画を見ておくと気分を高められるかもしれない。
ギャラガフィーバーでは,HTCの「Vive Pro」が試験運用の形で導入されていることも見逃せない。Vive Proは,一般販売が行われている「Vive」の上位機種にあたり,映像の解像度が約78%向上。さらにハイレゾ対応のヘッドホンが搭載され,より臨場感のあるVR体験を実現している。
さらにゴーグル部分の横幅や顔に接するパッドがワイドになり,着け心地が向上している点も特徴だ。筆者はやや幅広のメガネを着用しているが,メガネをした状態での装着感が従来より良くなっていることを実感した。
日本では初披露,かつ商業施設での導入は世界初というVive Proをいち早く試せるチャンスでもあるので,気になる人はぜひVR ZONE SHINJUKUに足を運んでみよう。
VR ZONE SHINJUKU公式サイトの「大量破壊VRシューティング ギャラガフィーバー」紹介ページ
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