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eスポーツチーム「BBV Tokyo」発足発表会をレポート。チーム応援サポーターと取締役を兼任するロンブー田村 淳さんと所属選手が意気込みを語った
チーム応援サポーターに就任し,さらには取締役としても事業に参加するロンドンブーツ1号2号の田村 淳さんが,チームの方向性や今後の意気込みなどを所属選手とともに語ったので,本稿でその模様をレポートしよう。
BBV Tokyo公式サイト
田村さんはeスポーツについて「子供の頃,ゲームは1日1時間と聞かされて育った自分からすると,ゲームで生計を立てたり,世界に羽ばたいて大きな賞金を稼いだりという時代が来たことに対して驚くとともに,ワクワクする」とコメント。田村さんは大阪でeスポーツ番組のMCを務めているほか,プライベートでEVO 2018に選手として参加するなど,eスポーツに強い関心を寄せている。自身がアメリカで感じたようなeスポーツの大きな流れは,賞金などに関する法律が整えば必ず日本にやってきて,自ずと国内の選手も力を付け,海外からも有名選手がやってくるはずだろうと予想した。
前述したように,田村さんはチーム応援サポーターとなるだけでなく,取締役として事業に参加している。「昨年,僕自身がEVOに参加して感じた,eスポーツのスポーツとしての感動を伝えたいことに加え,老若男女が選手として対等に戦える新しいスポーツの時代が来ることへの大きな期待が,今回のeスポーツ事業への投資した理由です」と語る。
BBV Tokyoは,アメリカに拠点を構えるベンチャーファンド「Be Blue Ventures」のプロジェクトとして2018年に発足。現在はアクションゲーム,スポーツゲーム,シューティングゲームの3部門,計10人の選手を擁している。チーム発足にあたっては,JR東日本スポーツ,不二家,野村證券,東京タワー,徳真会グループという5社のスポンサーを獲得。また公式サプライヤーとしてオカムラとミズノが協力している。
ステージには所属選手の夏山いちか選手とあいちぇん選手が登壇。ともに「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」(以下,CoD BO4)の選手として,プロデビューを飾る。
夏山選手は,幼少期からFPSを中心に15年以上のゲームのキャリアを持ち,オファーを受けた翌日に会社を辞めてプロになることを決意したという。一方のあいちぇん選手は,野球やテニスを経験したスポーツ少年からゲーマーの道へと進んだ若手で,今回同チームのシューティング部門を引っ張るリーダーに就任した。
世界大会での活躍を前提とした活動をメインとし,所属選手は週6日のチームトレーニングと個人練習を実施。現在は日本eスポーツリーグの東京代表としての年間参戦が決定していて,今後も国内外の大会への参戦を予定している。同チームではCoD BO4のほかに,「フォートナイト」「FIFA 19」「スプラトゥーン2」「リーグ・オブ・レジェンド」を当面の参加競技種目としている。
田村さんは最後に,「ゲームの腕を見せるだけでなく,感動を生み出せる選手,人を巻き込んでいくような力のある選手を,このBBV Tokyoで育成・獲得していきたい」と意欲を見せて,発表会を締めくくった。
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