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Tencent,「Arma」シリーズで知られるチェコのBohemia Interactiveに大規模投資
2020年6月4日14:50頃追記
PC Gamerは記事のアップデートを行い,TencentはBohemia Interactiveの買収を行っておらず,Bohemia Interactiveは現在も独立したメーカーであると報じた。Bohemia InteractiveのマーケティングマネージャーのPetr Poláček氏がチェコのメディアHospodářské Novinyに対して「それは事実ではない。その情報がどこから来たのか分からない」と語っているという。
記事によれば,Tencenの投資額は2億6000万ドル(約283億円)で,Bohemia Interactiveの株式の70〜80%を取得したとのこと。今のところBohemia Interactiveから公式発表はないようだが,同社が2019年12月にリリースしたサンドボックスゲーム「Ylands」の中国での展開をTencentが担当するなど,以前から両社は関係を深めていた。PC Gamerは,今回の投資が,中国で「Minecraft」を販売しているNetEaseにサンドボックスゲームジャンルで対抗するためではないかとしている。
1月には,「Conan Exiles」などで知られるノルウェーのゲームメーカーFuncomの筆頭株主となり(関連記事),さらに「Spec Ops: The Line」を開発したドイツのYager Developmentや,「System Shock 3」のOtherside Entertainmentへの投資が伝えられるなど(関連記事),活発な動きを見せるTencent。4月1日に掲載した記事でもお伝えしたように,TencentはEpic GamesやNetmarbleなどにも資本を投じており,2020年もその動きを加速する予定だ。
ただ,Tencent傘下のニュージーランドのゲームメーカーGrinding Gear Gamesは,「Tencentは中国以外でゲームデザインやサービスに干渉することはない」とゲームメディアのKotakuに述べるなど,Tencetは買収,投資したスタジオの創造性を尊重する姿勢を維持している。Bohemia Interactiveの,今後の動きに注目したい。
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