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銀行口座を作ってeスポーツチームを応援。CS entertainmentとみんなの銀行の合同記者発表会をレポート
今回のパートナーシップは,eスポーツ選手や配信者のマネジメントなどを行うCS entertainmentと,日本初のデジタルバンクであるみんなの銀行の間に結ばれたもの。
期間は2021年9月17日〜2022年3月31日。みんなの銀行で口座を作成し,「Box」機能で「FOR7」もしくは「芝刈り機」のワードを含むBoxを作成,ここに預金をプールすることで,その1%がチームの活動支援金となる。もちろん,預金者の口座からお金が引き落とされることはない。「FOR7」と「芝刈り機」はCS entertainmentに所属するeスポーツチームで,期間中にそれぞれが最大500万円の活動支援金を受け取れる。
Boxはみんなの銀行のアプリに用意された機能。貯蓄預金の中に仮想のボックス(箱)を作ることができ,ここに預金を取り分ける(移す)ことで,目的別の貯金を容易にする。
この仕組みを用いて,同行とパートナーシップを締結したスポーツチームなどを応援できるのが「みんなのCheer Box」。8月には元競泳選手の北島康介氏がGMを務める競泳チーム「Tokyo Frog Kings」がパートナーシップを締結,同チームを応援できる仕組みが話題となった(外部リンク)。
同様に,「FOR7」と「芝刈り機(CoDM部門)」を応援できるのが今回のパートナーシップだ。2021年9月17日 〜10月31日の期間中にはスタートアップキャンペーンも行われ,「FOR7」か「芝刈り機」のBoxを作成,1万円以上の預金をした人のなかから抽選で「選手直筆サイン入りFOR7 公式ユニフォーム」「芝刈り機Tシャツ」がプレゼントされる。また,口座を開設する際に,お気に入り選手の紹介コードを入力することで,選手と自分にそれぞれ1000円ずつが振り込まれる(各選手が受け取れる金額は最大30万円)。
みんなの銀行の取締役頭取である横田浩二氏は「eスポーツに参加する人が更に豊かな人生を送れるよう,プレイヤー,ストリーマー,ファンのコミュニティをサポートしてeスポーツの発展を実現したい」と意欲を表明。そして,副頭取である永吉健一氏は「デジタル機能を通じ,今までに無い金融サービスを提供していきたい。プロゲーマーや配信者はまだ職業としての認知がされていない状態。そうした方々のお金の使い方についても,データを蓄積して信頼力を可視化できるのではないかと考えている。ゆくゆくは,こうした新しい職業を対象としたサービスも作れるのではないか」と,将来の構想を語った。
提供:株式会社みんなの銀行 |
提供:株式会社みんなの銀行 |
現在はネットを通じた「投げ銭」など,ファンがスポーツチームや個人を応援できる手段が増加しつつある。そうした中で,銀行アプリ上の操作だけで応援の気持ちを表明でき,自分の預金は減らないのが,今回の取り組みの特徴。期間限定とはいえ,「FOR7」や「芝刈り機(CoDM部門)」のファンにとっては嬉しい施策といえるだろう。また,永吉氏が語るプロゲーマーなど新しい職業への与信が実現されるのであれば,eスポーツの発展を底支えしてくれる取り組みとなりそうだ。
「みんなの銀行 Cheer Box」公式サイト
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