業界動向
Cygamesが猫の腎臓病治療研究を支援。血中タンパク質「AIM」に関する研究を行うAIM医学研究所へ寄付
AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage)とは動物の血中に存在するタンパク質のことで,細胞の死骸など,体の中に発生するさまざまなごみを掃除することによって脳梗塞などの治療に大きな効果があるほか,多くの家猫が高齢で発症する腎臓病の治療にも役立つことが分かっているという。きちんと機能するAIMを投与すると,腎臓病の進行を止める,さらに,若い時期から猫に投与すれば,腎臓病の発症を抑え,猫は平均寿命の2倍,最長で30歳まで生きるようになるとも言われている。
AIM医学研究所を立ち上げた宮崎 徹氏のTwitterアカウント(※外部リンク)などをチェックしている人はご存じだと思うが,いわゆるAIMネコ薬の開発は宮崎氏の研究グループが進めていたが,研究は資金難により一時断念もやむをえないという状況にあった。
しかし東京大学基金を通じた多くの寄付,そしてこの研究に注目する人々の力強い応援により,AIMネコ薬の開発状況は大きく変わることとなった。宮崎氏は2022年1月,“AIM研究をトータルで大きく加速させるため”として一般社団法人AIM医学研究所の設立を発表(同研究所の本格的な活動は4月から)。3月にはマルカンから,宮崎氏の研究成果より誕生したという「腎臓の健康維持フード」こと「AIM30」(猫用のドライフード)が発売されている。
多くの飼い主にとって猫は「日々に豊かさをもたらし,喜びを与えてくれるかけがえのないパートナー」と考えているというCygamesは,この研究の意義に賛同し,ネコ薬の実用化までの研究のために,継続的な寄付による支援を行う。具体的には,2022年度から2023年度にかけて,継続的に寄付を行うとのことだ。
AIM医学研究所 Webサイト
Cygames Webサイト
研究を行うAIM医学研究所への寄付を実施
〜ネコ薬の開発により猫の寿命伸長に貢献〜
ゲームの企画・開発・運営事業を展開する株式会社Cygames(以下サイゲームス、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渡邊耕一)は、血中タンパク質「AIM」に関する研究を行う一般社団法人AIM医学研究所(以下IAM、所長:宮崎徹)へ寄付を実施することをお知らせします。
■AIMの概要と寄付の背景
「AIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophageの略)」とは動物の血中に存在するタンパク質のことで、細胞の死骸など、体の中に発生する様々なごみを掃除することによって、脳梗塞などの治療に大きな効果がある他、多くの家猫が高齢で発症する腎臓病の治療にも役立つことが分かっています。きちんと機能するAIMを投与すると腎臓病の進行を止め、また若い時期から猫に投与すれば、腎臓病発症の発症を抑え、猫は平均寿命の2倍、最長で30歳まで生きるようになるとも言われています。
宮崎徹氏の研究グループでは、AIMネコ薬の開発研究を進めておりましたが、研究は資金難により一時断念もやむをえない状況にありました。サイゲームスはこの研究の意義に賛同し、ネコ薬の実用化までの研究のために、継続的な寄付による支援を行うことと致しました。2022年度から2023年度にかけて継続的に寄付をさせていただきます。
【IAM所長 宮崎徹様 コメント】
「今回、サイゲームス社様がAIM研究の意義に賛同してくださり、多額のご寄付をお申し出くださいました。IAMを代表し、心から感謝申し上げます。このように医療や製薬とは全く異なる分野の企業様が私たちの研究を応援してくださることは、研究を進める上で大きな励みとなります。今回の寄付金は、これまで寄せていただいた一般の方々からのたくさんのご寄付とともに、AIM研究を大きく加速化するために大切に使わせていただきます。一日も早くAIM創薬を完成できますよう研究員一同尽力いたします。」
【サイゲームス専務取締役 木村唯人 コメント】
「日本には今1000万頭近くの猫が飼われていると言われていますが、多くの飼い主の方々にとって猫は日々に豊かさをもたらし、喜びを与えてくれるかけがえのないパートナーです。そのパートナーの難病治療に弊社からの寄付が役立ち、たくさんの命を救うことに繋がれば嬉しく思います。」
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