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「Ultima」シリーズのリチャード・ギャリオット氏がブロックチェーン技術を使ったMMORPGの開発について言明
「Ultima」シリーズおよび,MMORPGの元祖的存在である「Ultima Online」の生みの親として知られ,近年では宇宙旅行などで一般メディアも賑わせているギャリオット氏。2019年には,MMORPG「Shroud of the Avatar: Forsaken Virtues」のPortalariumを解散し,ゲームの運営権を他社に売却しており,その動向が注目されていた。
一方のポーター氏は,ギャリオット氏のOrigin Systemsで「Wing Commander」シリーズの開発に関わることで業界入りした人物だ。2021年にNFT(ERC-721 NFT)を運用するDeMetaにチーフ・プロダクション・オフィサーとして入社し,この3月から傘下のゲーム部門として独立したDeHorizonのCEOに就任している。
そんなギャリオット氏とポーター氏が,海外ゲームメディアの「PC Games N」のインタビュー(リンク。英語)に応じ,まだ正式名称のないMMORPGについて言及。トップダウン型のクラシカルな「Ultima」風ファンタジーRPGになるとともに,土地の売買などでNFTを利用したブロックチェーンのゲームタイトルになることが明らかにされた。
土地の所有者がそこに設置したショップで,ほかのプレイヤーにアイテムを買ってもらったり,自作のダンジョンへと誘ったりできるという,自作コンテンツやレアアイテムの取引をベースにしているようで,「現実世界と同様に,居酒屋を運営することで収入を得たり,希少なデザインの剣を売ったりすることで対価を得ることができる」という。ブロックチェーンで管理されるために,サードパーティのオークションサイトで売買されたり,それにまつわる詐欺行為が発生したりというような,ネガティブ要素を払拭できるとしている。
ブロックチェーン技術を使った作品は今後も続々と登場してくると思われるが,ゲーム業界に長らく関わってきた,ギャリオット氏とポーター氏がタッグを組んだ新作はどのようなものになるのか,続報に期待しておきたいところである。
DeHorizon公式サイト
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