テンセントクラウド，「EdgeOne」を発表。高効率で安定した，グローバル企業向けワンストッププラットフォーム

テンセントクラウド EdgeOne
配信元	テンセント	配信日	2022/08/01

＜以下，メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています＞

　企業のデジタル化の急速な進展に伴い，現在さまざまな業界でエッジコンピューティングの新たなシナリオや応用例が登場し始めています。テンセントクラウドは 8 月 1 日，テクノロジーソリューションにおける20年以上のノウハウを活かし，「テンセントクラウド EdgeOne」のローンチを発表しました。これはテンセントのネットワークパフォーマンスとセキュリティにおける経験を統合した，グローバル企業向けの高効率で安定したワンストッププラットフォームです。

　テンセントクラウドは2021年，ショート動画やライブ配信ビジネスが世界的に前例の無い勢いで急増したことを受け，市場ニーズに対応するために最も包括的なオーディオ／ビデオ通信PaaSの基盤を構築する「RT-ONE^TMネットワーク」を立ち上げました。法人顧客のサイバーセキュリティをさらに強化するため，テンセントクラウドは，高度に統合されたワンストップ・プラットフォームを導入し，RT-ONE^TMネットワークに自らのセキュリティ技術を適用しました。この新しいプラットフォームは最先端のセキュリティ機能を提供し，ネットワーク速度とセキュリティ機能に対する企業の需要を満たす統合サービスを実現します。

　テンセントクラウドEdgeOneは，70以上の国や地域に2800以上のグローバルアクセラレーションノードを備えており，ユーザーはセキュリティを損なうことなく高品質のネットワークパフォーマンスを享受することができます。また，以下のようなメリットもあります。

• エンドユーザーに近いエッジノードにサービスを移動させ，レイヤー3（ネットワーク層），レイヤー4（トランスポート層），レイヤー7（アプリケーション層）の保護と高速化サービスをグローバル市場に提供します。また，コンフィギュレーションの作業量を大幅に軽減し，顧客の時間を節約する統合ダッシュボードが強化されています。
• テンセントクラウドEdgeOneとオリジンサーバー間にトラフィックを高速化するための専用相互接続のセットを提供します。さらにドメインネームシステム（DNS）を統合することで，安定的かつ高性能なDNS解決を保証し，静的および動的データのレイテンシーを大幅に低減します。
• DDoS保護（アンチDDoS），ウェブ保護（ウェブアプリケーションファイアウォール），ボット挙動解析（テンセントクラウドボットプログラム管理），レート制限適応CC攻撃判定など，過去20年間にわたりテンセントから提供・使用されてきたセキュリティ保護プロダクトおよびソリューションを統合します。よりユーザーに近いエッジノードにセキュリティ機能を配備し，より迅速に悪意のあるリクエストがアプリケーションサービスを攻撃する前に検知・低減することができます。

　テンセントクラウド・インターナショナルのシニアバイスプレジデントであるポシュー・イェン（Posho Yeung）氏は以下のように述べています。「クラウドコンピューティング，ビッグデータ，AI，ブロックチェーン，WEB3，IoTなどの技術が登場し，今や企業のデジタル変革は不可欠になっていると考えられています。10億人のユーザーにサービスを提供してきたテンセント独自のセキュリティビジネスの運用経験をもとに，テンセントクラウドEdgeOneがセキュリティを保護しながら，ユーザーにこれまでにない高品質で信頼性の高いネットワーク体験を提供することを楽しみにしています」

　テンセントクラウドのバイスプレジデントであるTommy Li氏は以下のように述べています。「テンセントクラウドEdgeOneは，先端技術（Advanced Technology），排他的接続（Exclusive Connectivity），リアルタイムサービス（Real-time Service），データの最適化（Optimization of data），スマートアプリケーション（Smart Application），セキュリティ保護（Security protection）の頭文字を組み合わせた「ACROSS」という語でまとめることができます。日増しに強くなるデジタル化のトレンドに適応しようとする企業は，ネットワークの遅延，輻輳，セキュリティの脅威など共通の問題に直面しています。当社の洗練されたセキュリティ技術をRT-ONE^TMネットワークに適用することにより，新たなプラットフォームであるテンセントクラウドEdgeOneは，遅延を低減し，組み込みのセキュリティ機能を優れたパフォーマンスで提供して，企業や組織が懸念に対応するための信頼性の高いサービスをお届けします」

テンセントクラウドEdgeOneの各業界での応用例

　商取引，小売，金融サービス，コンテンツからゲーム，メディア，オーディオ，ビデオなどの分野に至るまで，多くのグローバル企業がテンセントクラウドEdgeOneを活用しています。ある中国で人気のオンラインビデオオンデマンドプラットフォームもこの統合ソリューションの最近の主要顧客のうちのひとつです。同プラットフォームはテンセントクラウドEdgeOneで，ユーザー体験の問題，質の低いSEO，ボットの不正行為，コンテンツの著作権侵害などの問題に対処しました。そして，動画の再生時間を40%，リソースの応答時間を50%短縮することに成功しました。

　電子商取引（EC）業界におけるサイバー攻撃は，ビジネスの混乱を引き起こし，ユーザーエクスペリエンスに悪影響を与えます。サイバー攻撃による被害のリスクを回避するために，ユーザーアカウント管理，アクティビティ，課金分析などのモジュールを含む数千億の日常業務を遂行する必要があるオンラインECプラットフォームでは，テンセントクラウドEdgeOneを活用し，ピーク時に900万QPS（クエリー/秒）を超えるチャレンジコラプサー（CC）攻撃からの防御に成功しました。

　ある世界最大規模のゲームパブリッシャー企業による新作ゲームのリリース時，100万人以上のユーザーが殺到したことで，セキュリティとネットワークの機能が試されました。テンセントクラウドEdgeOneはプリロードの分散戦略を採用し，DDoS攻撃防御，Web防御，レート制限，ロボット挙動傍受機能を提供し，最終的に業務が中断することなく，ダウンロードで100%の成功率を収めるのに貢献しました。

　テンセントセキュリティのゼネラルマネージャーであるEric Cheng氏は以下のように述べています。「テンセントでは，ユーザーがデジタル化へのプロセスを全速力で進む中，ユーザーアクセスをより効率的にし，ビジネスをより安全にすることを目指しています。テンセントクラウドEdgeOneのローンチにより，攻撃を早期に検知・防御し，ネットワークのエッジに存在する悪意のあるデータを排除し，データセンターに殺到する大量のデータトラフィックを軽減することができる，高速で信頼性が高く，安全な統合プラットフォームを実現しました」

　テンセントゲームズのグローバルDevOps担当ゼネラルマネージャーであるBaal Feng氏は以下のように述べています。「世界のゲーム市場は巨大な可能性を秘めており，急速に拡大しています。より多くの機会が生まれるにつれ，ダウンロード速度や遅延に対する非常に高い要求への対応といった課題も増えていきます。ダウンロード速度やユーザー体験はネットワーク品質により決定されます。テンセントクラウドEdgeOneは，セキュリティを損なうことなく，これらの要求を確実に満たす統合サービスを提供するために登場しました」

　世界的なデジタル経済の急速な発展に伴い，デジタルイノベーションやDXはインターネット業界から従来の産業にも拡大し，越境EC，ゲーム，その他独自の応用法の開発と投資で完全に開花しました。一方，ビジネスパフォーマンスとセキュリティ保護に対する高い要求は，企業のDXにとって重要な要素となっています。テンセントは，ハイレベルなセキュリティ能力を引き続き外部へ提供し，グローバルパートナーに安全で安定した，高速でプロフェッショナルなエッジ統合セキュリティサービスを提供し，企業のDXへの取り組みを確実に支援することを目指しています。

注：
RT-ONE^TMネットワークは，Tencent Cloudが2021年にローンチした，オーディオ／ビデオ通信のためのオールインワンサービスです。テンセントクラウドの「テンセント・リアルタイム・コミュニケーション（TRTC）」「インスタントメッセージング・ネットワーク（IM）」「コンテンツデリバリーネットワーク（CDN）」をワンストップソリューションとして統合したものです。

テンセント・クラウド（Tencent Cloud）について
　世界で急成長しているクラウド企業の1社であるテンセントクラウドは，現実世界の問題を解決する革新的なソリューションを生み出し，スマート産業のデジタル化への移行に注力しています。充実したグローバルインフラを通じ，クラウドコンピューティング，ビッグデータ分析，AI，IoT，ネットワークセキュリティ等を駆使し，業界をリードするクラウド製品とサービスを安定的かつ安全に世界中の企業に提供しています。教育，金融，ヘルスケア，ゲーム，メディア・エンターテインメント，不動産，小売，旅行，交通の分野を含むあらゆる業界のニーズに応えることを目指しています。