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E3 2023はロサンゼルスにカムバック。6月13日から16日までの4日間で開催され,後半2日間は一般入場も可能に
メディアやゲーム関係者向けには,6月13日から15日までの3日間が当てられ,6月15日と16日の後半2日間は一般向けにも開放されるという,新しいスタイルでの開催となる。
1995年から続く,ゲーム業界でも最重要なゲームイベントとされるE3だが,ここしばらくはパブリッシャの不参加や注目度の減少傾向が続いてきた。2020年度には,これまでアンバサダー的なフロントマンとして提携していたジェフ・キーリー(Geoff Keighley)氏が独自イベントとなるSummer Game Festを同時期にオンライン開催する意向を表明(関連記事)しただけでなく,折からの新型コロナウイルス感染症の影響によって,E3 25周年という節目に初めて開催中止となった。さらに,E3 2021はオンライン開催となったものの,E3 2022には再び中止されるなど迷走していた様子だ。
E3 2023は,イベント運営企業のReedPopがプロデュースすることが明らかにされている。同社はアメリカを中心に開催されるPAXやイギリスのEGX,さらにコミック系のNew York ComicConや,スター・ウォーズファンが集うStar Wars Celebrationsなどの開催で知られ,その前身はEurogamer,GamesIndustry.biz,そしてRock Paper Shotgunなどのゲームサイトを運営するメディアカンパニーでもある。
ReedPopゲーミング部門副社長カイル・マースデン-キッシュ(Kyle Marsden-Kish)氏は,声明の中で「私たちのビジョンは,従来のE3 ウィークを再確立することであり,業界を再統合してその火花を取り戻し,ゲームクリエイターと消費者をつなぐグローバルレベルでのショーケース・イベントとしてのE3の役割を回復することです」としており,今後も完全なファンイベントとしての運営に舵取りしない方針であるようだ。
現在のところ,ここのところ参加を控えていたSony Interactive EntertainmentやElectronic Artsなどのパブリッシャが再参入するといった情報はないものの,2022年12月からはメディア向けの参加受け付けを開始する予定であるとのこと。多くのパブリッシャが新作をお披露目するゲームの祭典としてのE3が復活するのかどうか,3年ぶりにオフラインでも開催されるE3 2023の行方には,今後も注目しておきたいところだ。
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