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懐かしのチートツールがAIを搭載してカムバック。Altec Lansingが「AI Shark」の2024年末発売をアナウンス
1994年にPC向けにリリースされたGameSharkは,その後に初代PlayStationやセガサターン,Nintendo 64など7つのプラットフォーム向けに,ディスクやカートリッジ形式でリリースされた,チートコードの詰め合わせセットだ。発売時には4000種のコードがフラッシュメモリに収録されていたことで,アクセスするたびにコードを打ち直す必要がないなどの利点があったとされる。
GameSharkの知的財産は現在,ゲーマー向け周辺機器メーカーMad Catzの管轄下にあるが,オリジナル開発会社であるInterAct Accessoriesの創業者でもあるトッド・ヘイズ(Todd Hays)氏が,新たにゲーマー向け周辺機器の開発や製造を行うAI Sharkを起業し,Altec Lansingとタッグを組んで「AI Shark」をリリースするという。
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AI Sharkは,独自のAIソフトウェア及びチップセットのソリューションであるXGPT Technologyを搭載し,AIによってプレイヤーに助言を与えたり,どちらの方向に進むべきかを画面上に表示してくれたり,敵の足音など必要なサウンドを自動的にエンハンスしたりと,さまざまな形でプレイヤーをサポートする。また,コーチング機能もあり,サッカーゲームではパスを出すタイミングや,シューティングアクションではどのタイミングでしゃがんで,どのような武器で戦うべきかといったことを,リアルタイムで助言してくれるという。
今回の発表では,ゲームコントローラだけでなく,マウス,キーボード,ヘッドセットなど,さまざまなデバイスにAI Sharkが搭載される予定で,デバイスごとに異なるサポートが行われるようだ。
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デバイスの中で,HDMIに接続する外付けデバイスは「AI Shark Pro Gamer」と名付けられている。「プロゲーマーやコーチが横に座ってくれているようなもの」と説明しており,ゲームプレイ以外にもアチーブメントの効果的な獲得方法や,イースターエッグや隠しアイテムの在りかなども教えてくれるという。
ただ,「オンラインの友達を驚かせることができる」とも解説されており,トーナメントやストリーミングの際には,第3者からもAI Sharkの利用の有無が分かるような対策がなされるのかは,気になるところである。
AI機能を搭載させることで,オリジナルGameShark以上に物議を醸しだしそうなAI Sharkだが,設立から100年近くにもなる老舗ハードウェアブランドであるAltec Lansingと提携しているのは興味深い。日本語を含む複数言語のサポートも行われるのかについては,現時点ではアナウンスされていない。しかし,AI Sharkのプレスリリースの中で,Altec Lansingを“初の周辺機器パートナー”として紹介しており,今後は複数のハードウェアメーカーが名乗りを上げる可能性もありそうだ。
「AI Shark」公式サイト
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