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Electronic Artsが650人規模のレイオフを発表。「スター・ウォーズ」の新作FPS開発を中止し,「バトルフィールド」関連スタジオも再編成
Continuing to evolve our business and teams
A note from Laura Miele, President of EA Entertainment and Technology
ウィルソン氏は,「ビジネスとチームを進化させ続けること」(Continuing to Evolve our Business and Teams)と題した記事で「プレイヤーのニーズやモチベーションは,大きく変化しています。ファンの関心は大規模なIPに集中し,プレイだけでなく,視聴やコンテンツの作成,他人とのつながりなど,幅広い体験を我々に求めています」とし,プレイヤーの求める娯楽を提供し続けるためには,集中力を高め,創造性を発揮し,イノベーションを加速させる必要があるとする。
そのうえでウィルソン氏は,全従業員の5%をレイオフすると述べた。2023年3月31日の段階で,Electronic Artsの全従業数は約1万3000人と報告されているので,650人ほどが対象となるようだ。レイオフの完了はこの四半期中を予定しており,対象となる従業員の再就職の斡旋など,離職後のサポートも行っていくという。
またミエール氏は,現職に就任して以来,6か月にわたって続けてきたポートフォリオの見直しについて語っており,「Apex Legends」が好調なRespawn Entertainmentの開発を見直し,手がけていた「スター・ウォーズ」のゲーム開発を中止し,自社ブランドの新たなプロジェクトに注力すると発表した。2022年1月26日に掲載した記事でお伝えしたとおり,Respawn Entertainmentでは,2023年4月にリリースされた「Star Wars Jedi: Survivor」とは異なる,新たなFPSを開発中であることが発表されていた。
ミエール氏は続けて,Respawn Entertainmentのヴィンス・ザンペラ(Vince Zampella)氏とバイロン・ビード(Byron Beede)氏がリーダーを務めるRidgeline Studiosについて,独立したスタジオとしては終了し,従業員の一部がロサンゼルスのRipple Effect Studiosに参加すると語っている。
Ripple Effect Studiosは,「バトルフィールド」のIPを使ったシングルプレイ専用ゲームを開発するため,2021年に設立されたスタジオで,「Halo」シリーズの共同クリエイターであるマーカス・レート(Marcus Lehto)氏が開発チームを率いていた。
レート氏は今回の発表の前に,個人的な理由で退職することを明らかにしていた。ミエール氏によれば,Ridgeline Studiosの閉鎖はレート氏の退職に伴うもので,今後もDICEとRipple Effect Studios,そしてシングルプレイ専用ゲームを新たに主導するCriterionは協力して,次の「バトルフィールド」の開発を続けていくという。
Gut punched to see EA lay off my team. So many very talented devs who were incredibly valuable to the Battlefield franchise. https://t.co/N3lYSjeO6z
— Marcus Lehto ?? (@game_fabricator) February 28, 2024
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