プレイレポート
「鬼武者VR Shadow Team」では,コントローラを刀のように振るい,幻魔を斬る“バッサリ感”を堪能できる[AEPO2024]
コントローラを刀のように振るい,幻魔を斬る“バッサリ感”を堪能
「鬼武者」は2001年から展開されている和風アクションゲームだ。刀を使って敵を斬る“バッサリ感”がフィーチャーされており,爽快なアクションの数々で人気を博した。
「鬼武者VR Shadow Team」のプレイヤーキャラクターは,「新鬼武者 DAWN OF DREAMS」の主人公“灰燼の蒼鬼”こと結城秀康の影武者である,緋鬼,翠鬼,黄鬼,紫鬼だ。蒼鬼が持つ鬼の力の一部を与えられた影武者たちは,天下を乱す豊臣秀吉と幻魔を倒すため戦うのだ。
刀のようにコントローラを持ち,ヘッドマウントディスプレイを被れば,そこはもう「鬼武者VR」の世界だ。周囲から幻魔が次々に襲い掛かってくるので,刀を振るい,幻魔をぶった斬ろう。
プレイヤーに襲い掛かる幻魔は,正面だけでなく,側面や背後にもいるので,実際に体を動かし周囲を警戒しなければならない。また,剣道の面のようにコントローラを大きく振りかぶれば,離れたところにいる幻魔を斬りつけられるので,うまくアクションを使い分けるのも重要となる。
もちろん敵も黙ってやられてはくれない。飛行型幻魔がプレイヤーを捕まえて空中に連れ去ることもあるし,刀で武装した幻魔が斬りかかってくることもある。対処法はそれぞれ用意されており,飛行型幻魔に対しては実際に上を見て刀を振えばよく,刀で武装した幻魔は攻撃時にアラートが出現するので,タイミングよくコントローラを振って「防御(パリィ)」を狙いたい。防御に成功したあとはさらに追撃を叩き込もう。
雑魚敵をあらかた片づけたあとに出現した中ボスは非常にタフで,斬りに斬りまくってどうにか倒せたといった感触だった。そして中ボスを倒して一息つけると思いきや,即座に雲をつくような巨大武者が登場するという,プレイヤー泣かせの展開に。死力を尽くしてさぁボス戦だと身構えるも,出展バージョンはここで幕となった。
なお,VRゲームでよく問題として取り上げられるVR酔いについてだが,本作ではできる限りキャラクターの移動を少なくさせる「瞬間移動」に近いシステムが取り入れられており,身体と脳の認識のズレから起こるVR酔いが起こりにくくなっていた。
また,実際に大きく動くわけではないので,広いスペースはいらなかったし,コントローラの操作も振りかぶって斬るという直感的なものでシンプルにまとめられており,遊びやすく,それでいて爽快感を味わえるものに仕上がっていた。
今回試遊したバージョンは参考出展ということで,1人+CPU3人のプレイとなったが,フィールドのあちこちで戦う影武者仲間に助太刀するのは,共闘感があって楽しかった。製品版では最大4人で同時プレイできるそうなので,友人と一緒に遊ぶと盛り上がりそうだ。
なお,本作はアミューズメント施設向けVR作品で,カプコン直営のゲームセンターなどで稼働する予定とのこと。「鬼武者」シリーズのテーマでもある,幻魔を斬る“バッサリ感”を堪能できる本作,カプコンのVR作品が好きな人やシリーズのファンは続報を楽しみに待とう。
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