本作はアメリカ，ヨーロッパで好評を博した「セトラーズ」シリーズの最新作。ゲームは箱庭感覚のRTSで，プレイヤーはマヤ，バイキング，ローマの3種族から一つを選んで植民地の統治を行なうことになる。シリーズ全般を通しての大きな特徴は各施設同士がリンクしており，加工のネットワークを作り上げなければならない点だろう。例えば食料としてパンを生産する場合，小麦畑で小麦を収穫したら，粉ひき小屋で小麦粉にし，次にパン屋でパンを焼くという行程を経てようやくパンが完成するのだ。もちろん，各施設の距離が遠ければ小麦をパンにするまでに時間が掛かってしまうわけで，街を設計する際には各建物同士の立地条件も考えなければならない。とまあ，こう書いてしまうと非常に難しいのでは？　と腰が引けてしまう人もいるかもしれないが，実際のゲームでは施設を建設するだけで後は労働者がやってきて勝手に作業を始めるので，初心者でもお手軽に楽しめるようになっている。それから，プレイヤーは自分の勢力の拡大を目指すだけではなく，他勢力の牽制にも気を配らなければならない。マップ上にはライバル勢力も存在しており，ゲームが進行して領土が広がっていくと自然と国境が接することになる。そうした場合，他国の拡大を押さえるために兵を派遣して国境を警備したり，積極的に攻め込んで他国の勢力拡大を抑えておく必要があるのだ。さらに今回は共通の敵としてダークトライブという悪の種族（？）も登場するので，時にはほかの勢力と共同して戦う必要性も出てくるぞ。

　「IV」での新要素もざっと紹介しておこう。先に紹介した3種族によるプレイやダークトライブの登場のほかに，ビジュアル面ではグラフィックスの一新や画面のズームイン/アウト機能が搭載されている。また画面をよく見るとウサギ，シカ，イノシシなどもウロチョロしており，非常によい雰囲気だ。これ以外にも最大8人のマルチプレイだけではなく協力プレイも可能。さらにボイスチャット機能も搭載されているので，マルチプレイはより大きな盛り上がりを見せることになるだろう。ワールドランキング機能もあるので，腕に自信のあるユーザーは挑戦してみよう。　なお，「ザ・セトラーズIV」の発売日は12月7日，価格は9800円となっている。（Murayama）

※なお，本家サイトには体験版もあるので，「こちら」もどうぞ！
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