ECTS 2002でゲーム・オブ・ザ・ショーを獲得,2004年春に欧米で発売され,そして2004年夏いよいよ日本語版が登場した,SF FPS「ブリード」。エイリアンに制圧されてしまった地球を取り戻すという,圧倒的に不利な状況の悲壮感が漂う作品である。
デモ版では"Single Player Demo Part 1"という,デモ版専用と思われる1ステージを収録。ドロップシップで宇宙船から地球へと降下し,地上に降りてから敵地を襲撃するという,本作の基本的な流れを体験できる。
面白いのは,本作ならではの兵器運用だ。まず宇宙船内で待機中の戦車に乗り,これをドロップシップの格納庫に載せる。それからドロップシップを操縦して地球へ降下。着陸後,ドロップシップの格納庫から戦車を発進させて攻撃を開始することになる。
敵中を強行突破し(わんさかいる),孤立無援で戦っている味方を救出。彼らと合流してドロップシップへ戻るというのが,とりあえずのミッション目標だ。途中まで戦車で進んだところで地雷原があり,そこから先は徒歩での行軍となる。徒歩になると,F1〜F8で味方チームに指示を出せる。
ドロップシップや戦車,徒歩の状態も含めて,マウスホイールを上下することで使用武器(弾薬)を変更できるのだが,とくに戦車は,キャノン砲とミニガンをうまく使い分ければ相当気持ち良く敵を蹴散らせる。また戦車は,"J"ボタンで一度だけ修理可能だ。
また敵の武器を奪ったり,破壊されて道に棄てられた戦車の機銃を使って敵を撃退したり,はたまた敵の戦車(?)を奪うといったシーンもある。味方チームの中からアクティブなメンバーを切り替えてみると,意外といい武器を持っている者もいるので,これも有効に活用したい。
味方あり戦車ありのストーリーFPSというと,「コールオブデューティー」や「ヒドゥン&デンジャラス2」など第二次世界大戦モノが多いが,「ブリード」はSFなので兵器もパワフル,味方のファッションもアバンギャルド(とくに女性のCARLAさん)。
デモ版でシングルプレイに魅せられ,さらに各種兵器に乗って戦えるマルチプレイもガンガン楽しみたいなら,ぜひ日本語版パッケージの購入を検討しよう。(Kawamura)
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