「次はいよいよベトナム戦争の流れが来る」と,PCゲーム業界で囁かれ続けて早数年。どこも開発に手間取っているようで,発表されていた数々のタイトルがようやく今年の年末までに出揃いそうだ。その中で,正直さほど注目作というわけではないが,スパンの長いベトナム戦争ラッシュの一本に名を連ねているのが,この「Conflict:Vietnam」である。
"Conflictシリーズ"は,SCi Gamesの三人称視点チーム制アクション。前2作は1991年の湾岸戦争がテーマだったが,3作めの本作は1968年のベトナムがテーマで,14ミッションからなるキャンペーンを収録している。
デモ版では,"Rumble in the Jungle"という1ミッションを収録。4人のチームを率いてジャングルの中を川沿いに北上し,村と遺跡を目指すミッションだ。
ジャングルが舞台なため,どこへ向かえばいいのかたびたび迷う。画面右上のコンパスで向かうべき方角が示されるもののジャングルでは役に立たないので,こまめに"O"でマップを確認したほうがいいだろう。
ベトナム戦争ゲームの醍醐味,というか恐い点は,どこに敵が潜んでいるか? という恐怖に常に怯えながら先へ進まなければならないところ。だが本作は,敵が近くにいると途端にお決まりのBGMが鳴り出すので,それほど緊張感がない。初心者にはありがたいが,気に食わないという人はBGMのボリュームを0にしたほうが楽しめるだろう。
倒れたチームメイトは,しばらくは苦しそうに呻いている。元気なメンバーが回復アイテムを装備した状態で別のメンバーに近づき,"F"を押せば仲間を治療できるので,よほどのことがない限りは仲間を死なせずに先に進める。割と回復アイテムが鍵となるので,地面に落ちているものは見逃さないように。たまにアイテムが隠されている場所もあるので,あれこれ道草してみるのもいいだろう。
ちょっと作りが古いかな……? という気がしないでもないが,ベトナム戦争モノにしては難度が低めなので,アクションゲームが苦手な人でも楽しめるだろう。(Kawamura)
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