超美麗かつ独特の世界観を反映したグラフィックスが特徴的な本作は,カードバトルの要素を盛り込んだターン制ストラテジー。ゲームシステムは,Wizards of The Coastsの「Magic:The Gathering」を想像すると分かりやすいだろう。
本作のストーリーは,世界の王となるべく「混沌」「活力」「結合」「変化」というエーテルを使うそれぞれの種族の王が,配下のヒーロー達を操って骨肉の抗争を繰り広げるというもの。ゲームモードは,迫力のある戦闘だけを存分に楽しめるデュエルモード(一般的にカードゲームの対戦はデュエルという),同盟や援助などの外交要素も出てくるキャンペーンモード,そしてマルチプレイが用意されている。
冒頭で説明したように,戦闘はターン制で,クリーチャーやスペルを模したカードを使って闘うというシステム。カードバトルとはいうものの,戦闘シーンは美しい背景グラフィックスとスペルの激しいエフェクトが飛び散る,いってみれば"ファイナルファンタジーの最新作"のようなカンジだ。また,クオリティの高い美しいアニメーションやエフェクトに合わせてランダムに切り替わるカメラアングルも面白い。召喚できるクリーチャーは110種類以上,スペルにいたっては300種類以上も用意されているので,思わずすべてのグラフィックスを見てみたくなる。
戦闘では,プレイヤーはHeroとなり,クリーチャーを召換して戦わせることによって敵を攻撃する。Heroは敵に対して(一部例外を除いて)直接攻撃ができない仕組みになっているのだ(このあたりもHoMM/M:tGライクだ)。代わりに,召換したクリーチャーはスペルによって強化したり,回復したりできるようになっていて,Heroがレベルアップするほどより多くのクリーチャーを呼び出し,支援することができるというシステムだ。
デモ版では,戦闘のみが楽しめるデュエル,エンカウント制の戦闘でマップ上のユニットを移動させながらミッションに挑戦するシングルミッション,LAN/Internet/GameSpyに対応したマルチプレイまでが楽しめる。
シリアスタッチのストーリーに不気味なクリーチャーと,ダークな世界観を持った本作だが,奥の深いカードバトルと戦略性の高いキャンペーンが楽しめ,製品版(しかも日本語!)が非常に楽しみな作品である。
なお本デモ版は,以前公開されたデュエル専用英語デモ版(98.0MB)の内容を含んだ,完全日本語のデモ版だ(デモ公開時点では,英語版との対戦は行えない模様)。シングルミッションを楽しみたい人も新たにダウンロードするという人も,これ一つだけダウンロードすればOKだ。
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