二つの生物を掛け合わせて,両者の特徴をあわせ持つ新たな生物を作り出し戦わせるRTSゲームが,本作「Impossible Creatures」。E3でも,当サイトの数名が注目していた異質の作品だ。かつてのバージョンほどの"異質さ"はないが,一風変わったRTSに仕上がっているので,ぜひ遊んでみてほしい。
本体験版では,チュートリアル,VSコンピュータ,キャンペーンの三つのモードを楽しめる。RTSゲームをよくプレイしている人でも,生物のかけ合わせのやり方など特殊な要素があるので,最初はチュートリアルモードをプレイしておいたほうが良いだろう。
VSコンピュータモードでは,自分以外にAI操作のプレイヤーを3人まで入れてのプレイが可能で,このモードで用意されているマップは2種類だ。本体験版ではマルチプレイができないが,このモードでマルチプレイの疑似体験ができる。
そしてキャンペーンモード。これはかなり面白い。プレイヤーは,行方不明となった父親であり科学者,Eric Chanikov博士の行方を探す冒険家Rex
Chanceとなる。手がかりを掴んだRexが渡った孤島では,二つの生物を掛け合わせてまったく新しい生物を作り出す実験が行われており,Rexはその実験にまつわる陰謀に巻き込まれてしまうというストーリーとなっている。"絶海の孤島"
"行方不明の父" "謎の科学実験"など,冒険映画のような要素がたっぷり詰まったキャンペーンモードはぜひプレイしてもらいたい。
なお,本作の特徴でもある,生物の掛け合わせは実に楽しい。一般的なRTSゲームでのユニットの生産では,決められたユニットを作ることしかできないが,本作では,二つの生物から頭,胴体,尻尾,前足,後足の5種類のパーツをそれぞれ好きなように組み合わせることができ,その組み合わせ方によって,それぞれの生物が元々持っている特徴を与えることができる。
チータにふくろうの胴体を組み合わせれば,空を飛ぶチータのユニットになるなど,プレイヤーの好みや戦略に応じたオリジナルのユニットを作成できる。かなりの種類の組み合わせが可能なので,試行錯誤を繰り返して有効なユニットを作成していこう。
英語での会話シーンなどが多めではあるが,メディアクエストから日本語版での発売予定があるので,RTSファンならば,ぜひこの体験版をプレイしてみよう。(Asakura)

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