世界中の名車を駆り,パトカーやヘリの追跡をかいくぐりながら疾走する公道レースゲームの真打"Need for Speedシリーズ"。欧米を中心に人気を博した本シリーズの第5作,そして最新作となるのが「Need for Speed:Hot Pursuit 2」だ。
本作は,世界の名だたる名車で公道をかっ飛ばせるだけでも楽しい作品。今作ではそれに加えて,レース中のパトカーやヘリの追跡,ツリー形式で枝分かれするイベントなどの要素が加味されている。さらに,プレイヤーが警察となって"ランボルギーニ仕様のパトカー"なんていうモンスターマシンを操縦して"追跡側"にまわることもできるのだ(キー操作には,"応援要請"や"道路封鎖"などもある)。
製品版にはランボルギーニやBMW,ジャガーやフォードなど,数え上げるとキリがないほどの車種が収録されているが,デモ版でドライブできるのは「Porsche 911 Turbo」と「Ferrari 360 Spider」の2車種のみ(それでも十分だが)。ゲームは,好みのマシンとトランスミッション,カラーリングだけを指定していざプレイへ,といった運びだ。
「Need for Speed」はコンシューマ機でも人気が高いシリーズだし,「アーケードライクな作品」という印象を受けがち。しかし,ステアリング時に感じ取れる車体の重量感や道路のグリップなどは,現実のクルマの走りを丁寧にシミュレートしている印象を受ける。また,"公道"の雰囲気を重視している作品だけあって,海や通りの木々,ヨーロッパ風の家屋や石畳などの描き込みにも余念がない。
デモ版では,Single Challengeモードでちょっと長めの海岸線コースがじっくりと走り込める。ライバルカーとデッドヒートを繰り広げている最中に,いきなり後ろからパトカーが追突してきたり,敵警官が要請したヘリからの妨害を受けたりするので,決してダラダラしない,緊張した状態での走行が楽しめるはずだ。
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