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RF online オープンβクライアントダウンロード開始

豊富な資源を蓄えた海洋惑星ノバスを舞台に戦乱の嵐が吹き荒れる……。RF onlineは,美しいグラフィックスと三つの種族による大規模RvR戦闘がウリのMMORPGだ。RvRに特化した点も多いので,普通のMMORPGを想像しているとちょっと分かりにくい部分もあるものの,ごく自然に大規模対人戦闘を可能にしたコンセプトは注目に値する。ありきたりのMMORPGに食傷気味の人にはとくにお勧めの作品だ。オープンβテスト開始前におおまかな特徴を解説しておこう。

RF online オープンβクライアントダウンロード開始
メカと魔法が錯綜する異世界へ

 RF onlineがやってくる。

 SFとファンタジーの混在した世界を舞台とし,最初から種族単位の戦い(RvR)を見据えて制作されているこの作品は,昨年の大韓民国ゲームアワードでは,強豪ひしめくなかでオンラインゲーム部門の優秀賞を受賞している。ということで,ゲームの素性は申し分ない。
 
 加えて,日本へのローカライズと運営はセガが行うというのも,そこはかとない期待を抱かせる点だ。セガは,MMORPGは手がけていないが,そつなくMOクラスのゲームであるPSOの運営を行っている。さらにRF onlineについては,韓国産のゲームを単に日本語化するだけではなく,バランス調整を含めて日本向けのゲームにしていくという方針を打ち出している。実際,クローズドβ終了後にテストの詳細データを公開したり,クローズドβでのユーザーの意見を踏まえてオープンβで変更される仕様を発表している。ローカライズ版の場合,βテストは行うものの,プレイヤーの意見を反映しているといえるゲームがどれくらいあっただろうか。セガの本作にかける意気込みは素直に評価したい。
 
 オープンβテストに向けて,すでにクライアントのダウンロードも開始されたのだが,1週間後のテスト開始までに,公式サイトなどで,このゲームの予習をしておくことをお勧めしたい。このゲームはRvR(種族間戦争)を主眼としたものなので,それなりの心づもりで望むようにしたい。
 すでにクローズドβテストが行われ,無調整の韓国版そのままの内容ながら,エンジンの優秀性やシステムの安定度などは文句の出ないレベルであることが確認できた。ゲームバランスなどについてはちょっと「?」な部分もあったが,これはゲーム自体の事前情報が乏しかったことによる誤解も一因となっていたようだ。そこで,ここではRF onlineの基本的な考え方を中心に紹介していきたいと思う。

RF onlineとはどんなゲームか?

 ●3種の種族 
 まず,プレイヤーは舞台となる惑星ノバスに拠点を築く3種の種族(国家)の一つを選択してキャラクターを作成する。
 

・アクレシア帝国  
 脳以外の身体すべてを機械に置き換えた種族。魔法は使えない。物理攻撃力と物理防御力に秀でた種族。一撃必殺の特殊兵器、ランチャーを使用できる。アクレシアだけはキャラクターを作るときに男女の性別という選択肢はない。
 

・ベラート連邦  
 人間(子供)型の種族。魔法も使える。肉体的にも精神的にもバランスの取れた種族。大型の戦闘ロボット、機甲装備を扱うことができる強い重力の影響で身体が小柄になっているという。全体に年若く見えるのは気のせい? これも重力のせい? かつては星間に広がる大文明を誇っていたという。 

・神聖同盟コラ 
 妖精のような肢体の種族。精神力に長けた種族。フォースと呼ばれる魔法攻撃を得意とし、異世界からアニムスという精霊を召喚することもできる。ファンタジー系の容姿だが,機械文明もしっかり使いこなしている。

 
 それぞれに特徴はあるが,実は見た目ほど大きく違うわけでもない。よく分からなければ基本的に外見で選んでも問題ないだろう。メカの好きな人はアクレシア,可愛い系が好きならベラート,美形好みならコラといったところか。厳密にいえば,最終的にどれが有利といった違いも出てくるのだろうが,現実問題としては,かなりバランスが取れたところに落ち着いているように思われる。

 これらの種族は大陸の西部,北部,南部を3分した勢力範囲を持っている。鉱山地域などは,勢力範囲の交差するゾーンであり,頻繁に戦闘が繰り広げられることになる場所だ。
 
●4種のクラス 
 RF onlineでキャラクターを作る際の基本クラス(職業)は4種である。

 
・ウォーリア (肉弾戦)
・レンジャー (遠隔攻撃)
・スピリチュアリスト (魔法攻撃:アクレシアには存在しない)
・スペシャリスト 
(生産・サポート系)

 

ウォーリア (コラ) レンジャー (アクレシア) スピリチュアリスト (コラ) スペシャリスト (ベラート)

 生産,修理,復活などを担うスペシャリスト以外は,基本的にアタッカー専門職である。スペシャリストは戦闘の後方支援か,戦闘までの準備で活躍するクラスであり,戦闘時に前面に出ることはない。例外は,ベラートの「ドライバー」で,これは特殊兵器「機甲」を操縦する特殊なスペシャリストだ。
 ヒーラーはいないこともないが(ベラート・スピリチュアリストの一部),ほかのゲームでのヒーラーほど必須の存在ではない。
 普通のMMORPGにおいてはありえないクラスバランスなわけだが,コンセプトレベルでRvRを指向するとRvRにあったクラスバランスというものが必要になるのだ。
 
 たとえば,多くのMMORPGではクラスを分けるにあたって,各クラスでできることを制限しており,得意分野と不得意分野を持たせている。それゆえ,グループを組む必然性が生まれてくる。一人でなんでもできるキャラクターというのはまず存在しない。それは「バランスを欠く」ものだからだ。
 

ポーション屋で売られている薬は重要だ。まとめ買いして狩に出かけよう

 そのようなゲームに,PvP(対人戦)要素が大きく入るとどうなるだろうか? 団体戦では,まずヒーラークラスが真っ先につぶされるだろう。相手側を機能不全にしておけば戦闘は格段に有利になる。あとは防御力の弱い順につぶしていけばいい。PvE(対モンスター戦)では,硬いタンククラスに相手の攻撃を集中させるものだが,PvPでは相手がわざわざ硬い相手に攻撃を仕掛けてくれるわけはないのだ。
 RF onlineでは,体力・魔力の回復などはポーションでかなり賄える。さらに,そのクラスに必須のBuff(強化魔法)は自分自身でかけることができる。集中攻撃されたらポーションがいくらあっても足りないが,それも装備がよければ状況は俄然変わってくる。
 ポーションをがぶ飲みするにも,よい装備を作るにも先立つものが必要だ。経済力や資源がなければ戦力は整えられず,それを確保するには戦力が必要になる。現実の戦争もほとんどは経済・資源問題が原因だったりするが,RF onlineでもそれは同じだ。
 クラスごとに能力の違いや向き不向きはあれ,なにか能力が欠けているというわけではない。ではなぜ集団で戦うのか? パーティを組む意味はあるのか? 欠けている能力を補うために結束するのではなく,単純に一人ひとりの戦力では間に合わないから集合体としての軍勢を組織するのである。
 ほかのゲームでよく見られるクラスの極端な差別化は,実のところ,小規模戦闘でグルーピングを促すための便宜的な手法であり,「後衛は狙われない」という一定のルールの上に成り立っているものであった。これは対人戦ではあまりに無理のあるルールである。そのような伝統的クラスバランスを引きずってPvPを組み込むと,無理が出がちである。能力が偏っているゆえに,モンスター相手の狩には重要なクラスであっても,PvPでは単なるお荷物とならざるをえない場合もあるかもしれない。
 一人では戦争はできない。それはそうだが,一人でなにもできない者が集まってもそれはそれで困るのだ。RF onlineは大規模戦闘が前提のゲームなので,自然と集団で戦う。後衛専門のスペシャリストを除き,RF onlineでは,一人ひとりそれぞれが一人前の戦士なのだ。
 

スキルもフォースも使えば使うほど上達する。初級の13ポイントをクリアするだけでもかなり大変だ
●スキルとフォース 
 キャラクターは基本スキルとクラス別のスキルを持っている。スキルの多くは特殊攻撃やクラス能力増強用となっている。さらに魔法が使える種族では,フォースも使用できる。スキルもフォースも,発動するとFP(フォースポイント)を消費していく。
 実際のところ,スキルもフォースも大きな違いはないのだが,スキルはスキルポイントが条件を満たせば使えるようになるのに対し,フォースは対応するフォースコアを入手しなくてはならない。
 攻撃系フォースはモンスターにも他種族にも使えるのだが,Debuff(弱体化)系のフォースでは,適用対象が他種族に限定されている。通常の経験値キャンプでは使用できないので注意。直接攻撃系以外のフォースの多くは,RvRで初めて意味をなすものとなっている。
 スキルもフォースも使用するごとに熟達していく。しかし,どちらもレベルを上げていくのは,そう簡単なことではない。スキルを鍛えることで,同じ装備のキャラクターでも強さはかなり変わってくる。
 
●デュアルクラス 
 基本的なクラスはキャラクター作成時に決定するのだが,RF onlineでは,スキル条件などを満たすことで別のクラスの装備やスキルを使用できるようになる。これにより,より個性的な能力を持ったキャラクターを作成することが可能だ。
 
●特殊兵器
 アクレシアには強大な火力を誇る「ランチャー」,ベラートにはロボット兵器の「機甲」,コラにはさまざまな能力を持つ召喚獣「アニムス」が存在する。どれも各種族の決め手となる兵器だ。いかに多く特殊兵器を動員して,いかに敵の特殊兵器を防ぐかが,戦いの鍵といっても過言ではないだろう。

 

"RvR"が引き出すMMORPGの醍醐味

鉱山の奥は資源が豊富に採掘できる。それだけに戦いは激しく,危険でもある
 すでに何度か話が出てきているが,RF onlineはRvRを基本とするゲームである。そのあたりを少し検討してみよう。
 MMORPGでの戦闘は,戦う相手によっていくつかの形態に分けることができる。
 
・PvE(Player versus Enemy) 
 プレイヤーとモンスターとの戦い。シングルRPGではもっぱらこれであり,RPGの基本はここにある。
 
・PvP(Player versus Player) 
 プレイヤー同士の戦い。実装と調整次第ではあるが,PvP可能なゲームであっても,プレイヤーにはPvPを好む人と好まない人が混在するので問題が生じやすい。とくに制限の緩いシステムでは初心者を狙った狩りが発生しやすい。そのためPvPにペナルティを課している場合が多い。
 
・RvR(Race versus Race) 
 種族同士の戦い。PvPと似ているが,同種族同士での争いはないので,領地内は比較的安全である。他種族にせよモンスターにせよ,自分たちと姿の違うものがすべて敵だと思えばよいので,他種族は実質モンスターと変わりなく(チャットもできない),攻撃対象が分かりやすい。通常,RvR戦闘にペナルティはなく,逆に報奨ポイントが与えられることが多い。
 
 一見,似ているように見えるPvPとRvRの違いとはなにか?
 ゲームにおいて,対人戦というのは無条件で面白いものだ。格闘ゲームでもRTSでもFPSでも麻雀でも将棋でも,対CPU戦にはない駆け引きと緊張感がある。
 とはいえ,和をもって尊しとなす国民にはPvPはあまり好まれていない。無条件なPvPはトラブルのもとだが,大きな原因は相手の悪意が判別できないことにあった。同じ姿をした相手が仲間であるもかもしれないし,Player Killerかもしれない。これではだまされて殺されて嫌気がさすか,誰も信じられなくなるかしかあるまい。基本的に同じコミュニティ内での対人戦を許容しているのがPvPで,それを禁止しているのがRvRだ。町中でたくさん人を殺すと殺人鬼でも戦場でたくさん殺すと英雄になるというのは,よくいわれる言葉であるが,戦場でも友軍を殺しまくるのは厳禁であり,同族殺に抵抗を感じるのは当たり前の感性といえるだろう。このあたりがPvPとRvRの根本的な違いでもある。
 対人戦を無条件に許可しているシステムというのはほとんどない。どこから対人戦可能かという線引きが重要になるのだが,それはともすれば分かりにくく,システムの裏をかいた戦法なども現れてくる。対人戦には明確な線引きが重要である。そういった意味で,「自分たちと姿の違うものはすべて敵」というRvRは,MMOの規模で対人戦を無理なく実装したシステムといえるだろう。
 

●勢力差を埋める経済システム 
 ぶっちゃけた話,戦争で重要なのは第一に兵隊の数である。次に武装・補給の充実度。通常,国力が上がると兵員も増え,武装も充実も充実し,国力が下がると両方ともジリ貧になっていくので,バランスが崩れ始めると加速度を付けてワンサイドゲームになりやすい。RTSなどをプレイしたことのある人には身に染みている事実だろう。RTSなら1戦の負けを我慢すればすむのだが,RvRのMMOゲームでワンサイド状態が延々続いてしまっては面白くない。
 RF onlineでは,国力が上がると武装を充実させにくく,国力が下がると武装を充実させやすくするという逆バイアスな調整システムが組み込まれている。物価・税金などによる補正は,経済的な要素が重要なこのゲームでは有効な対策といえるだろう。
 国力は人数をベースとしたものとなっているようで,人数が多くて物価が高ければ,個々の武装を充実させるのは難しい。資源の宝庫である鉱山地区の主導権を確保することが重要で,これは当然,最大勢力の種族が独占したいものであろう。しかし,反対勢力がそれを看過するはずもなく,2勢力の共同戦線が張られれば,いかに最大勢力といえども鉱山の確保はおぼつかない。また,人数が少なくても物価が低ければ充実した武装が行き渡り,少数精鋭部隊を構成できるかもしれない。
 
 世の中には,PvEに向いたゲームはいろいろあり,PvPに向いたゲームもいろいろある。RF onlineはRvRに向いたゲームである。結局は自分の好みにあうものを選べばよいだけだ。RvRでは,種族という単位で結束することで,ギルドとはまた違った強固なコミュニティを構成していくことも多い。MMORPGファンなら,PvPで嫌な思いをしたことのある人も少なくないと思うが,一度はRvRによる大規模対人戦を目指してみてほしい。

 

 実際にRvRの戦闘の模様を見てみよう。クローズドβテストで行われていた戦闘の模様がムービーになっている。ベラート軍が鉱山地区に設置した統制装置を破壊するため,コラとアクレシアが共同して戦っている。ベラートの機甲軍団の強力さも分かるだろう。なにぶん,まだ慣れていないプレイヤーばかりなので統率が取れているとはいいがたいが,RvRの雰囲気だけでも味わってみてほしい。端から眺めても,戦っている相手が分かりやすいのは見て取れるだろう。

 

ダウンロード (MPEG-1:160MB,5分27秒)

 

 

世界観を表す美しいムービー群

  さて,RF onlineの魅力の一つは美しいビジュアルにある。現時点では,残念ながらゲームを起動することが不可能なので,βテスト開始までは直接ゲームビジュアルをお楽しみいただくわけにもいかない。幸い,RF onlineにはオープニングをはじめ,世界観を感じさせてくれるムービーがあるのでこちらを紹介しておこう。オープンβテスト開始までの下準備として,この世界の雰囲気に浸っておくのもよいだろう。

 
 ムービーでは,なぜか,ベラートが主人公でアクレシアが悪役という不当(?)な配役が目立つのだが,種族の争いに善悪の区別などは存在しない。それぞれの正義のために戦ってほしい。
 なお,ムービー中でアクレシア型戦艦,コラ型戦艦,ベラート型戦艦が登場するが,これらの見分けがつかないとちょっとストーリーが追いにくいので注意。それぞれデザインコンセプトが違うのでだいたいの雰囲気を覚えておこう。実用性重視でメカメカしいアクレシア,装飾的なコラ,スチームパンク系のベラートという感じだ。

 
アクレシア型 コラ型 ベラート型

 
 
・RF online オープニング

 アクレシアに追われるコラの少女とベラートの少年の出会いから始まるオープニングムービー。ロマンティックなバラードに乗せてシーンが展開する(ちょっとアクションシーンとはあってないかも)。

 

ダウンロード (MPEG-1:160MB,5分35秒)

 

 

・RF online Sector B-71

 これもベラートの少年(成年かもしれないが)を主人公にしたムービーである。機甲を使ったアクレシアとの戦いの一場面。最後に敵か味方か不明のまま,空を埋め尽くすコラの艦隊が象徴的だ。

 

ダウンロード (MPEG-1:61.5MB,2分19秒)

 

 

・RF online プロローグ 

 種族の概要を解説するイメージカット部分のあとに,プレイムービーを含むRvRのシーンがいくつか続いていく。機甲,アニムス,ランチャーなど特殊兵器が活躍するのも見どころだ。

 

ダウンロード (MPEG-1:70.7MB,2分22秒)

 

 

・RF online CFムービー 

 RF onlineのムービーを制作しているX2FILM STUDIOの公式サイトで公開されているCFムービー。ベラート軍の駐屯地のひとコマを描いている。オープニングムービーより1年あとに制作されているためか,髪の毛の表現などがリアルになっている。

 

 →X2FILM STUDIO公式サイトよりダウンロード

 

 

 RF onlineの大まかなイメージはつかめただろうか? まずはしっかりクライアントをダウンロード,インストールして9月1日のテスト開始を待とう。オープンβテストの始まる9月1日からは,RF onlineの週間連載を開始する予定だ。

 なにはともあれ,オープンβテストに備えて,公式サイトなどの予習も忘れずに。

 

 では,次は戦場で会おう。

 


 

 

タイトル RF ONLINE Z
開発元 CCR 発売元 ゲームオン
発売日 2007/04月中旬 価格 基本プレイ料金無料(アイテム課金)
 
動作環境 OS:Windows 2000(SP2以上)/XP(SP1以上)(+DirectX 8.1以上),CPU:Pentium III/1GHz以上[Pentium 4/2.0GHz以上推奨],メインメモリ:256MB以上[512MB以上推奨],グラフィックスチップ:Direct3D対応,グラフィックスメモリ32MB以上搭載,GeForce3またはRadeon 7500以上[GeForce4 TiまたはRadeon 8500以上推奨],サウンド:DirectX 8.1互換,HDD空き容量:3.4GB以上(別途インストール時に約870MB,ゲームプレイ時に約2.5GB必須),ネットワーク環境:256kbps以上[1Mbps以上推奨],画面解像度:800×600,16bitカラー以上

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