10月17日の大規模アップデートによりカーナボンが開放され,「Risk Your Life Part2」(以下,RYLPart2)本来の姿がようやく見えてきた。とはいっても,カーナボンである程度自由に行動できるだけの強さ(60〜70レベルは必要)を持つ人はまだまだ少なく,引き続きレベル上げ作業を中心にプレイしている人が多数派だろう。
そんな中,先日ニュースでお伝えしたとおり,次のアップデート内容が発表された。アップデートが行われるのは10月31日。前回のアップデートに関連するPvP周りの仕様追加と,不具合の解消が主な内容となる。
今回が最終回となるRYL Part2の連載では,そろそろ盛り上がってきそうなPvPのルールとノウハウに深く触れていこうと思うので,ぜひ熟読して,参考にしていただきたい。
さて,まずPvPの基本的なルールについて知っておく必要があるだろう。すでにPvPを楽しんでいる人ならご存じだろうが,RYLPart2での最も一般的な対人戦形式は,相手に申し込む形のPvP,つまり1対1の「デュエル」だ。これは神の大地であろうと,カーナボンであろうと可能な方法なので,まずは念頭に置いておこう。
申し込み方法は,相手にカーソルを合わせて,Shiftキーを押しながら右クリック,表示されるダイアログから「1:1」を選択しよう。途中で相手のレベルとクラスが表示されるので,確認してから申し込めるようになっている。
無差別PvP地帯ではない神の大地でPvPを行う場合,上記の方法で相手が承諾すれば,街中だろうとフィールド上だろうとPvPが行える。そして,デュエルの最中に,闘っている両者に第三者が回復魔法などを使うことはできない。"手出し無用"なのである。
なお,デュエルは他種族のキャラクターに対しても申し込み可能で,その場合も申し込むときに相手のクラス/レベルが確認できる。ただし,倒したのが他種族でも,デュエルでは貢献メダルや名声ポイントは得られないので,注意が必要だ。
神の大地の場合,ギルド戦の拠点となる要塞が設置できず,ギルド戦そのものも行えないため,結果として大規模PvPは行われていない。ただし,パーティ同士によるチーム戦は可能で,パーティ同士や1対パーティといった対戦もできる。ただし,この場合も回復/支援魔法は同一ギルドのメンバー同士でなければ使えない。チーム戦を行うときそれを念頭に置いて,パーティメイクを行おう。
上記のようなルールに沿って行われる神の大地でのPvPは,要するに模擬戦といった感じだ。とはいっても,クラスごとの戦術やスキルを検証できるので,実戦の準備としては十分意味のあるものといえるだろう。
前回のアップデートで開放された高レベルエリアのカーナボンは,神の大地での実質的なレベル限界であるレベル80の壁を,超えることができる土地だ。海賊都市のNPCと会話することで,レベルに関係なく渡れるが,配置されているのはレベル80以上の高レベルモンスターばかり。パーティでモンスターハントを行うにしても,レベル60以上は必須という危険地帯だ。実際,レベル70を超えたキャラクターでパーティを組み,モンスターハントを行っても,それなりに危険が伴う。
またカーナボンは,PvPに関して二つの顔を持ち合わせている。ここで可能なPvPのうち,一つは神の大地と同様に「1:1」などの形で申し込むデュエルだ。神の大地で可能なそれとまったく同じルールとなる。そしてもう一つが,「攻城時間」中に行われる特別ルールのPvPである。
この「攻城時間」は,特定曜日の指定された時間(毎週月/水/金曜日の21時〜24時の3時間を予定)に,カーナボンに適用される「ギルド戦」専用の時間のことだ。10月31日のアップデートで実装されるギルド戦は,ギルドリーダーが他ギルドに宣戦布告することで開始される。そして,このシステムが適用されるのはカーナボンの攻城時間だけなのだ。
宣戦布告された側のギルドは無条件で敵対ギルドとなる。ギルド戦への参加ギルドは,攻城時間になると自動的にカーナボンへ召喚される。なお,宣戦布告できるのは1ギルドあたり一つのギルドまでとなっているが,宣戦布告された側のギルドは,それとは別の話として,他ギルドに宣戦布告が可能である。つまり状況によっては,乱戦と合従連衡の構図が生まれてくるわけだ。
ここで注意したいのは,自ら宣戦布告を行わなくても,宣戦布告されただけでギルドとしてはギルド戦へ参加することになるということ。システム的には強制的に参加させられるというわけだ。
戦争に参加したくなければ,ギルド設定の中で個人の意思として参加/不参加を決める必要がある。ただし,予期せぬ状態からいきなり攻城時間にカーナボンへ召喚される可能性もあるので,ギルドに所属している場合には常に注意しておきたい。なお宣戦布告は,ルール上攻城時間開始30分前まで受け付けられるので,ぎりぎりで申し込まれる可能性も考慮に入れる必要がある。
宣戦布告から敵対関係,中立関係に関する複雑な関係については,ギルド間の関係図を参照してもらいたい。
さて,宣戦布告する/されることでどこかのギルドと敵対状態になっている場合,攻城時間が開始されるとカーナボンに建てた自ギルドの要塞に強制召喚される。要塞が建っていない場合,カーナボンに設定されている種族ごとの復活ポイント(キャンプ)に召喚される。
この攻城時間中は,ギルド戦参加メンバーはカーナボンから出られないので,覚えておこう。なお,"不参加"設定のメンバーは,NPCを通じて自由にカーナボンへ出入りできるが,ひとたび攻城時間が開始されると"参加"に切り替えることは不可能になるので,自軍への支援も行えない中立状態になる。
カーナボンを舞台とするギルド戦の中心は,"要塞戦"だ。ギルド要塞を建てられるのは攻城時間中のみで,ギルドリーダーにのみ可能だ。初めて参加する場合,攻城時間前に準備しておくことはできない。
要塞は基本的にどこにでも建てられる(山の頂上や水中,敵ギルド要塞近辺は不可)が, 好戦的なモンスターのいる地域に建てるのは非常に危険だ。また,ギルド要塞は攻城時間内ならいつでも建てられるが,終了30分前になると建てられなくなる。つまり,終了間際に破壊されると,次回攻城時間にはキャンプからのスタートとなり,スタートが出遅れることになるのだ。
また,初回参加時などは,スタートポイントが敵対ギルドと同じ場所になる可能性もある。いかにうまく敵対ギルドをけん制しつつ,よい場所を探して建てられるかがポイントとなるだろう。
攻城時間が開始され,どこかのギルドがギルド要塞を建てようとすると,そのほかのすべてのギルドは,ギルド要塞を建てているギルドに対して「警告宣言」を行えるようになる。これに対して,警告宣言をされたギルドが「カウンター敵対宣言」を出すことで,敵対関係が成立する。これは攻城時間中のみ効力を発揮する敵対状態である。つまり,要塞を建てるとすべてのギルドから総攻撃を食らう可能性もあるわけだ。
なお,敵対ギルドの建てたギルド要塞に近づくと,要塞の防衛機能が働いて攻撃されるので,不用意に近づかないほうがいい。敵の要塞を破壊するには,それなりの戦略と人員が必要だ。
要塞は破壊されるまでの間,復活ポイントとして使われるので,敵の要塞が近くにあると,倒しても倒しても敵が出てくるという状態が続く。要塞はそれだけ重要なポイントであり,ギルド戦を行うなら,ギルド要塞の建設と防衛メンバーの確保が急務なのである。
また,攻城時間中のPvPのルールとして,以下のようなギルド間関係が存在することも覚えておこう。
まず敵対ギルド同士では,基本的に無条件で戦闘を仕掛けることができる。三つのギルドが戦場で出会ったとして,すべてのギルドが互いに敵対関係ならば乱戦になるかもしれないし,2ギルドが特定の1ギルドに対して敵対関係であれば,1ギルド対2ギルドという構図にもなり得るわけだ。こういったギルド間の関係がどうなるかは,事前の宣戦布告次第である。
攻城時間中,敵対関係にあるギルドのメンバーについては,同種族であっても名前が表示されず,チャットもできなくなる。つまり異種族同士と同じ状態になる。
敵対関係にあるギルドとの交戦により,敵キャラクターを倒すと名声10ポイント,また敵ギルド要塞を破壊するとギルドメンバー全員に名声800ポイントが与えられる。倒されたギルド員は名声が10ポイントマイナスされるが,名声にゼロ未満は存在しない。貢献ランキングシステムも,名声の増減で頻繁な入れ替わりが見られるようになるだろう。
ギルド戦と同時に導入されるのが「傭兵システム」だ。これは"同国籍"で"ギルドに所属していない" "レベル30以上"のキャラクターが,ギルド戦に参加するために用いられるシステムだ。参戦したいギルドへ傭兵申請し,承諾されると傭兵としてギルド戦に参加できるようになる。ただし,レベル30というのはギルド作成が可能なレベルと同等という程度で,実際にはそれなりのレベルでなければ活躍は難しいだろう。またギルド側から,傭兵に入ってほしいと思っているキャラクターへ傭兵加入勧誘を出すこともできる。どちらからも傭兵としての登録要請が行えるので,ギルド員勧誘の代わりにも使えるシステムだ。
傭兵として参戦した場合,敵対関係は参加したギルドに準ずることになる。攻城時間になれば,傭兵契約が結ばれたギルドの要塞へ自動的に召喚されるのも,通常のギルド員と同じだ。
また,傭兵になればそのギルドの要塞をホームポイントとして利用できるので,カーナボンで狩りを行う際にはそこを復活ポイントとして使えるというメリットもある。基本的にギルド員とほぼ同じ状態になるのが傭兵の立場だが,唯一ギルド員と違うのは,ギルドバンクが利用できないという点。とはいえこれに関しては,とくに不自由はないと思う。
このギルドと傭兵の関係は,傭兵としての契約を破棄しなければ継続される。長期にわたってそのギルドと行動をともにするならば,普通にギルドに加入するほうがよさそうだが,ギルド戦をちょっと体験してみたい,ギルド戦を通してギルドの雰囲気を味わってみたい,というプレイヤーには便利な仕様だ。もちろん,金のためにギルドを渡り歩くタイプの傭兵を演じてみるのも面白そうだ(その場合,かなりの強さを身につけていないと相手にされないだろうが……)。
このように,10月最後に行われるアップデートにより,RYL2Part2のPvPシステムの第2段階が本格稼動することになる。とにかく宣戦布告をして周り中敵だらけという乱戦を楽しむもよし,いくつかのギルドと連携して組織的に勢力拡大を図るもよし,とにかく要塞を破壊するためだけに参戦するのでもよしだ。RYLPart2のPvPを盛り上げるのは,最終的にはプレイヤー自身なので,ぜひギルドの一員や傭兵として,対人戦を盛り上げていきたいところだ。