― 連載 ―
シングルプレイも面白いのにマルチプレイまで面白いんだからSWAT4は偉い。傑作だ!

 隊員諸君! マルチプレイで人間相手に突入しまくっていることだろうか。優秀すぎて手に負えない諸君のことだから,AI犯人のアルゴリズムなど手に取るように把握してしまい,もう人間相手じゃないと満足できない体だろう。
 しかし,実はまだシングルプレイでしか突入したことがないというシャイな隊員もいるかもしれない。そこで最終回となる今回は,マルチプレイについて紹介する。マルチプレイは,シングルには登場しなかった武器や装備も登場するので,遊ばなきゃ大損もいいところである。
 2005年6月2日現在,サーバーもプレイヤーもアジア方面にたっぷりある(いる)ので,対戦相手にはまるで困らないだろう。

 

 

 

 マルチプレイのみ使用可能な武器/装備品をここで紹介しよう。なお,シングルプレイに登場した武器や装備品はマルチプレイでも使用可能だ。


―【銃】―

AK-47 マシンガン
旧ソ連製,1947年生まれのアサルトライフル。ベトナム戦争まで主流だった7.62mmライフル弾を30発装填,セミ/フルの切り替えが可能だ。とにかく安価,砂漠や湿地でも動作する信頼性,武器商人も途方に暮れるほどの在庫数。もちろんテロリスト御用達だ。

Gal サブマシンガン
どう見てもUZIだが,仮名だろう(UZIの設計者は元イスラエル軍大佐のUziel Gal氏という)。9mm弾を25発装填,フル/セミの切り替えが可能。消音器付き。UZIは安価で取り扱いやすく,MP5にその座を譲るまで戦後のサブマシンガンの代表的存在だった。

.357 コルトパイソン
コルト社の大型リボルバー銃でマグナム弾を6発装填できる。使用する弾丸は約9mmだが,"9mmハンドガン"の9mmパラベラム弾とは桁違いのパワーを誇る。理由はマグナム弾にあり,これは通常の拳銃弾の倍以上の火薬量がある強装弾薬のこと。

 

 

 

―【頭部】―

ヘルメット
頭部を保護する防弾ヘルメットと,遮光ゴーグルのセット。ヘッドショットのダメージをある程度は軽減させ,フラッシュバンの効果から目を守ってくれる。

ガスマスク
ただのガスマスク。CSガスとペッパーガンに効果がある。銃弾にはまったく効果がなく,フラッシュバンも防げない。何より視界が悪くなるという欠点がある。



 

 

 

―【ボディアーマー】―

ライトアーマー
今どきのポリスが銃撃戦に参加するときは必ず着用する,標準的な防弾アーマー。ホローポイント(JHP)弾と,ショットガンのバックショット(散弾)にはまあまあ効果がある。しかしフルメタルジャケット(FMJ)弾は,ほとんど防げない。このゲームにおいては裸も同然だ。

ヘビーアーマー
セラミックプレートを仕込んだ防弾ベストで,特殊部隊で使用される。拳銃弾のFMJにも効果があり,スティンガーグレネードとレスリーサルショットガンの効果を半減させる。しかしショットガンのスラッグ弾とライフルのFMJは,これさえもあっさり貫通する。


 

 

 

 

 SWAT4に搭載されているマルチプレイ用のゲームタイプは4種類。マップは,シングルプレイでも使用した13枚+チュートリアル用の1枚が使用される。最大16人が同時参加可能だ(CO-OPは最大5名)。
 現在,"Barricaded Suspects"と"CO-OP"が人気を二分しており,"VIP Escort"と"Rapid Deployment"は不人気気味。


―【Barricaded Suspects】―

 いわゆるチームデスマッチ。SWATチームと犯人チームに分かれて殺害または逮捕しあう。どのFPSにも必ずあるようなモードだが,SWAT4は一種独特のもっさり感と,防弾アーマーを着込んでいても瞬殺されるシビアさのおかげで熱い撃ち合いが楽しめる。ただのデスマッチとはいえ,リスポーン(復活)あり設定となし設定では,かなり違ったタイプのゲームになる。


 

 

―【VIP Escort】―

 とりあえずSWATチームと犯人チームに分かれる。SWATチームの一人がランダムでVIPに選ばれるので,VIPを各マップに設定されたゴールまでエスコートすればSWATチームの勝ち,逆にVIPを2分間拘束(手錠)したのち暗殺すると犯人チームの勝ちとなる。2分間の拘束を経ずにVIPが殺された場合,殺したチームの負けだ。
 VIPは変なスーツと拳銃のみの装備で,ヘルメットもガスマスクも装備できないためスタン系手榴弾が大活躍したり,迂闊に殺せないのに拘束後も少しずつ移動できるので,非殺傷武器が必要になったりと,さまざまな装備が活躍するところが魅力。  しかし初心者の場合,VIPに選ばれたはいいけどゴールの場所が(あるいは何をしていいのか)分からなかったり,犯人側になるとVIPを拘束せずに殺してしまったりしてしまうことが多く,みんなをしょんぼりさせてしまうことも結構ある。


 

 

―【Rapid Deployment】―

 3〜5個の時限爆弾(Mission12に出てきたアレ)がマップのどこかにランダムで仕掛けられており,SWATチームは必死でこれを解体しなければならない。制限時間以内に全部の時限爆弾を停止させたらSWATチームの勝ち,時間オーバーで爆弾が爆発したら犯人チームの勝ちだ。爆発までの制限時間は,そのまま1ラウンドの設定時間と同じ。
 犯人チームのメンバーも爆弾の場所を知っているわけではないので,SWATチームと同様に探して回ることになる。制限時間を短めに設定しないと,ほとんどの場合SWATが勝ってしまう。この時間設定がなかなか難しいようだ。


 

 

―【CO-OP】―

 シングルプレイ用の全13ミッションを,最大5人で挑戦できる協力プレイ。基本的にはシングルと同じで,プレイヤーは全員SWAT隊員,犯人はできるだけ降伏させて逮捕し,無警告で射殺すると減点となる。人質も全員拘束しなければならない。そしてクリア後の得点で100点満点を目指す。もちろん一人のミスでミッションに失敗してしまうこともあり,自分でやってしまった場合はちょっと気まずくなる。Mission8以降の重装備な犯人が多いステージなど,CO-OPでやると妙に面白い。


 

■■Kawamura(4Gamer編集部)■■
最近,4Gamerで一番楽しかった仕事は,「SWAT4」の連載の第2回で武器解説を書いていたとき。キモい銃器マニアである。
タイトル SWAT4 日本語版
開発元 Irrational Games 発売元 ライブドア
発売日 2005/08/05 価格 7980円(税込)
 
動作環境 Windows Me/2000/XP,PentiumIII/1GHz以上(Pentium4/2.4GHz以上推奨),メモリ 512MB以上(1GB以上推奨),HDD空き容量 2GB以上,VRAM 64MB以上(128MB以上推奨)のビデオカード,DirectX 9以降

(C)2005 Sierra Entertainment, Inc. All rights reserved. Sierra, the Sierra logo, SWAT and the SWAT logo are trademarks or registered trademarks of Sierra Entertainment, Inc., in the U.S. and/or other countries. Vivendi Universal Games and the Vivendi Universal Games logo are trademarks of Vivendi Universal Games, Inc. Developed exclusively by Irrational Games. Developer Modifications Copyright (C)2005 Irrational Games. Irrational Games is a trademark of Irrational Studios, LLC. Benelli product images, product names, trademarks and logos used with permission from Benelli USA, Inc.