2004/08/04 17:40 |
セガが,中国(中華人民共和国)のオンラインゲーム市場に本格参入をすると発表した。さしあたり「PHANTASY STAR ONLINE Blue Burst」(ファンタシースターオンライン ブルーバースト)および,現在開発中のレースゲーム「CTRacer」,同じく開発中のMMORPG「シェンムーオンライン」と,合計3作品のサービス展開が予定されている。
セガは2004年6月に,中国市場の特性に合致したビジネスを迅速に展開するための拠点として,セガ・オブ・チャイナ(世嘉(上海)軟件公司)を開設,中国現地企業とのパートナーシップを強化し,市場参入の準備を進めてきたという。
例えばPHANTASY STAR ONLINE Blue Burstのサービスを展開するにあたっては,中国のザーヴァ デジタル エンターテインメントとライセンス契約し,運営実務はザーヴァ デジタル エンターテインメントが行う形となっている。 同様にCTRacerは上海天縦網絡有限責任公司(Joyzone Networks(Shanghai)),シェンムーオンラインはT2テクノロジーホールディングスとのライセンス契約でサービスが行われる。
さて,日本市場で展開されていない2作品について触れておこう。CTRacerは,以前「こちら」で紹介したように,セガと韓国のヒュンダイ・デジタル・エンタテインメントが共同開発している,PCベースの多人数参加型レースゲームだ。公道をモチーフにしたコースで多くのプレイヤーと対戦できるのはもちろん,パーツやステッカーなどを購入して自分の車をカスタマイズでき,チャットを通したプレイヤー同士のコミュニケーションも重視した作品となっている。
韓国では2003年3月にオープンβテストが開始され,2004年6月末までで登録ユーザー数が375万人に達している。なお,韓国での正式サービス開始時期は2004年秋が予定されているが,中国での展開の具体的な日程は未定とのこと。
(C) SEGA CORPORATION AND HYUNDAI DIGITAL ENTERTAINMENT CO., LTD.
SEGA, the Sega logo and SHENMUE are either registered trademark or trademarks of Sega Corporation.
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もう一方のシェンムーオンラインは,ドリームキャスト用アクションRPG「シェンムー」シリーズの世界観をベースにしたPC用のMMOアクションRPGだ。開発および韓国におけるサービス展開の準備は,韓国のJCエンタテインメントと共同で進められている。
ゲームの舞台は1980年代の香港および中国各地。プレイヤーは「闘士」となって,中国のさまざまな武器,武術や気功,さらには神秘的な力を採り入れたリアルタイムの格闘アクションに挑戦していく。
韓国では2004年11月からクローズドβテストに入り,オープンβテストを経て2005年春には正式サービスの提供が予定されている。また,中国での正式サービス提供は2005年中になる予定だ。
これら2作品を国内で展開する可能性については,ほかの国・地域での展開も含めて現在検討中であり,未定とのことだった。 今回の発表に際してセガは,PC向けオンラインゲーム事業を「戦略事業」に位置づけたと明言している。国内市場についてもぜひ"戦略事業"と位置づけて,積極的な取り組みを期待したいところだ。「The Matrix Online」や(開発中止になってしまったが)「Warhammer Online」など,セガにはオンラインゲームが山ほどあるのだから。(Guevarista)
→「CTRacer」の記事一覧は,「こちら」 →「PHANTASY STAR ONLINE Blue Burst」の記事一覧は,「こちら」
Original Game (C) SEGA Corporation (C) SEGA Corporation/JC Entertainment Corporation 2004
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