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[韓国ゲーム事情#563]「RF online」,不法プレイヤーの申告制度が導入に
2006/06/29 21:55
Kimの韓国最新PCゲーム事情#563

「RF online」,不法プレイヤーの申告制度が導入に(2006/6/29)

Text by Kim Dong Wook特派員

 韓国CC社は本日6月29日,同社が開発/運営しているMMORPG「RF online」で,健全なゲーム文化/サービス環境を提供するために,各種不法プログラムの使用を根絶する「追っかけマン」制度を導入することを明らかにした。

 追っかけマン制度とは,ゲーム内で悪質なバグ利用者/自動狩りプログラム使用者を発見したときにスクリーンショットを撮影し,それを運営チームへ送信すれば,(撮影対象がバグ利用者/Bot使用者と確認された場合)申告者に何らかの報酬を提供するというシステム。特定対象に対して複数の申告者が現れた場合には,最初にスクリーンショットを送信したプレイヤーに報酬が提供されるという。

 RF online運営チームは,「これまでは,バグの悪用および不法プログラムの使用に対応するには,持続的なバグ修正/保安アップデートを行うしかありませんでした。しかし,そういった不健全なゲームプレイをする人が後を絶たないため,より実効の高い対応策を考案したのです」と語っている。

 追っかけマン制度を通じて「不法プレイヤー」だと判断された場合,最初の摘発時には1日間,二度目の摘発時には3日間,三度目には15日間,四度目には30日間のアカウントブロックが適用され,五度目の摘発を受けると,そのアカウントは永久凍結されるという。ゲームバランスに致命的な影響を与えるバグを悪用したプレイヤーには,最初の摘発時にアカウントの永久凍結措置を取る可能性もあるようだ。

 なお申告者に対する報酬としては,攻撃力/防御力増加アイテムや,各種ポーション,Strong C級武器など,多様なゲーム内アイテムが用意される予定となっている。また摘発されたプレイヤーのキャラクター名は,毎週水曜日/金曜日に,サーバー別の掲示板を通じて公開する方針だという。

 CCRの社長であるYoon Seok Ho氏は「保安アップデートは持続的に行っているが,不法プログラム使用者とのいたちごっこが続いている。今回の追っかけマン制度は,ある意味苦肉の策なのですが,健全なゲーム文化の造成のために,ぜひ積極的に協力してほしいと願っています」とコメントしている。

 最後に,「同制度を日本サービスに取り入れる意向があるか」と質問したところ,CCRの広報チーム長であるYoon Yong Hwa氏が,「確定してはいませんが,韓国での反応と成果によっては,日本サーバーにも当然導入することになるでしょう」と応えてくれた。RF onlineのプレイヤーだけでなく,MMORPGファンの多くが気になるニュースだろうが,しばらくは,韓国での反応待ちといったところだ。先日お伝えした「R.O.H.A.N」の画期的なBot対策と共に,今後も注目していきたい動きである。


RF ONLINE Z
■開発元:CCR
■発売元:ゲームオン
■発売日:2007/04月中旬
■価格:基本プレイ料金無料(アイテム課金)
→公式サイトは「こちら」

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http://www.4gamer.net/news/history/2006.06/20060629215508detail.html