「Catalyst 7.1」が公開に CrossFire周りがアップデート
AMD製GPU(グラフィックスチップ)およびチップセット内蔵グラフィックス機能向けとなる,Windows XP用ドライバスイート「ATI Catalyst」。その最新版で,2007年1月版となる「ATI Catalyst 7.1」がリリースされた。すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新してあるので,すぐに入手したい人はそちらからリンクを利用してほしい。
ATI Catalyst 7.1は,CrossFire周りの仕様がアップデートされており,CrossFire構成時のスケーリングモードとして,自動的にAFR(Alternate Frame Rendering)が選択されるようになっている。AMDによれば,これにより「新作ゲームタイトルが登場しても,将来のATI Catalystスイートのリリースを待つことなく,CrossFireのパフォーマンスを享受できる」とのことだ。 旧ATI Technologies時代の「Catalyst 6.7」で,同社は「強制的にAFRを適用する」オプションを追加していたが,今回のアップデートはそれを一歩進めたものといえるだろう。
このほか,恒例のバグフィックスとしては,主に以下の内容が発表されている。
主なバグフィックスと,それに伴う問題の解消- 「Tom Clancy's Splinter Cell: Double Agent」で,アンチエイリアシングを有効にすると,画面表示がおかしくなる問題
- AMDあるいはIntel製のデュアルコアCPUを採用し,ATI Radeon X1800シリーズを搭載したシステムで「Rome: Total War」をプレイすると,画面表示がおかしくなる問題
- 「Desperados 2: Cooper's Revenge」で,アンチエイリアシングを有効化すると,ゲームをプレイできず,画面に「atioglxx.dll」のエラーというダイアログが表示される問題
- CrossFire環境で「Tiger Woods PGA Tour 06」「MADDEN NFL 06」をプレイすると,画面表示がおかしくなる問題
- ATI Radeon X1600シリーズを搭載したWindows XPシステムで「Sniper Elite」をプレイすると,テクスチャの表示がおかしくなる問題
- CrossFire環境で,ビデオ再生時にDXVA(DirectX Video Acceleration)が有効にならなかった問題
- 日本語版Catalyst Control Centerで,一部のエラーメッセージが日本語化されていなかった問題
- ATI Radeon X19x0 CrossFire Editionを搭載したWindows XPシステムで,サスペンド(S3ステート)からの復帰に失敗することがあった問題
- Intel P965 Express搭載マザーボード上で構築したCrossFire環境において,SuperAAが有効にならなかった問題
なお英語版リリースノートによると,上で紹介したほかにも,Catalyst Control Centerに関連した複数のバグが修正されており,とくに外部ビデオ出力周りでは問題の改善が進んでいる模様。比較的地味なアップデートという印象を受けるかもしれないし,CrossFire環境は持ってないから関係ないと思うかもしれないが,ATI Radeonユーザーにとって,導入する価値は十分にあるといっていい。 インストール作業が自己責任となる点には注意が必要であるものの,ATI Radeon 9500〜9800あるいはATI Radeon X300以上を利用しているなら,アップデートしておきたいところだ。(佐々山薫郁)
|
|
|